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環境整備計画2015-②温度計に関する検証結果

昨日の記事で、どの温度計が真の値に近のだろう・・・と思われた方もいらっしゃると思いますので、記載しておきます。
商品間でのバラツキも考慮し、2個ずつで検証しました。
用意したサンプルは、昨日の画像の左からA&D 外部センサー付き温湿度計 AD-5648A、A&D 組込み型温度計 AD-5656A、シンワ デジタル温度計 F 最高・最低 72949となります。
それに対し標準温度計の数値はこうです。
標準温度1-2

18.85℃くらいを示しています。
これにより、A&D社の4つが、ほぼ標準温度を示すことがわかりました。
ただ、この温度計は感度がよく、人間が近づいただけですぐに温度が変化し始めるため、同じことを時間をずらして3回行いました。
結果的に外部センサーの表示では、左から1番目と4番目がドンピシャであることがわかりました。
2番目と3番目も標準+1と正確であるため、今後の温度に関する検証は、A&D社製の4つを使用して行うことにします。
また、今年からは湿度に関するデータも記録してみる予定です。

実は、当初ここまでの温度計検証をする予定ではありませんでしたが、最初に近所のホームセンターで購入したシンワ製の表示に違和感を感じたため、他のものを取り寄せて検証に至った次第です。。
Amazonのレビューを読んでみても、シンワ製の評判はあまりよくないようでした。
しかし、実際に使用してみての感想ですが、製造規格内なのでクレーム対象ではないと思います。
オオクワ管理には全く問題ないので、補正値を設定して一般管理温室用として使用する予定です。

ちなみにこの3年間使用していたものが、クレセル デジタル温度計 AP-07Wです。
クレセルデジタル温度計

自分で撮影したものがなかったので画質が悪くてすみません。
Amazonで1200円程度で購入できコストパフォーマンスは抜群です。
しかし、外部センサーがあまり強くない印象です。
たまたまかもしれませんが、3年でダメになりました。

記事中のデジタル温度計は、今後使用するものの紹介であって、推奨ではありませんので悪しからずです。
精度と操作性は良好ですが、耐久性や安定性などは長期間使用してみないとわかりませんので・・・。
尚、気になる点だけ補足しておきますと、AD-5656Aはコードが短めで1mしかなく、裏に引っ掛ける部分がなくマグネット式になっています。(私にとっては特に問題ではありませんが・・・)

データを取ることが好きな方は、参考にして頂ければ幸いです。
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[ 2015/10/27 12:56 ] 温度 | TB(-) | CM(2)

環境整備計画2015-①温度計比較

築24年ともなると水回りがボロボロです。
今年の夏は、やむなくリフォームに至りました・・・トホホ
その際、せっかくなので職人さんの腕と工具を拝借!
大型温室2台と冷やし虫家の機械パネルを利用した自作温度管理空間を2台作製してみました。
これで、来年はいろいろな角度から温度管理を楽しめそうです!

ちなみにできたものがこれ!
自作虫家1

あとは、機械パネルをはめ込むだけです。
電動ノコなら厚いスタイロフォームでもきれいにカットできるものです。
これは30mmですから手でも切れますが、温室は何を思ったか50mmで作ってありました^^;

さて、本日の本題です。
いくら空間を整備しても計測器がダメでは、そのデータは意味をなしません。
そこで、使いやすそうなデジタル温度計を3組購入して標準温度計との誤差を確認してみました。
(現在使用中のものが2つ壊れたこともあります)
温度計比較2015

デジタル温度計は、市販されている多くのものが誤差±1℃で設計されているため、こんなことをしなくても問題ないと思いますが、元研究者には気になってしまいます^_^;

これで、安心して来年のデータ取得に励む事ができそうです。
尚、以前も書いたと思いますが、オオクワ飼育レベルに温度計の精度はそこまで必要ないと思います。
各人が使用している温度計を基準に、今年は+1℃とか低温管理を2℃低くなどのように毎年の計画が遂行されているわけですから!
本日の記事は、私も虎視眈々と飼育環境を整備し、来年のさらなる飛躍をめざして作戦を練っているというプチアピールでした^^;
[ 2015/10/26 13:13 ] 温度 | TB(-) | CM(7)

温度計誤差実験結果

温度計誤差実験の結果のまとめを報告します。
当初、エアコンや加温装置で空間温度を変動させ、各温度帯の数値を比較することを試みましたが、うまくいきませんでした。
それは、エアコンは風の影響で温度が安定しにくく、加温装置は扉を開けた瞬間から温度低下が始まるためです。

