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waizuの観察記録や検証結果を公開しています

訂正

BDをブリーディングディスクと記載していましたが、正しくはBD=breathing diskとの事です。
失礼致しました。
それともう一点。
私は前回、ヤフオク出品者の記載を基にブログを書きました。
しかし、ブログに書いた事で、あれは開発者とは無縁の人物が出品しているとの情報提供がありました。
ニセモノは、評価や検証の対象に値しないので、前回記事は削除しました。
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[ 2018/12/07 23:31 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)

第5回オコゼ会(博多)

先週末、博多に行く機会がありました。
せっかくなので私が招集し、12/1(土)18:30~約4時間、私を含めクワ友6人が集いました。
5年連続での開催となりましたが、毎年同じ店でオコゼの活き作りを食することが恒例となり「オコゼ会」と呼ばれています。

キッカケは、2014年春にダイジーさんからwaizu久留米11番の余品♀に関する問い合わせを頂いたことです。
同年冬には、私から声をかけ、集ったのがダイジーさん、田舎っぺ。さん、タジーのさん3人でした。
その後、ブルースカイさん、skipさんと広がりをみせ、今年はリョーパパさんとREGA90さんにも声をかけてみました。
今回は7人での開催予定でしたが、前日になってご家族の体調不良(ノロ疑い)でリョーパパさんが無念の欠席となられ、最終的には、当初の3人に加えskipさん、REGA90さん、私の計6人となりました。

今年は残念なことにオコゼが前日に売り切れ(^^;
そこで、注文したのがウマヅラハギと穴子の活き造りです。

ウマヅラハギ活き作り

穴子活き作り

私個人としては、ウマヅラハギに肝を添えてポン酢で食べるのが抜群においしく感じました!

食べ物ブログではないので、クワネタに話を戻しますが、ダイジーさんが久留米♂88.3mmを持参!
とっても立派な個体!
みんな、オーッと言って手に乗せて眺めていました。

一方の私は、自作のBD(breathing disk)試作版を持参!
waizuディスク
※画像はダイジーさんのブログから引用

これを知らない方もおられたので、BDのコンセプト、使い方、このアイテムに対する私の考えを熱く語ってしまいました。
検証はこれからなのに・・・
ただ、強調できたのは、低価格!
製作費用は1枚当たり約9円です!性能は疑問ですが・・・

それよりもみなさんが飛びついたのは、ダイジーさんの「883の血を残したいから種付けするよ!」の発言!
一気に盛り上がりをみせたので、私から参加者全員の♀にペアリングしブリード勝負してはどうか?と提案してみました。
話はとんとん拍子に進み、最終的に参加者6人の♀1頭ずつに交配し、羽化サイズを競う運びとなりました。
企画名称は、KLB(久留米リミテッドバトル)に対抗してKKLB(九州久留米リミテッドバトル)にするか!なんて盛り上がりましたが、紛らわしいので、もっとシンプルにしたいと思います。
そして、ペアリング作業は、ダイジーさんが仕事で多忙なため、skipさんに委託することが決定!当日持ち帰られました。
skipさんにはご負担かけますが、よろしくお願いしたいと思います。
私も他人の個体を請け負い相当な負担を感じた経験があります。
この企画は、♀殺しが発生しても採卵できない場合でも恨みっこなしのコンセンサスが得られているため、気楽にやって頂ければと思います。

とは言え、何かを共同開催する場合、価値観や考え方の違いでトラブルとなることもありますので、基本ルールを私から提案してみます。
1.企画名称は、K2バトル(九州久留米バトル)でどうでしょう?
2.使用する♀は久留米産であればどこから入手してもよい。
3.♀のサイズは通常羽化の場合54.0mm以上、早期羽化ではサイズは問わない。
4.ペアリングはskipさんに一任する。
5.顎縛りなし。ペアリングに関連するトラブルに対し一切文句は言わない。
6.採卵までの死亡、または採卵失敗などの場合、運がなかったと思って潔くあきらめる。
7.幼虫の他人への譲渡は禁止。(ただし、参加者内での幼虫譲渡は可)
8.羽化成虫の取り扱いはブリードした者の自由とする。

