waizuの観察記録や検証結果を公開しています

オオクワガタの性格判断

前回記事に頂戴したコメントをみてふと思い出したことがあります。

監視下ペアリングを実施された方の中には、相性が悪いと思われるペアに遭遇されたご経験はないでしょうか?
対面後すぐに争いとなるような場合です。
しかし、これを安易に相性が悪いと判断してよいのかとうことが問題です。

私は昨年、失敗例も含めると20回以上(各10~30分)の監視下ペアリングを観察しました。
確かに対面してすぐにケンカになることがありました。
しかし、これだけで相性が悪いと決めつけてよいのかについては、確信がありません。
その後、顎縛りせずに通常ペアリングセットにて問題なく成功に至ったからです。

昨年の経験から思うことは、ケンカの要因として、♂の性格が大きく関与しているように思えます。
昨年は、久留米♂2頭、能勢♂3頭を使いしましたが、ケンカになるのは決まった個体で、久留米の1頭と能勢の1頭でした。
871同腹の825などは大変おとなしく、どの♀と対面しても平穏でしたので、性格が違うなぁ・・・と痛感したものです。

さて、そこで前回記事とリンクさせてみましょう!
前胸背板に穴を空けたのは上記の能勢♂、2頭の♀をギロチンしたのは上記の久留米♂です。

今回の記事では、2年目の♀にポイントを置きましたが、投稿後によく思案してみると、♂本来の性格も関与していることは間違いないと考えるに至っています。
おそらく、おとなしい♂のラインでは、2年目♀でもトラブルの頻度は低いのではないでしょうか?

昨年は、監視下ペアリングで想像を遥かに下回る成功率を体験し、有用性に疑問符を打ちましたが、もし有用性を見出すとすれば、♂の凶暴性を判断する一手法として使えるのではないでしょうか?
要するに♂の性格を判断した上で、顎縛りを実施するかどうかの判断基準にできるのではないでしょうか?

そこまでするなら最初から縛ればよいと言われそうですね^^;
しかし、メインで使用する種親の正確把握は、意味があるように思えます。

ここからは、私の勝手な想像ですが、前ギネス871系の血縁血統は、おとなしい個体が多いのではないでしょうか?
そのため、この血縁ラインではトラブルが少ないように思います。

凶暴な♂の子も凶暴なら、昆虫レベルでも性格が遺伝することになり、興味深い話題となります。
果たしてどうなのでしょう・・・。
スポンサーサイト
[ 2014/04/13 22:55 ] ペアリング | TB(-) | CM(14)

ペアリング事故の一要因

今はペアリングシーズン真っ只中ではないでしょうか・・・。

安全に産卵成功までこぎ着けることができれば、どんな手法でもよい訳ですが、よく議論となるのが、♂の大顎を縛るか縛らないか!?産卵期間は何日が適正か?などです。

私は、昨年は大顎を縛ってペアリングさせてみましたが、普通に成功しました。
そうであれば、♂の顎を縛ることは、安全にペアリングを行える手法として有力だと言えます。
一方で、毎年数多くのラインをペアリングされる方の経験談を伺うと、トラブルはないと言われる人もあります。
そこで、今年は全く顎は縛らずにペアリングを実施してみました。
現時点で16頭の♀にペアリングを実施していますが、3頭が★となりました。
ペアリング事故例A
これは、同居4日目の観察で発見!
仰向けになり前胸背板に大きな穴が空いていました。
この時点では生きていましたが、3日後には動かなくなりました。

次は悲惨なギロチン状態です。
ペアリング事故例B
これは、同居7日目で取り出そうとした際の場面です。

ちなみに、もう1頭がギロチン状態でした。

ここまでを読むと顎を縛る必要性が出てきそうですが、背景を検討すると事故に及ぶ一要因が見えてきました。
それは、この3♀はすべて、昨年と同配合の2年目ペアリングだったということです。
産卵管が消耗していることが問題なのか、年齢が問題なのかはわかりませんが、♀が交尾を拒んでいるのではないでしょうか?
2年目の♀の使用は控えるか、♂の顎を縛っておいた方がよいと思われます。
また、同居期間も3日くらいまでがよいと思います。
少なくとも♂♀が共に若い場合のリスクはかなり低いのではないでしょうか・・・。