思案の末、常温空間の中で温度変動の少ない時間帯に測定し、集計しました。
高温帯は9月中旬暑い日の日没後の2階部屋、低温帯は最近の早朝の外物置で計測しました。

温度計誤差
このような結果となりました。
どれもデジタル温度計ですが、温度計Eの誤差はひどいものです。
すでに不燃ゴミとなりました。

その他は、オオクワ飼育途上で特に影響するほどの誤差がないことがわかりました。
今後は、温度計Dを基準として温度記録を残して行こうと思います。

今回の検証で温度管理空間の真の値を知ることができましたが、それによってわかったことは、私の初2令時の管理温度は26±0.5℃と少々高めであったことです。
もうひとつ、冷やし虫家内の温度は、設定温度より確実に1℃以上低いこともわかりました。

真の値がわかっただけで、スッキリした気分で温度管理を行えるようになり、標準温度計の購入は、無駄な出費ではなかったと思っています。
[ 2010/10/12 08:08 ] 温度 | TB(-) | CM(-)

温度計の精度について

一昨日は、標準温度計を紹介しました。
あの記事を読んで、精度の高い温度計が必要だと思われた方がおられてはいけませんので、確認しておきます。

私が標準温度計を購入した目的は、単に日々遭遇する環境の正確な温度を知りたかっただけのことです。
(例えば、この猛暑の中での床下や成虫管理区域などの正確な温度)

温度計の精度を上げたからと言って、飼育成績が向上する訳ではありません。
そもそも温度計精度に関係なく、幼虫飼育における最適温度を確定させること自体が難しいのではないでしょうか?
それは、オオクワ産地による差、菌床の菌種による差、飼育地域の湿度の差などの影響で、すべての国産オオクワと多種多様な菌床に共通する最適な統一温度は、存在しないのではと思えるからです。

よって、各人が所有する産地とお気に入り菌床を使い、個別に最適温度範囲を探すことが必要なのではないでしょうか?
そうなれば、標準温度は必要なく、各人の所有する温度計の数値が、いくらを表示する環境の時によい結果が出るのかがわかればよいことになります。
付け加えると、一般人が行える温度管理の精度から見ても、温度計に高い精度は必要ありません。

また、質の高い温度管理が行えたとしても、幼虫自身がある程度の温度変化には適応できる能力を備えているため、少々の温度差は、その能力で相殺されてしまうのではとの懸念もあります。
つまり、一般的に成長期のオオクワ幼虫に設定される24~27℃の温度帯の中に最適温度が点として存在するのではなく、この範囲内に個体差も伴ないながら、順応範囲というある程度の幅を持って存在すると考えるのが、自然ではないでしょうか・・・?
さらに、幼虫の腸内バイクテリアや菌糸にも最適活動温度が存在するはずです。
これら複数のパラメーターの重なるところが、最高の設定温度になるはずですが、容易に検証できそうもありません。
個別に検証することは、まずできないでしょうから、何点かの温度設定をして、温度以外の条件を統一して、羽化サイズで比較すれば見えてこないでしょうか?
いつも思うのですが、クワガタ幼虫の検証の場合、同腹という統一されたサンプル数に限りがあることが問題となります。
地道にデータを蓄積しながら傾向を見て行くしかなさそうです。

初2令時、3令成長期、熟成期、蛹化促進時、蛹期間の設定温度をもう少し正確に検討してみようと思います。
[ 2010/09/02 23:49 ] 温度 | TB(-) | CM(-)

温度計誤差の検討

小学校の夏休みも終わろうとしています。
工作、読書感想文、自由研究などがいつも残りがちで、苦戦していたことを思いだします。

私は、今でもクワガタ飼育の中で、小学校の自由研究レベルのことをやりながら楽しんでいる訳ですが、レベルは低くても研究と付くからにはキチンとやる努力をしているつもりです。
検証だのデータに基づく根拠だのと言っても、手法が間違っていれば、根本からお話になりませんので・・・。

しかし、実験や考察には難しい問題が多々あります。
実験では、条件の設定方法、測定機器の精度などで結果は異なり、考察の段階でも偏った見方で思考を構築してしまえば、真実に近づくことはできません。