参加者のみなさん、このwaizu案に対しご意見がありましたらご連絡ください。

最後に因縁深いダイジーさんの88.3mmに少し触れさせてください。
883の♀親は、私が2015年の春に♂86.5mm(waizu11番)を♀54.3mm(waizu17番)に種付けし飛ばして産まれた個体です。
この年は、他に期待するラインが多く手一杯でしたが、この組み合わせもブリードしてみたい思いがあり、採卵と飼育を委託した形です。
ところが、この年は、私が期待し種付けした♀のほとんどが、事件発覚となったカネクワ個体であったため、継承を断念することになり、865の血を継承できませんでした。
そのため、現在865の血を継承する個体は世の中にも少ないはずです。
そんな中で、突然現れた88.3mm!
しかも、幼虫時最高体重が33.4gで期待もしていないところから突如現れたと伺い、♂86.5mm(waizu11番)が32.8gから羽化したことからも、親の血を継承していると直観しました。
私も、思ってもいなかったこのチャンスを活かし、久留米ブリードへの復活を試みようと思っています。
6人全員が幼虫を確保して楽しめるまでは安心できませんが、楽しみが拡大しました。
他のみなさんも随分モチベーションが上昇している様子でした!
ダイジーさんの粋な計らいに感謝!
私も恥をかかないように♀親を探して挑戦しようと思っています。

こんな感じで盛り上がっていたら、オコゼ会もあっという間の4時間で、最終電車がヤバい方も出てきて22時30分に慌てて解散することになりました(^^;

みんなでラーメンを食べに行きたかったのですが、車で来られていた田舎っぺ。さん、タジーさんと3人でだるまに寄り道して帰路に着いたのでした。
だるま
[ 2018/12/04 20:52 ] オフ会 | TB(-) | CM(-)

ブリード2018飼育経過

今日は、今年度の飼育経過を紹介します。
今年は、1,2本目を一貫してLEVIN-GSPにしたことで、安定して幼虫が大きくなっている感触があります。
すべてが+3gくらいの成績になれば申し分ないのですが・・・。

能勢56番データ11-24

能勢57番データ11-24

能勢58番データ11-24
[ 2018/11/28 06:52 ] ブリード2018 | TB(-) | CM(-)

能勢血統構成表2018

2018年のブリードは以下の3ラインのみとなります。

能勢56番血統構成表800
能勢57番血統構成表800
能勢58番血統構成表800
[ 2018/11/27 06:47 ] 能勢血統構成表 | TB(-) | CM(-)

飼育経過2018

今年はブログもサボりっていたため、ブリードに関しては能勢を40頭飼育とだけ記載し、今日に至っています。
当初は、少数飼育は気楽で負担も少なくよいものだと思っていました。
しかし、いざボトル交換を始めてみると、楽しみが減少し満足感も飼育数に比例していることを感じます。
たくさん飼育すれば、大きい幼虫に巡り合える機会が増えるのは、当たり前のことなのですが・・・

今年は能勢YGを3ライン飼育し、♂22頭、♀18頭です。
♀は2本で返すとして、本日♂を3本目に交換し、幼虫体重は以下の分布です。
30g台1、32g台1、33g台3、34g台9、35g台4、36g台2、37g台1、42g台1

やはりこの4~5倍くらいの数を飼育しておきたいところですが、もう体力気力がありません(^^;

今年は、この幼虫に賭けてみます(笑)

2018_423幼虫

♀親は88.8mm同腹なので、大きくきれいに羽化することに期待して少し夢をみます!
今年の飼育ラインの血統構成表は、また作成して掲載したいと思います。


[ 2018/11/24 19:53 ] ブリード2018 | TB(-) | CM(-)

幼虫飼育環境の酸素濃度について考える-最終回-

今回は、飼育環境を考えるシリーズのキッカケとなった事例を紹介し、補足を加えて終わりにします。

読者からの問い合わせメールがキッカケですが、それは二酸化炭素濃度モニタリングにより冷やし虫家ライトの通気口を検討した内容でした。
概略は、上下に1ヶ所ずつ直径3㎝の穴を空け、自然対流を期待したものの思うような結果とならず、通気口にファンを設置することで良好な結果が得られたという内容でした。
様々な工夫で飼育結果の向上をめざしている姿に感動しました。

自作温度管理空間にも共通して言えることですが、通気口をどこにどの程度確保するかは難しい問題です。
ハッキリ言って中の管理量によって異なるため答えは一つではありません。

私の自作空間を紹介してみますが、こんな感じで問題ありません。
ファンとかは不要です。

自作虫家通気口

この通気口は直径約4.5㎝(外部は約5㎝)です。
内部はこんな感じです。
この画像は、棚が通気の邪魔をしているように見えますが、もう少し右に寄せて使用するため問題ありません。