次にペアリング期間です。
確実性を高めるには長い方がよく、リスク回避には短い方がよいのはわかりきったことですが、効率的に短期間で成功率の高い手法を求めてしまいます。
掛かるものは3日でも十分掛かかるため、昨年までは3日同居させ、お試し産卵で失敗すれば3日追加し、それでダメなら諦めるスタンスでやっていました。
ペアリング環境も成功率に左右すると思われますが、3日で失敗しても追加で成功する例もいくつか経験したため、今年は基本を5日間として、3日パターンや7日パターンをランダムに設定して、その結果を楽しみに待っている状態です。

私の場合、ずっと暗くて静かなところで、ペアリングセットを組んでいますが、もしかすると昼夜がある環境の方がよいのでは・・・と考えることがあります。
日中はエサ皿の裏、夜間に出てきてエサ場で出会うというリズムがよい方向に左右しそうな気がするだけなのですが・・・^^;
以前から検証してみたいと思いながらも、成功すればどうでもいいか!と思ってしまいます(笑)

[ 2014/04/11 00:22 ] ペアリング | TB(-) | CM(18)

逆算の難しいペアリング計画

前回は、羽化日を想定し、そこからの逆算で蛹化促進のタイミングを決定する試みを紹介しました。
一方で、難しいのが、採卵時期からの逆算により種親覚醒のタイミングを決定することです。

私の場合、幼虫期間を十分確保するため、幼虫投入時期も出来る限り5月に集中させるように努力しますが、何年やっても例外を出してしまいます。
冬眠から覚醒させる時期と管理温度に問題があるようなのですが、手緩く安全に温度管理すると失敗例が増加します。
エサを食べ始め、しばらくしてからペアリングしても失敗例が出てしまいます。
もしかすると、オオクワガタ自体が季節感を持っていて、単純に春温度で一定期間管理しても繁殖時期とまでは思ってくれないのかもしれません。
個体差も大きいと思いますが・・・。

しかし、過去の成功した年を思い起こせば、しっかり温度をかけ、短期間で成功させています。
経験的に、冬眠からの覚醒のポイントは、温度をかける期間の長さよりも、しっかり加温することであろうと思っていますがどうでしょうか・・・?
あと、遮光せずに昼夜を感じさせることもプラスに働くのでは・・・との仮説を持っていますが、検証はしていません。

何れにしても、失敗すれば再ペアリングで成功にこぎ着ければよいことなので、先週の土曜日に種親覚醒計画に入りました。
今年は、厳選した久留米8♀、能勢6♀を準備して臨みますが、果たして何頭を採卵成功に導けるのでしょう・・・。
[ 2012/02/23 23:07 ] ペアリング | TB(-) | CM(-)

オオクワガタの精子競争

前回記事とコメントに関して何点か訂正があります。
精嚢⇒受精嚢
後からの交尾が有利優先の記事について:ビークワ23号⇒36号
ミツバチの女王蜂が100頭に1頭の割合で無精卵を産む⇒割合に関する根拠の記事が曖昧のため削除

さて、本日の本題です。
前回読者より、昆虫は♀に新しい精子が入った時点で前の精子と置き換えられるという専門家の意見があることを提示頂きました。
その根拠となる書物が昆虫生物学ということで、早速取り寄せました。
昆虫生物学表紙
この本の15ページに精子競争に関する記述がありましたので紹介します適応戦略
私が読んだ限りでは、昆虫の種類により違うためオオクワガタでの精子優先度を調べる必要があり、各交尾での精子量でも違うようなので、後の交尾で注入された精子で完全に置き換わるとは言い切れないようです。
交尾時間が長くなるほど精子優先度が高くなることはまちがいないようですが・・・。
やはり、完全に産み切らせて受精能を空にする必要があると思います。
この昆虫生物学という本ですが、せっかくなのでもう少し読んでみることにします。

あとビークワの記事も添付しておきます。
交尾の法則
[ 2011/06/04 20:36 ] ペアリング | TB(-) | CM(-)

ペアリングの考え方

みなさん、こんにちは。
最近、1♀に異なる2頭の♂を交配することに対し混乱が生じているようですので、私の考えを書き留めておきます。
私のところにも以下のような質問がありました。
「ペアリングをして産卵しなかった♀に異なる♂をペアリングした場合、表記は無産地となるのでしょうか?」

この場合、異なる♂といっても久留米では引き続き久留米の♂を選択するのが常識で、久留米♂×久留米♀はどこまでいっても久留米産、能勢YGに能勢YGを交配しても同様ではないでしょうか?