オオクワ幼虫は、変温動物であることから、飼育温度が重要であり、飼育媒体の菌床も温度の影響に左右されるため、双方のバランスを考慮した温度設定が不可欠となります。
しかし、その設定基準である温度計が狂っていたらどうなるでしょう・・・?
ある人は、24℃がベストといい、またある人は26℃が最善といったデータを出したとしても、各人の温度計がバラバラであったなら、正確に再現することはできません。
一般のデジタル温度計は、小数以下1桁を表示するものも多くありますが、デジタル故に信じてしまいます。
しかし、ほとんどのものが誤差±1℃、ひどいものは±1.5℃を許容範囲としています。
夏前に当ブログでデジタル温度計の誤差を採り上げて以来、ずっと気になっていましたので、検証しておくことにしました。
1週間前に購入したアイテムがこれです。
標準温度計1
これは、30センチの標準水銀棒状温度計で、誤差は0.05℃以下、定価13,650円です。
検査成績表
このように検査成績表がついています。
読み取りやすい2重管タイプにしようかと思いましたが、3万円近くしたのでこれにしましたが、背景が黄色で意外に読み取りやすいと思います。
標準温度計2
29.6℃であることがおわかり頂けると思います。

早速、次のようなセットを組みました。
温度計比較実験

空調の影響を受けにくいように囲い、それぞれの計測部分の高さを一定にしました。
室温28℃からスタートし、エアコン設定を20℃まで段階的に下げてゆき、各温度計の表示を各ポイントで記録。
加温実験

次は、このように加温できる装置に入れて、35℃までを段階的に記録。
下に置いた温度計が地面からの伝導熱の影響を受けないよう断熱シートを敷いておきました。
そんなところまで配慮して実験したつもりでしたが、この実験には不備がありました。
扉を開けずに計測しない限り、扉を開けた瞬間に反応性のよい温度計の表示は低下していきます。

ちょっと、測定方法に工夫変更を加えようと思いますが、クワガタ管理に重要な20~28℃の範囲に関しては、これですべての温度計の補正表が出来上がりました。
これで、正確な温度を把握でき、自信を持って記載できます。

以上が、私の夏休みの自由研究でした。
9月からは、また忙しくなりそうです。
[ 2010/08/31 23:58 ] 温度 | TB(-) | CM(-)

温度計の誤差

温度計比較

オオクワガタの幼虫飼育を考える上で温度はきわめて重要です。
変温動物であるクワガタは、管理温度によって成長速度も変わってくるため、温度調節は正確に行う必要があるでしょう・・・。
しかし、その基準となる温度計がまちがっていたらデータにも影響してきます。

本日紹介する温度計は、私が所有している6種類の温度計を同じ場所で測定表示したものです。
このように、温度24.3℃から25.4℃まで・・・。
湿度も46%だったり64%だったり・・・。
これでは、ちょっとバラツキすぎではないでしょうか・・・。

デジタルは、小数点以下まで表示できるため正確だと思い込んでいますが、意外とアナログの方が正確に思えてきます。
おそらくこれらの中では、アナログと右2個が正しい数値に近いだろうと判断しています。

そこで、問題が生じてきました。
先日紹介した床下温度24.1℃~25.1℃は高め表示だったということです。
最近、色々な温度計で再検証してみたのですが、どうも23.5℃平均のようです。
初2令幼虫の飼育温度としては、23.5℃は低すぎます。
7月スタートでこの温度では、良い結果を望むことは難しいでしょう・・・。
5~6月に温室で温度アシストしておいてから床下へ移動などの工夫が必要ではと考えている今日この頃です。

みなさんのところの温度計は大丈夫でしょうか?
[ 2010/07/13 19:14 ] 温度 | TB(-) | CM(-)