自作虫家内部

各段に800ボトルであれば4×5=20本、1400ボトルでは3×4=12本入ります。
このように底部に空間を設けて対流しやすいようにしていることも多少は好影響と考えていますが、検証はしていません。

本日は、通気口を空けた例を紹介しましたが、前扉に隙間を確保することでも簡単に対応できます。
みなさんも難しく考えず、ちょっとした工夫で対応してみられたらいかがでしょうか?
[ 2018/11/12 00:13 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(-)

幼虫飼育環境の酸素濃度について考えるⅦ-冷やし虫家内の酸素濃度-

2016年5月13日のブログ画像を引用します。

冷やし虫家800×30day7

この中には、幼虫未投入の800ボトル30本が入っています。
この実験では気温20℃程度だったと思いますが、設定温度は24℃でファンはそれほど頻繁に稼働していませんでした。
一方、内外の温度差が10℃近くあるような環境であれば、ファンが頻繁に稼働するため、ボトルが30本でも18%くらいにはなります。

要するに冷やし虫家を密閉して使用する場合は、ボトル投入量と虫家稼働率で内部酸素濃度は変動するということです。
例えば、800ボトルを20本に減らし、頻繁に稼働する環境であれば20%近い数値を示します。

定期的に虫家の扉を開けて喚起するという話を耳にしますが、1時間もすれば低値になるため現実的ではありません。

ではどうするか?
簡単です!
扉に物を挟んで隙間をつくってやればOK!です。
私が使っているのは、このようなマグネット!

隙間確保マグネット460
マグネット厚み460

これを冷やし虫家の扉に挟んでみると・・・

冷やし虫家TF酸素確保1-1

冷やし虫家TF酸素確保1-2

これだけで十分な喚起が得られます。

もし、手元にあるマグネットが薄いとか、ボトルを目いっぱい入れて喚起が心配といった場合には、次のようにマグネットを移動させることで隙間を簡単に広げることも可能です。
冷やし虫家TF酸素確保2-1

冷やし虫家TF酸素確保2-2

幼虫飼育の落とし穴は、温度管理を厳密にしようと管理空間の気密性を高めることだけに気をとられてしまうことです。
必要なものは供給してやるべきではないでしょうか?
酸素濃度が高い方がよいと思われる方は、冷やし虫家の扉に何かを挟んで使用されてみてはいかがでしょうか?
[ 2018/11/01 00:13 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(-)

幼虫飼育環境の酸素濃度について考えるⅥ-ボトル内酸素濃度に関する補足2-

ボトル内酸素濃度の話題は終わらせたつもりでいましたが、補足を思いつきましたので少々・・・

これまで、ボトル内の酸素濃度に影響する因子として通気口やボトルの形状、詰め方などを挙げていましたが、もうひとつ添加剤の濃度もありました。

4days.jpg

これは、2016年5月7日のブログ記事から引用しましたが、15年前に行った実験です。
詳細は覚えていませんが、右から市販ブロックのまま、真ん中は5%麦芽添加、左端では10%だったか15%だったか麦芽を添加しています。
同じ菌床に対し上記のように添加剤濃度を変えて観察!
詰めてからは約24℃で管理し4日目がこの画像です。

左のボトルから判断して、添加量が増すとビン底まで酸素が到達しにくく菌糸も活動できていないことがわかります。
結局、このボトルは菌糸の勢いがないためにカビだらけになりました。

そこで思いついたのですが、先日のBDの効果判定にこの高添加ボトルが使えないでしょうか?
ビン底のガス環境の改善具合を実験できるかも・・・?

今日は、ほんの余談でした。
[ 2018/10/30 21:33 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(-)

ブリーディングディスク(BD)について

酸素の話題を取り上げたことに付随して読者からブリーディングディスク(BD)に関する問い合わせがありました。
ところが、ビークワを読んでいない私には何のことやら??
勉強不足でしたぁ・・・(^^;

そこで、まずはビークワ65号の掲載記事を入手して読むことに!
一方で、そのBDがヤフオクにも出品されており、説明文も参考にして、現在いろいろ考えています。
最終的には、自身でBDモデルを作成して検証するまでは結論できませんが、ここまで勉強したことを確認してスタートしたいと思います。