ただ、ペアリングに関しては、昆虫の受精メカニズムとこれまでこの世界で行われてきた事例も踏まえておく必要がありそうです。

まず、昆虫の受精ですが、♀の腹の中に卵ができ♂との交尾で受精すると思っておられる方もいらっしゃるようですが、そうではありません。
昆虫は、交尾によってまず♂の精子が♀の受精嚢に一旦貯蔵され、産卵時にその受精嚢から精子を小出しにして受精させながら産卵するシステムになっています。
昆虫の受精のポイントは、交尾の段階ではなく産卵時に行われ、しかも受精が完全に♀の管理下におかれていることです。
昆虫の中でも女王蜂などは、その制御能力に優れ、意図的に受精を制御して無精卵をつくりだすことが出来ます。無精卵を意図的に産み、それが数少ない♂となり、ほとんどが受精卵として♀になります。

さて、クワガタに話を戻しますが、産卵しない事例では交尾行動の有無もありますが、精嚢への精子の注入成功の可否もあると思われます。
クワガタも一旦精嚢に精子をストックしてしまえばそれを使い切るまで産卵し、もし途中で産卵環境から離し冬眠させたとしても、翌春になり産卵環境さえ整えば再び未交尾でも産卵を再開します。
しかし、産み切った場合は、再ペアリングによる精子の再注入を行わなければもう卵を産むことはありません。

以上の産卵メカニズムと経験則を基に、これまでオオクワブリーダーが行ってきた事例を紹介してみますが、どれかはみなさんも心当たりがあるのではないでしょうか・・・?

1.有名血統で産卵に使用済の♀をオークションに出品した。あるいは落札して手持ちの♂と同年もしくは翌年ペアリングして採卵した。
以前は、このパターンがオークションで頻繁にみられました。
ペアリング相手の♂がすごいので、産み残しを期待して高値で落札されていました。

2.2年連続して同じペアでペアリングする予定だったが、翌年♂が★となったため他の♂とペアリングした。

3.初年度のペアリングで成績の良くなかった組み合わせについては、翌年♂親を変更してペアリングした。

4.ワイルドの♀を入手したが産卵しなかったので手持ちの♂で追い掛けした。

5.ワイルド♀が持ち腹だったため採卵し、翌年は手持ちの同産地の♂とペアリングした。

6.知人に優良な♂で種付けしてもらい産卵させたが失敗したので手持ち♂で再ペアリングした。または、その年は成功したので、翌年は自分の手持ち♂とペアリングした。

7.複数の♀との交配で失敗した♂を種無しと判断し、同年それらの♀に違う♂を使って再ペアリングした。

他にも似たような事例はあると思いますが、♀というのは幼虫をたくさん採るための貴重な存在であるため、ほとんどの人は2年以上使用するはずです。その途上では上記のような事例が起きて当然です。
私は、日常的に行われてきたことであると思っています。

ただ、そこで問題となるのは、飼育者の管理体制ではないでしょうか?
上記の行為は、産卵経験のある♀では完全産み切りとなったことを確実に確認すること、ペアリング失敗例では、産卵セットを充分に確認し交尾不成立を確定させて次の段階に入ること重要となります。
そこをいい加減に行うと、無産地にはならないまでも系統図の信頼性を損なうことになるでしょう・・・。

私は上記の事例では、3番をやったことがあります。
それは、次年度にレベルアップした種親♂を入手し、成績アップを狙ってのことです。
実際、WK-07とWK-08の♀は同一ですが、2年目の♂をメルリン4番血統に変更しました。
効果は歴然!初年度でほとんどが78mm前後で最高80mmちょっとだったのが、変更した途端に多くが80mmを超え最高は83.2mmが羽化してきました。
また、コクワガタ飼育においては、5番の例を行っています。

ただし、私の場合、♂親を変更する時の確認は半端ではありません。
産卵セットで10日以上放置し、その後産卵木を小さく割り、血眼になって卵確認を行ってきました。
それは、自身で構築し作り上げてきた系統図を曖昧なものにしたくなかったからです。