菌糸ビン内の温度測定結果

一般論として、菌糸ビン内は周りの環境温度より高いと言われています。
確かにブロックから瓶詰めした後は、発熱によりフタの裏に水滴を生じたり、ビン自体を触ると手に熱を感じます。
ただ、「ビン内温度は周りより3℃は高くなっているので温度管理には気をつけましょう!」なんて記載されているのを見かけたこともあり、ず~と疑問に思っていました。
そこで、地中や水中の温度を測定する温度計を購入してみました。
防水デジタル温度計AD-5625(株式会社アー・アンド・デイ)
実験に用いた菌床は、EXTRA-G(EXCEED CRAFT)、容器はPETクリアボトル800、周囲の管理温度は24.5℃±0.3℃です。
観察は、ブロックから瓶詰めした1日後から1日おきに貼付画像のようにフタをとって中心部の温度を測定し記録して行きました。
ちなみに貼付画像は、瓶詰め後4日目です。
実験は11月20日にスタートし、以下21日25.7℃、22日26.1℃、23日25.7℃、24日25.6℃と推移し、10日目辺り以降は25.4℃前後で安定しました。
最高最低温度メモリー機能によりチェックしたところ、翌日から2日目の間にピークがあり、最高温度26.4℃を記録していました。
周囲の温度は、概ね24.5℃ですから瓶詰め後の発熱によっても2℃程度しか変動しないことになります。
では、完全に安定した後はどうなのでしょう?
その後も今日まで測定して25.3℃から下がらないため、2ヶ月前に瓶詰めをして幼虫を投入してあるビンの中で幼虫が底にいるものを選んで中心部を測定してみました。
2本測定してみましたが、25.2℃と25.3℃でした。
ビン表面から放熱があることは間違いないので、常に菌糸から熱が出ていると考えるべきなのでしょうか?菌糸ビン内中心温度は、周囲より0.5~1℃くらい高いようです。
菌糸の活動による熱と考えるなら、菌糸活性の低い20℃辺りで同じ実験をするとビン内温度と周囲の差はもっと小さくなるはずです。
また、機会があれば測定してみることにしましょう。
本日のReportは、「だからどうした?」と言われればそれまでですが、EXTRA-Gに関しては菌糸の回りが早くてもそれほど発熱していないと言うことと、「ビン内温度は周囲より3℃は高い」などの根拠のない情報も世の中にはあることを証明したと言うことですかね!

菌糸ビン内温度







[ 2006/12/13 23:04 ] 温度 | TB(-) | CM(-)

温度計の誤差

私は、幼虫管理を3ヶ所の空間で行っています。
各空間の温度は、貼付画像にある温度計の左端と右端のもので管理していますが、御覧のように製品によってバラツキがあります。
昨年から最高・最低温度をメモリーできるSATO製を使用していましたが、今年から内外気温の最高・最低もメモリーできる右端タイプも併用するようになりました。
ところが、同じ血統を同じ条件で管理しても成長度合いに微妙な差異を感じるようになり、いろいろな温度計を比べて見ることにした次第です。
結論から言うとSATOの温度計は高めを表示するようです。
その上、小数点以下を表示できないため、誤差はきわめて大きいと思っておかないといけません。この例でも単純に1以上℃違いますが、以前研究員をしていた私にとってはたかが1℃で済まされません。クワガタ飼育においては影響ない範囲なのかもしれませんが・・・。
科学の学術論文には、実験に使用された試薬から機器に至るまで、製造元、規格、型番などを明記することが常識となっていますが、これは実験の再現性を求める時、なくてはならない条件となるからです。
測定機器には規格内誤差がある以上、どこの製品で行ったかはきわめて重要となります。
今日は、何が言いたかったかというと、Web上で公開されている飼育条件を真似て行なおうとしても、どこの温度計でどのくらいの範囲内に温度管理されたのかが明記されていなければ、同じことはできないと言う事です。
今後、私がサイト内で温度を論じる時は、右端タイプを基準にします。

ところで、左から2本目の地中温度を測定する園芸用温度計を購入してみました。
菌糸ビン内温度を測定するだけの目的で・・・・^^;
ブロックを瓶詰めした時、菌糸が回る時の発熱でどのくらい温度が上がるのか?
以前SATOの温度計で行なったことがありますが、不満のある温度計での結果だけに再検討したくなりました。
世間では、3℃以上高くなると思われているようですが果たして・・・・。
結果は、近いうちに報告します。
温度計比較







[ 2006/12/01 22:13 ] 温度 | TB(-) | CM(-)