ビークワ記事を拝見してわかったことは、ボトルを逆さまにして飼育することで、空気より重い気体である酸素、二酸化炭素を抜けやすくし、ボトル内ガス環境を改善できるとのコンセプトで考案されたアイテムであること。
逆さまにした時の菌床安定化と幼虫落下防止がブリーディングディスク(BD)の主な役目であると認識しています。
それによって得られるメリットは以下の4点!
①菌糸・オガの劣化抑制
②菌糸の再生速度上昇
③幼虫が落ち着く
④蛹化安定

次にヤフオクでのメリット説明です。
考案者の知人の方の出品のようですが、考案者の意見が引用され以下の3ポイントが示されていました。
①幼虫が大きくなりやすい
②菌糸が劣化しにくい
③羽化不全が発生しにくい(蛹室を上部につくりやすいため)

①の「幼虫が大きくなりやすい」が追加されています。
その理由として、従来法(ひっくり返さない方法)と比較して酸素濃度が高いためと説明がありました。
実際にヒラタクワガタで2g、アンタエウス・ホペイで3gなどの実績もあるようです。

「最強の幼虫環境を作り出す魔法のディスク」とのうたい文句で出品され、10枚が1万円前後で取引されているこのアイテムの実力はどうなのか?
それが、この度私に寄せられてた読者からの質問でした。
実績はあるようですが、複数の人が使用し再現性が認められるかどうかが問題です。

私は過去に初令投入からボトルを逆さまにして2本目まで飼育し、同腹を通常飼育群とランダムに振り分けてMAX幼虫体重を比較したことがあります。
また、ボトルを逆さまににした際、ボトル周辺環境の二酸化炭素濃度がどうなるかを測定したこともあります。
それらの検証結果を踏まえると、上記ほどの効果は考えにくいというのが現在の見解です。
その意味では、科学的根拠を超越した結果が得られるという点で魔法のディスクと言えるかもしれません。
実際に再検証してみる必要がありそうです。

先日の東京でのチョネさんとの🎤バトルでは、4年前までドングリの背比べだったものが、カラオケの採点システムを研究し実践しただけで4~5.点もの差となって現れました。
チョネさんのぐうの根も出ないといった表情が忘れられません(笑)
この例からも分かるように、根拠に基づいた実践であれば必ず結果を伴います。

この検証には1シーズンをかける必要がありますので、まずはディスク作製から始めるとして、時間のある時に本日の私の記事の基となる実験を紹介してみたいと思います。

その前に、冷やし虫家の通気確保の記事を紹介しないといけませんね(^^;
[ 2018/10/28 09:27 ] 自由研究 | TB(-) | CM(-)

3年ぶりの東京!

先週末、東京に出張していました。
せっかくなので20日(土)の夜、高田馬場にチョネさんとougoさんを招集しました。
この2年はビークワも読んでいないので、3大血統がどうの?みたいな企画のこともよく分からなかったものですから、最近のクワネタも含め情報収集目的で私から声をかけました。

3年ぶりとなりましたが、変わっていなかったのはチョネさんの全く衰えないクワへの情熱!
変わっていたのは私とougoさんの情熱が失せた姿でした(笑)
チョネさんのモチベーションを100とすれば、私は40、ougoさんは30くらいでしょうか・・・?

今回は、ブログに公開するつもりもなく、近況を聞いて楽しく歌って帰る予定でしたが、チョネさんが調子に乗って事前に以下のようなツイートをしていることがわかりました(^^;
「waizuさんと3年ぶり🎤バトル」
だれも対決するつもりはなかったのに・・・
そこまで言われては、精密採点のエビデンスに基づく研究成果を示してみようと考えが変わりました。
そこで、前日ひとりカラオケで3時間ほど加点テクニックを確認し、点数の出やすい曲をスクリーニング!(笑)

さて、当日!
クワ談義は2時間30分で終了し対決の場に!
4時間で十数曲ずつ歌いましたかね?
結局、以下の3曲をそれぞれが歌い勝負してみました。
①しゃぼん玉(長渕剛)
②君がいるだけで(米米CLUB)
③約束の橋(佐野元春)

さて、どのような結果が待っていたと思われますか?
結果と考察はチェネさんがするのかなぁ・・・?