以上が、私のペアリングに関する見解とこれまで行ってきたことです。

10年前頃は、○○県産までの表記でやり取りされていました。
最近では、詳細産地、きめ細かな系統図などが表記されるようになり、逆にそれに縛られ窮屈に感じることもあります。
オオクワ飼育を血統で捉えるか品種として捉えるかでも方向性は違ってきます。
趣味のオオクワ飼育とはいえ、様々な考え方が存在して難しさを感じている今日この頃です。
[ 2011/06/01 14:03 ] ペアリング | TB(-) | CM(-)

Breed 2011の予期せぬスタート

久留米845_02

この♂は、昨年羽化した久留米84.8mmで、今年期待する系統の一つです。
この画像は、本日撮影したものですが、羽化時よりもお尻が収まり、出っ張りを除いて厳密に測定しても84.8mmをキープしていました。(^^)v

もう一つの期待は、何と言っても相棒が所有するMK11番(2009)83.7mmです。同腹兄弟は3頭が85mmを超えており、超期待の血統と言えるでしょう!!
当初は上記2系統をクロスした配合に夢を託す計画でしたが、トラブル発生により、夢の配合は先送りとしました。
相手に迷惑が及んでもいけませんので・・・。
ペアリングも気をつけないと殺し合いになる恐れがあり、お互いの優良個体でペアリングする場合は、可能性は低いにしても★となる恐れがあることを互いが納得して行わないといけません。
そうしないと最悪の場合、人間関係にヒビが入り、お互いが嫌な思いをすることになります。
大卒の初任給より高額な個体を使う訳ですから・・・^^;

私の場合は、最初久留米832系♀52.3mmへの種付けを依頼したところ6日目に挟まれ★となりました。
常に覚悟を決めてやっているので残念な思いは皆無で、縁がなかったものとスッキリ割り切りました。むしろ相手♂に被害がなくてホッとしました。
次に、当初から予定していたもう1頭久留米845系53.8mmを同居させたところ、すぐに♀が♂の中足に噛みついたため相性不良とみて断念し、これ以上は迷惑がかかるとの判断で、持ち越しとなった次第です。

「ペアリングは簡単!」と油断していると痛い目に遭うことがあります。確率は低いと思いますが・・・。
他人の個体とのペアリングや高額個体使用の際には、細心の注意と事故に遭遇する覚悟をもって臨む必要があると思います。

本日より、久留米5系統の産卵を開始しました。
[ 2011/04/02 15:18 ] ペアリング | TB(-) | CM(-)

冬眠覚醒時に知っておきたいこと

この時期になると、蛹化促進のための温度上昇に加え、冬眠覚醒のための加温の話題が増えてきます。

最近は、温度管理できる方が増え、自在に採卵時期をコントロールできるようなりましたが、もし常温でペアリングを待つとすれば、いつになるでしょう?
例年、越冬成虫を観察していると、遅いものは6月になっても摂食を開始しません。
最高気温が、5月中旬頃から25℃を記録していてもです。
成虫は、厳しい自然界の中で生きていくために、ちょっと温度が上昇したくらいでは起きて来ない習性を備えているのでしょう。
用心深く夏を待ち、間違いなく夏と判断してから活動を開始しているように思えます。

上記の現象から見ても、今の時期に覚醒させるには十分な加温が必要となることは容易に想像できます。
もし、成虫が体内時計のようなものを持っていたとしたら、早春のペアリングには、その時計を狂わせるだけの刺激が必要となるでしょう・・・。

この体内時計の存在を証明することは難しいのですが、これまで、3月に摂食を始めしばらくしてからペアリングしても失敗する例を経験し、6月のペアリングとの肌で感じる違いから、体内時計のようなものがありそうに思えてなりません。

昨年の3例の失敗経験を活かして、今年は一発で産卵を成功に導きたいと思っています。

毎年、あちらこちらで採卵できなかったとの記事を見かけますが、多くの場合、ペアリングがうまく行っていないのだと思います。
そのペアリング失敗の何割かは、本日の話題が関係しているのではないかと思っています。

採卵できない原因を材やマットに向ける前に大事なことをお忘れなく!
[ 2011/02/23 07:59 ] ペアリング | TB(-) | CM(-)

ペアリングセット

ペアリングセット


今年度最初のペアリングを開始しました。
一般個体の場合は、スタックケース小で行うこともありますが、ちょっと大事なペアのため、♀殺しのリスクを軽減するため、飼育ケース中を使用することに!

♂♀が入ることのできる大きさのスライスした2枚の材を置き、それを仕切るように連結したゼリーホルダーワイドを置いて♀の逃げ込み場にもなるようにしてみました。

一昨日より♂を入れ、左の材の下に仰向けで安住したことを確認し、本日♀をそっと右端に入れておきました。

すこしでも居住空間を広げるため、マットも10センチ以上の深さにしてトラブルの回避に努めていますが、果たしてどうなることでしょう・・・。

1週間後を期待して、ここで1句!

ペアリング 添い寝期待の 皿の裏

エサ皿ではないと言われそうですが、この句の心をよみとって頂ければと思います。^_^;
[ 2010/03/05 23:56 ] ペアリング | TB(-) | CM(-)

成熟時期に関する考察

今日は、羽化から産卵成功までの最速時期についてです。
前回は、雑誌の投稿記事に対して疑問を投げかけてみましたが、あの指標が平均値とかであれば私も検証なしに文句は言えません。
しかし「最速期間」ということでしたので、私の経験から考える最速期間を書いて見ます。
まず、オオクワ飼育の上で最低限示しておかないといけないことに飼育温度があります。
幼虫の成長速度も成熟速度も温度が高いほど速くなる訳ですから・・・・。
前回、重要なファクターと言ったのはこのことです。
ただ、私の場合、幼虫の成長速度に関しては温度間比較をしてデータを持っていますが、温度による成熟期間の検証はしていません。小島氏のミヤマクワガタの成熟期間に関する報告からそう考えていることをご了承ください。
では、実際に私が短期間でブリードに成功した例を挙げてみます。
まず、阿古谷産オオクワ2004年7月上旬羽化♂71mmと7月下旬羽化♀42mmの場合
夏は常温管理、9月中旬から24℃で管理し10月19日より10日間ペアリング。ダニ駆除マットで管理後11月13日より1ヶ月産卵セットしたところ35頭の初令幼虫を採ることができました。
次に低温管理した将楽産ホペイ♂70mmの場合。
2004年11月22日人工蛹室で羽化。2週間が経過した12月上旬より10℃前後の常温で冬眠させ、3月1日より24℃で管理。3月20日より充分成熟した♀と1週間ペアリングの後4月上旬より産卵セットしたところ10頭の初令幼虫を採ることに成功しました。(セーブして産卵木は1本で終了)
このように、高温管理なら最速で3ヶ月、低温管理でも4ヶ月で成功する場合があります。
では、もっと大型の場合はどうでしょう・・・?
今年羽化した久留米産♂76mm(4月6日羽化)と♀49.5mm(3月7日羽化)の場合。
4ヶ月あれば成功することを証明したく、3ヶ月半が経過した7月20日より1週間同居。
8月4日から産卵セットしたところ28頭の初令幼虫が採れました。
これより76mmクラスでも4ヶ月以内に成熟する場合もあることを証明できました。
では、失敗例も紹介しておきます。
津山産オオクワで羽化後8ヶ月が経過した♂に羽化後4ヶ月高温管理した45mmクラスの♀2頭を試してみましたが、どちらも失敗に終わりました。
また、川西産♂74mm(本年5月15日羽化)に対して羽化後1年以上経過した完熟♀で検証してみたところ、こちらも4ヶ月で失敗に終わりました。
貼付画像をご覧ください。川西産を産卵セットして1週間の状態です。どうみても産卵していると思ってしまいそうですが、埋めなおしの痕があるにもかかわらず卵は発見できませんでした。これだけの産卵行動をとったということは、交尾行動だけは起こしたのかもしれません。
一方、上記2頭の津山産は全く産卵木をかじりませんでした。
以上何例かを紹介しましたが、失敗例から学んだことは、♂だけ未成熟、♀だけ未成熟どちらにおいてもトラブルはなく、洞やエサ皿の下に一緒にいたということです。

【まとめ】
○産卵までの成功最速期間は、サイズ依存ではなく個体差依存の場合が多い。
○高温管理下では4ヶ月で成功する例が多いのでチャレンジしてみる価値はある。
○未成熟を使うと殺し合うなどの危険性が一般論として流れているが、私は経験していない
○仲良くエサ皿の下にいても交尾成功かどうかは疑問