クワネタは、遠ざかっていた私からは特にありませんが、ougoさんから58mmもの巨大な♀を譲り受けました。
産卵に持ち込めるか不安もありますが、楽しみでいっぱです。
ougoさん、ありがとう!
[ 2018/10/23 21:34 ] オフ会 | TB(-) | CM(-)

幼虫飼育環境の酸素濃度について考えるⅤ-ボトル内酸素濃度に関する補足1-

前回までは、ボトル底部にフィルムケースで空間を確保し、そこを幼虫が存在する仮想空間に見立て酸素濃度推移を追いかけてみました。
当然のことですが、ボトルのフタの通気性に相関して仮想空間の酸素濃度は高くなります。
そのため、フィルターの材質を通気性のよいものに変更する、通気口の穴の直径を広げるなどの工夫によりボトル内酸素濃度を高めることは可能です。
しかし、それをやり過ぎれば菌床の保湿性が低下し、菌床の乾燥が幼虫の成長あるいは菌糸の活動に対しマイナス要因として働く可能性があります。
どこでバランスをとるか?まだまだ検討の余地があると思っています。

せっかくなので、今日はひとつおもしろい現象を紹介します。
ボトル内の通気性を最大によくするには、フタを外すのが一番です。
ちなみに前回紹介した800ボトルの場合を例に取ると、安定状態で底部酸素濃度18.0%のボトルのフタを外し24時間経過すると19.5~20.0%まで上昇することを確認しています。
実際にビン交換時の手順を紹介するWeb情報の中には「ビン交換直後から幼虫が落ち着くまでの2~3日はフタをせずにティッシュなどで覆い通気性を確保する」旨の記載を見かけることがあります。
このWeb情報は一見理にかなっているように思えますが、私は疑問を持っています。
なぜかと言うと、再びフタをした後に急激に定常状態以下までボトル内酸素濃度が低下するためです。
フタを外して酸素濃度19.5%以上になったボトルに再びフタをして24時間後に測定してみたことがあります。
驚くことに16.5%まで低下していました。
そのタイミングでしか確認していないため、もっと低値を示すタイミングがあるかもしれません。
この現象は、フタを外すことで酸素が多く供給され、菌糸は活性化しその酸素量に見合った活動を行うようになり、ボトル内の酸素消費量が増大しているところにフタをしたためではないかと推察しています。

以上の結果から、ビン交換直後にフタを外して通気性をよくする手法は、必ずも幼虫にとってよいこととは言えないのではないか・・・と疑問に思います。
しかし、上記手法による一時的なボトル内酸素濃度低下が幼虫に悪影響を及ぼしているかどうかも証明できていないため、明言も避けたいと思います。

余談となりますが、ボトル内酸素供給に関する一般的な思考の中に「微粒子菌床より粗いオガの菌床の方が通気性がよい」と言うものがあります。
果たしてそうでしょうか?
確かにボトルに詰めてしばらくの間は、粗目の方が通気性はよいことを確認できています。
しかし、時間が経過すると差はなくなってきます。
おそらく、オガとオガの空間を菌糸が埋めることで通気性が悪くなるのではないでしょうか?
これらの例からもわかるように、オオクワ飼育の手順の中にもまだまだ根拠に乏しい情報があるのではないでしょうか・・・。

本日までボトル内部の酸素濃度にスポットを当てて論じて来ましたが、オオクワ幼虫飼育におけるボトル内部の環境整備は、重要な項目と考えています。
しかし、プラス要因とマイナス要因をどこでバランスをとり、最高の飼育法に結びつけて行くためには、まだまだ研究の余地が残されています。

今回は幼虫を投入していない状態でのデータであり、幼虫が居ればまた違った結果となる可能性があります。
そのため、私の今回の実験も適正かどうか疑問ですが、今回のアプローチがより真実に近づけるキッカケとなれば幸いです。
ここを読まれたブリーダーのみなさんが、当たり前と思うような手法や現象に疑問を持ち、より優れた飼育法を発見されることに期待します。

ボトル内部の酸素濃度については今回で終了し、次回はそれを取り巻く環境の酸素濃度について考えてみますが、結論すれば日常空間の21%をめざせばよいのではないでしょうか・・・。
[ 2018/10/16 06:05 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(-)

幼虫飼育環境の酸素濃度について考えるⅣ-ボトル内酸素濃度推移と形状による差異-

前回は、菌糸ボトル内の酸素濃度測定方法を紹介しました。
今回は、菌糸ブロックを空ボトルに詰めてからの経時的な酸素濃度推移とボトル形状による差を紹介してみます。
この実験に用意したものはこのようなものです。

酸素測定ボトル比較

右2本は通常の800ボトル、左端は800ボトルよりは口が狭く少し深い850ボトルです。
800ボトルを2本準備したのは、フタやフィルターを変えて比較するためです。

まずは、800ボトルの菌床詰め後の経時変化です。
24~25℃管理下では、詰めた直後から菌糸活性が高まり多くの酸素が消費されるため、10時間前後までは一気にボトル内酸素濃度が低下することを確認しています。
これまでの幾度かの実験で最低値は9時間前後に訪れ、その時点では12%前後となることを確認していますが、画像が残っていませんでしたので、12時間後→5日後→7日後の測定結果を示します。

◆12時間後
PP800_12hr.jpg

◆5日後
PP800_day5.jpg

◆7日後
PP800_day7.jpg

これ以後は、ボトル内酸素濃度は18%台で安定しましたが、この実験ではオガを柔らかく詰めています。
ハンドプレスで少し固く詰めても1%以上の低値を示すことを確認しています。
近年の高性能プレスマシンを使えば酸素供給量は恐ろしく低下することでしょう・・・。
固く詰めすぎると、死亡率上昇、大きくならないなどの現象がブリーダーによって実証されていますが、酸素要因も関与していると思います。

では、形状やフィルター構造の異なる850ボトルではどうでしょう・・・。

◆12時間後
PP850_12hr.jpg

前回、「驚きの事実」と書いたのはこのことです。
まさかこんなに酸素供給能が低いとは・・・

◆2日後
PP850_48hr.jpg

5日後がなかったため2日後を掲載しましたが、12時間後に比べるとかなり回復していました。

◆7日後
PP850_day7.jpg

これでほぼ安定し、以後15%を超えることはありませんでした。

最近では見かけなくなった850PPボトルですが、①口が狭い②フィルターの通気性が悪い③ビン底までが800ボトルより深いなどの要因が重なるとこれほどまでの差が出ることがわかります。

以上の実験は2008年に行ったものですが、当時自分なりに納得したエピソードを紹介してみます。
2004年にマツノインセクトから84mmを超える久留米産が昆虫フィールドに掲載され、菌床「オアシス」が脚光を浴びることとなりました。
ただし、高額であるためなかなか庶民には大量使用が厳しい状況でしたが・・・。
私も使ってみたい思いに駆られ2006年に購入しましたが、その際に1本目として850PPとマヨビン1000のどちらがお勧めかを松野店主にメールで質問しました。
回答にはこう書いてありました。
「自身だけでなくお客さんのところの成績をみても、なぜかはわかりませんがマヨビンの方がよい結果です。」
その時は、私もなぜだろう・・・と思案しましたが、2008年のこの実験結果が答えではないかと思っています。

酸素供給の重要性を認識した私は、他にもフタやフィルターの差異による内部酸素濃度への影響も研究してみました。
[ 2018/10/11 00:12 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(2)

幼虫飼育環境の酸素濃度について考えるⅢ-ボトル内酸素濃度測定-

大気中の酸素濃度は約21%、ではボトル内はどのくらいなのか?
そんな好奇心が、沸々と湧いてきたのが10年前!
自由研究のために酸素濃度計を購入しました。

酸素濃度計

計測機器を手に入れたものの、どうやってボトル内の酸素濃度を測ればよいのか・・・・
思案の末、センサー部分を差し込めるだけの穴をボトルの底に空けることにしました。
そして、菌床を詰めてある程度の空間を確保するために次のような方法を思いつきました。

酸素測定ボトル1

最近では見かけなくなったフィルムケースです。
菌床を詰めてからフィルムケースを抜き取るとこうなります。

酸素測定ボトル2

酸素測定ボトル3

通常は穴をビニールテープで塞いでおき、定期的にはがし手際よく瞬時に内部酸素濃度を測定します。

酸素測定ボトル4

この18%という数値は、酸素濃度21%環境に保管した時の値です。
ボトル周囲の酸素濃度が低下すれば、相対的にボトル内部濃度も低下するため注意が必要です。
よって、冷やし虫家に限らず、ボトル管理空間の酸素濃度の確保が極めて重要になると考えています。
ただし、何パーセント以上を維持できれば幼虫の成長に影響が出ないかを知ることは難しいため、できる限り21%に近づけておきたいと考えています。

次回は、菌床をボトル詰めした後から菌糸が回って安定するまでの内部酸素濃度の変化と異なる形状のボトルでの比較結果を紹介してみたいと思います。
予想もしなかった驚きの事実も紹介しますので、お楽しみに!
[ 2018/10/06 21:25 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(-)