こんなところですが、どうしても早くペアリングしてみたい個体がいる場合は、4ヶ月を目安に各人の責任においてチャレンジしてみてください。
成功かどうかの判定は、産卵セットしてかじり始めたら、4~5日後に一部を割って卵を確認してみるとよいと思います。今回貼付した画像のように、完全に騙されることもありますから・・・。

産卵失敗例






[ 2006/09/27 20:53 ] ペアリング | TB(-) | CM(-)

成虫の成熟時期について

巷では、2本目へのビン交換で2○gだったと言うような書き込みを見かける時期となりました。
しかし、春先に羽化したお気に入り個体をブリードしようと挑戦されている方も少なくないと思います。実は私もその一人で、4月~5月下旬に羽化した新成虫のブリードをあきらめきれません。では、羽化後何ヶ月を目安にブリードを試みたらよいのでしょうか・・・?
ちなみに、先日購入したオオクワ雑誌に羽化からブリードまでの最速期間として、サイズ別に目安となる期間がまとめてありました。
60mm前半-4ヶ月、70mm前後-5ヶ月、75mm前後-6ヶ月、70mm後半-7ヶ月とこんな感じです。
注釈として参考程度にとありましたが、ハッキリ言って参考になりません。
根拠としているのが、筆者の経験です。
では、各サイズを何ペアずつ検証して上記一覧を作成したのか・・・?ここが重要です。
ちょっとしたサイズの違いで、こんなにうまく1ヶ月ずつ成熟期間が延びるものなのか?
私には、安易に作成した目安表にしか思えません。
それに、成熟期間を論じる上で重要なファクターが抜けています。
いつも当サイトのReportをご覧頂いている読者には簡単にわかることだと思いますが・・・・。
この情報も個人のサイトの中で展開してあるのなら一個人の意見でよいのですが、全国発売のオオクワ雑誌上で活字として発信される情報である以上無視できませんでした。
確かにブリードまでは、時間をかけた方がよいに決まっています。
しかし、限られた産卵シーズン内に少しでも早くお気に入り個体をブリードし、少しでも早く幼虫を採りたいと思っているブリーダーに、正しい情報と可能性を示すべきではないでしょうか!?
「ブリードには越冬個体が適していますから羽化した年のブリードはあきらめましょう!」では、寂しい話です。
次回は、何例かの根拠を示して、私が考える産卵成功時期の可能性について論じてみます。
[ 2006/09/22 21:49 ] ペアリング | TB(-) | CM(-)

waizu式ペアリングセット

今日は、waizu式ペアリングセットと言うかお見合いセットの紹介です。
完全に成熟し切った個体同士であれば、狭い飼育ケースに3日も入れておけば事故もほとんどなく交尾完了となります。
しかし、羽化後微妙な日数しか経過していない個体を同居させるとなると不安です。
そこで、私が今年から使い始めたお見合いセットがこれになります。
左の木には♀だけが入れる洞を彫り、右の木には♂♀が入れるだけの洞を彫ってあります。
お互いの縄張りを与えておき、未成熟でお互い関心がなければ同居することはないだろうとの考えと、もし♂が♀を襲っても小さな洞に逃げるだろうとの考えからです。
7月20日の夜、♂♀をそれぞれの洞に潜入させました。
さて、その後どのような行動をとったでしょうか・・・。
翌朝21日には♀が♂の洞に入り同居生活が始まっていました。
その後、別々にいるのを見たことがありませんでしたが、今朝(27日)見ると♀は自分が最初いた洞に戻っていました。
そのまま12時間経過してもそのままの状態であったため、私は交尾も充分完了し産卵モードに入りたいのではと推測しています。
一応、単独飼育に切り替えましたが、忙しいので産卵セットは来週早々に組むつもりです。
余談ですが、♀を洞から出す時どうしたと思いますか?
簡単なことで、水没させれば苦しくなって出てきます。ただ、成虫の気門がどこにいくつくらいあるのかわかりませんが、完全に水没させないとお尻だけ出して呼吸するため取り出せません。今日は、成虫がお尻の先端だけでも呼吸できることを学びました。
最後に成熟期間について述べておきましょう!
ペアリングまで半年とか越冬させるとかの意見もありますが、私は3ヶ月半~4ヶ月あればほとんどうまくいくと思います。充分活動する温度帯での話しですが・・・。
勿論、個体差がありうまく行かないこともあるかもしれませんが、3ヶ月で幼虫を採ったこともあります。また、羽化後80日に満たない♂を使って幼虫が採れた実例も聞いています。
無理をしてはいけませんが、3ヶ月を過ぎていれば可能性は出てきます。(大型個体になるほど成熟は遅いといわれますが・・・・)
本日の話は、羽化してから♂3ヶ月半、♀4ヶ月の話でした。
そして、先程♂6ヶ月、♀87日をwaizu式ペアリングセットに入れ替えました。
すると2時間後には♂の部屋に入っているではありませんか!!
こちらも4日後に取り出して産卵セットしてみます。
結果報告はまた・・・