幼虫飼育環境の酸素濃度について考えるⅡ―影響因子に関する補足―

今回の酸素濃度シリーズ開始の動機は、冷やし虫家の通気性を確保する方法について問い合わせを受けたことにありますが、オオクワ幼虫飼育における本質は、温度管理空間ではなく菌糸ボトル内の酸素濃度にあります。
勿論、菌糸ボトル内の酸素濃度はその管理空間の酸素濃度に相関するため、全体の要因を考慮する必要がありますが、いくら管理環境の酸素濃度を確保できても肝心のボトル内の酸素濃度が低下してしまっては意味がありません。
そのため、少し遠回りとなりますが、全体を把握しながら話を進めたいと思います。

前回はオオクワ幼虫を飼育する上で酸素濃度に影響を与える因子を列挙してみました。
それらを少し補足すると、オオクワ幼虫は成長とともに酸素消費量が増加し、菌糸も常に酸素を消費して生命活動を維持しています。
さらに、管理温度も影響し、それぞれが活発に活動できる温度帯での酸素消費量は増大します。

次に環境要因を考えてみましょう!
ブリードルームをエアコン管理する場合は、換気もしくは通気口の確保が必須です。
エアコンはコンプレッサーで熱を交換しますが、換気機能は備わっていないためです。
一方、冷やし虫家では、稼働中は換気が行われています。
その事は、私が酸素濃度計を用いて確認済みです。
そのため、設定温度と外気温に差がある時期は、頻繁に稼動するため冷やし虫家の換気能力は高く、逆に内外の温度差が生じにくい時期では換気能力が低下します。
ここは、知っておくべき重要なポイントです!

続いて最重要となる管理ボトル内部の酸素濃度について考えてみますが、これまで私自身が行った実験からもボトル形状、フタの通気口の種類、フィルターの種類、菌床の詰め方、詰めてからの経過時間、管理温度など様々な影響を受けていることが分かりました。
次回は、実際の実験方法、実験結果を交えながら解説する予定です。
[ 2018/10/02 17:48 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(-)

ブログ画面の変更

見てわかる事ですが、ブログ画面を少々変更しました。
最近、自分自身がブログ閲覧から遠ざかっていましたので、また効率よく新着記事を読みたいと思いlivedoor 相互RSSを導入しました。
それに伴い、相互リンク欄を廃止しましたが、単に削除したのではなく、全てを開き今年になって更新されているものはRSSに引き継いでいます。
もし漏れていたらご連絡ください。
この機会にリンクになかったブログも追加させて頂きましたので、よろしくお願い致します。

その作業をしてみて分かったのですが、更新が止まっているブログが予想以上にあり、中には存在すら削除されていました。
いま休憩されているみなさん!
ブログ更新で盛り上げましょう!
最近まで眠っていた私に言う資格はありませんけど…(^^;;
[ 2018/09/29 22:56 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)

幼虫飼育環境の酸素濃度について考えるⅠ―影響因子―

今回からオオクワ幼虫を菌床飼育する際の環境酸素濃度について考察してみたいと思います。
まずは、環境酸素濃度に影響を与えると思われる因子について確認してみます。

◇飼育環境内で酸素を消費するもの
 ①オオクワ幼虫
 ②菌糸

◇酸素消費量に影響する因子
 ①幼虫の成長度
 ②管理温度
 ③管理量(ボトル管理数)

◇酸素供給量に影響する因子(冷やし虫家の場合)
 ①稼働率
 ②本体の通気性確保の有無

◇菌糸ボトル内の酸素濃度に影響する因子
 ①ボトル管理空間の酸素濃度
 ②菌糸ボトルのフタフィルターの通気性(素材・大きさ)
 ③菌糸ボトルの形状
 ④菌床の密度(詰め方)
 ⑤菌床の状態(劣化状況など)
 ⑥幼虫の滞在位置

他にもあるかもしれませんが、パッと思いつくだけでも幼虫環境の酸素濃度に影響する因子がこれだけあります。
最高の幼虫飼育環境という答えにどこまで迫れるかわかりませんが、私のこれまでの研究結果を基に仮説も交えながら話を進めて行きたいと思っています。
以前のように勢いよく更新することは難しいと思いますが、地道に更新していきますので、興味のある方は楽しみにお待ち頂ければ幸いです。
[ 2018/09/29 00:10 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(-)

なぜ1位?

昨晩はカープのリーグ3連覇が確定し、全国のカープファンが歓喜の瞬間を味わいました。
そんな記憶に残る日、私のブログもFC2ブログ昆虫部門第1位!
記憶は忘れるので、記録に残しておきます。
IMG_7875.png

しかし、思いは複雑・・・
第1位をよろこんでいるのではありません。
最近は更新も滞り、久しぶりに内容のない記事を書いて、なぜ1位?
オオクワブログ人気が低迷していることを肌で感じ、悲しい思いに浸っています。

新着記事を引いてくるサービス停止の影響もあるでしょうが、情熱的に飼育に取り組みブログアップする人が減少しているのでは・・・と懸念します。
そういう私自身の情熱が低迷していて、言える資格はありませんが・・・(^^;
少なくとも広告を出さないように継続していきたいと思っています。

まずは、「冷やし虫家内酸素濃度のはなし」を記載するつもりで過去のノートを探し出しました!
内容を整理して報告する予定です!
[ 2018/09/27 07:12 ] ブログランキング | TB(-) | CM(-)

冷やし虫家ユーザーの声

全国のオオクワブリーダーの中には、温度管理を冷やし虫家で行っておられる方が、まだまだいらっしゃるようです。
前回のブログ記事に対し、冷やし虫家ユーザーからメールを頂戴しました。
読者から私に送られてきた通気性に関する検証結果が気になるというものです。
確かに飼育結果に影響し兼ねない酸素に関する情報ですから、気になるのは当然です。

ただ、他人様の検証結果をここで横流しする訳にも行きませんので、概略だけ紹介し、私のデータで考察してみようと思います。
ご連絡頂いた方の場合は、二酸化炭素を指標として、冷やし虫家ライトに通気用の穴を空けて検証したところ、穴を空けただけでは不十分のため、通気口にファンを取り付けることで良好な通気性が得られたというものです。

私も2008年8月に二酸化炭素濃度計を購入して検証したデータがあります。
また、それでは納得できずに同年9月には酸素濃度計を導入して種々の実験を行いました。
それらを基に冷やし虫家の中の酸素がどうなっているのかを解説してみようと思ったのですが、データを記載したノートをどこに収めたのかわりません(^^;
2年前にリフォームをした際、どこかに大切に収めたのでしょう・・・。

今日中にみつける予定でしたが、他のクワ作業していたら時間がなくなりました。
冷やし虫家ユーザーに有用な情報を提供できると思いますので少々おまちください。
他には、オークションへの出品に関する問い合わせもありますが、♀はすべて行き先が決まり、♂があと2~3頭残っているだけです。ヤフオクの使い方も忘れそうなので、これからできるか試してみようと思います(^^;
歳と伴にいろいろなことが出来なくなりそうで怖いです(笑)
[ 2018/09/24 20:59 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)

近況

昨年末からこの趣味に対する意欲が低下の一途をたどり、自然とブログ更新も滞るようになりましたが、書かない習慣がついてしまうと全く意識がなくなるものですね(^^;
自身が書かないだけでなく、ブログを閲覧することもなくなっています。
あれだけ熱心に取り組んでいたのに・・・。

そんな中、先日のことですが読者の方からメールを頂戴し、冷やし虫家の通気性に関する検証結果が書かれていました。
加えてこのブログの更新を要望し楽しみにしていると結ばれていました。
私も2001年からこの趣味を始め、来る日も来る日も頭の中にオオクワガタのことが渦巻く毎日を過ごしていたことを思い出します。一方で、楽しみにしていたHPやブログの更新が止まったり、交流のあったクワ友さんが飼育から撤退されたりと残念な思いもたくさんしてきました。
その頃、自分には縁のないことだろう・・・くらいに思っていましたが、状況や人の心は変化していくようです。

さて、そんな私ですが、オオクワ飼育そのもののが好きなので完全に止めてはいません。
今年は、辛うじて能勢YG3をライン、約40頭を飼育しています(^^;
(実際はこの倍以上の産卵セットを組んだのですが取れませんでした)
来年はもう少しがんばろうと思っています。
waizu撤退との噂が流れてはいけないと思い、今日は生存報告をさせて頂きました(笑)
[ 2018/09/17 17:58 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)

クワガタ研究の最前線

IMG_7749.jpg
クワ友さんが、こんな本を紹介してくれました。
私のやっている自由研究レベルではなく、学術的な研究です。
♀から幼虫へ継承される共生酵母を保管する菌嚢の写真とかも掲載され興味深い内容です。
私なりに飼育のヒントをもらったので、参考にしてみようと思っています。
でも、まだまだ解明されていないことが多いようですね!
[ 2018/08/01 13:27 ] その他の情報 | TB(-) | CM(-)
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