ペアリングセット






[ 2006/07/27 23:12 ] ペアリング | TB(-) | CM(-)
Profile

waizu

Author:waizu

Access Counter
Category
管理人のHP

Waizu Dorcus Office

月別過去ログ

2017年 06月 【1件】
2017年 05月 【1件】
2017年 04月 【6件】
2017年 03月 【15件】
2017年 02月 【2件】
2017年 01月 【5件】
2016年 12月 【5件】
2016年 11月 【2件】
2016年 10月 【3件】
2016年 09月 【1件】
2016年 07月 【1件】
2016年 06月 【4件】
2016年 05月 【7件】
2016年 04月 【2件】
2016年 03月 【1件】
2016年 02月 【2件】
2016年 01月 【1件】
2015年 12月 【3件】
2015年 11月 【2件】
2015年 10月 【6件】
2015年 09月 【1件】
2015年 08月 【3件】
2015年 07月 【8件】
2015年 06月 【7件】
2015年 05月 【8件】
2015年 04月 【2件】
2015年 03月 【4件】
2015年 02月 【4件】
2015年 01月 【2件】
2014年 12月 【6件】
2014年 11月 【6件】
2014年 10月 【2件】
2014年 09月 【3件】
2014年 08月 【24件】
2014年 07月 【7件】
2014年 06月 【4件】
2014年 05月 【3件】
2014年 04月 【3件】
2014年 03月 【6件】
2014年 02月 【1件】
2014年 01月 【2件】
2013年 12月 【5件】
2013年 11月 【4件】
2013年 10月 【1件】
2013年 09月 【1件】
2013年 08月 【6件】
2013年 07月 【6件】
2013年 06月 【3件】
2013年 05月 【7件】
2013年 04月 【7件】
2013年 03月 【3件】
2013年 02月 【12件】
2013年 01月 【12件】
2012年 12月 【5件】
2012年 11月 【23件】
2012年 10月 【9件】
2012年 09月 【1件】
2012年 08月 【1件】
2012年 07月 【3件】
2012年 06月 【10件】
2012年 05月 【3件】
2012年 04月 【4件】
2012年 03月 【1件】
2012年 02月 【3件】
2011年 12月 【4件】
2011年 10月 【4件】
2011年 09月 【1件】
2011年 08月 【11件】
2011年 06月 【2件】
2011年 05月 【6件】
2011年 04月 【8件】
2011年 03月 【7件】
2011年 02月 【6件】
2011年 01月 【5件】
2010年 12月 【15件】
2010年 11月 【5件】
2010年 10月 【6件】
2010年 09月 【2件】
2010年 08月 【5件】
2010年 07月 【6件】
2010年 06月 【3件】
2010年 05月 【2件】
2010年 03月 【7件】
2010年 02月 【1件】
2010年 01月 【2件】
2009年 12月 【1件】
2009年 11月 【3件】
2009年 10月 【7件】
2009年 09月 【2件】
2009年 08月 【2件】
2009年 05月 【2件】
2009年 04月 【5件】
2009年 02月 【5件】
2009年 01月 【2件】
2008年 11月 【2件】
2008年 09月 【1件】
2008年 07月 【1件】
2008年 06月 【4件】
2008年 03月 【2件】
2008年 02月 【1件】
2007年 10月 【1件】
2007年 07月 【1件】
2007年 06月 【1件】
2007年 05月 【3件】
2007年 04月 【3件】
2007年 02月 【1件】
2006年 12月 【5件】
2006年 11月 【4件】
2006年 10月 【2件】
2006年 09月 【3件】
2006年 08月 【5件】
2006年 07月 【4件】
2006年 06月 【7件】
2006年 05月 【5件】
2006年 04月 【5件】
2006年 03月 【5件】
2006年 02月 【13件】
2006年 01月 【3件】

全記事表示リンク
Mail

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QR