温度基礎知識2

今日は、3令幼虫以降の温度について記述してみます。
その前に初2令時の具体的な飼育温度を書いていませんでしたので少々・・・。
考えられる温度は22~27℃!
20℃以下ではあまりにも成長が遅く、28℃以上ではあまりにも成長が早くなるからです。
かといって22℃でじっくり成長させるのと27℃で一気に成長させるので、将来の大きさやフォルムにどう影響するのか?いま最も思案している部分です。
この検証は、先のこととして3令時について考えてみましょう。
この時期は、蛹化させることなく大きくさせる成長期と体重に見合ったサイズで羽化させるために重要な熟成期に分けられると思います。
私は、蛹化スイッチを入れないために、成長期は22~24℃を死守し、熟成期はスムーズな蛹化へのステップとして18~20℃に設定するのがよいと思っていますがどうでしょうか?
一方、温度管理できない場合は、猛暑や極寒の中で管理せざるを得ないこともあります。
そこで、3令幼虫の飼育可能温度について私の経験から書いておきます。
よく30℃を超えると危ないとか10℃未満になると危ないとかの記述を目にしますが、もっと幼虫は強いはずです。
私は、4~6℃の冷蔵庫に40日入れっぱなしにしたことがありますが、大丈夫でした。(お陰でセミ化幼虫を蛹化させることができました)
また、蛹化しない幼虫6頭を30~37℃で推移する2階の部屋に7月の間約1ヶ月放置してみましたが、1頭も落ちませんでした。
一番過酷だったのはセミ化幼虫を日中最高気温39℃になるところに放置していましたが、生きていました。
これらの経験から3令幼虫の場合、5~35℃くらいは大丈夫のようです。
次に前蛹、蛹の期間ですが、このステージは上記にくらべ大変デリケートで、低温にも高温にも弱く間違いなく★となります。特に変態の時が最も危険です。
具体的には検証していませんが、18℃では問題なく羽化しました。
羽化不全のリスクは高くなりますが、30℃くらいなら羽化した例がたくさんあります。
よって18~30℃なら飼育できないことはありませんが、20~24℃で管理するのがベストだと思います。
私は基準温度を24℃にしていますが、24℃で完璧に管理すると前蛹期間(シワが発現してから蛹化まで)が概ね12日前後、蛹期間が♂27日、♀23日となります。
ちなみに温度が低くなるほどその期間は長くなり、18~20℃で蛹期間を管理すると45~50日もかかってしまいました。恐らくキッチリ18℃で管理すると最低50日以上になることが予想されます。
ここで、気になるのが「低温で蛹を飼育すると顎は直線的で太くなる」という情報です。
私も気になって、今年は10頭程度ですが♂を18~20℃で羽化させてみました。
結果はどうかというと、同じ個体で比較できないためハッキリわからないと言うのが正直な感想です。決してディンプルが少なくなるとは思いませんでしたし、明らかに太くなったとも思えませんでした。太くなる個体は、どんな温度でも太く羽化し、細い個体はどんな温度でも細く羽化するのでは・・・。
そんなことより、50日も管理することに疲れました。
来春機会があれば、また低温羽化にチャレンジしてみますが、基本的に30日程度で羽化させようと思っています。
最後に成虫の飼育温度ですが、国産、Hopeiともに4~35℃で問題なく生きています。
高温での蒸れを指摘する意見もあるようですが、35℃を記録する環境でスタックケースを多用している私のところで死亡例はありません。ゼリーがあれば簡単には死なないと思いますが、みなさんはどう思われているのでしょう?
以上、私の経験に基づく温度基礎講座は終了です。参考になりましたでしょうか・・・・?
あとは、各人がどのステージを何℃に設定し何日で推移させるか・・・。
ここが腕の見せ所ではないでしょうか!?
[ 2006/09/02 17:41 ] 温度 | TB(-) | CM(-)

温度基礎知識1

何度も確認するようですが、クワガタは変温動物です。
孵化から羽化、その後の成熟期間までの成長速度が温度に左右されます。
今日は、オオクワガタを飼育する際の温度について確認しておきます。
たくさんのサイトで幼虫、蛹、成虫の飼育温度に関する記載を見かけますが、私の経験と照らし合わせて疑問に思うこともあります。
そうなる原因は、管理人が検証することなく無難なところで情報提供しているためではないでしょうか・・・。
そこで、私なりに幼虫、蛹、成虫の各ステージにおける飼育温度をまとめてみることにしました。
○卵から孵化までについて
オオクワガタは、夏季の常温飼育(28~35℃)で産卵させた場合、2週間で割り出してもほとんど孵化していますが、24℃でキチンと管理した場合3週間でも卵が発見されます。
大型個体を羽化させる場合、少しでも早く菌床に投入した方が有利となりますから、各人の産卵セット温度から最適な割り出し期間を設定する必要があるのではないでしょうか。
○孵化から3令まで
常温管理では温度変動が時期によってバラバラであるためデータを採っていませんが、24℃管理下でのデータを紹介してみましょう!
山梨産オオクワ幼虫を孵化翌日に菌糸ビンに投入、その後も観察を続け55日目に3令脱皮を確認。(♂幼虫)
また、山梨産オオクワ幼虫を孵化3日後に菌糸ビンに投入、その後の観察から19日目に2令に脱皮し56日目に3令脱皮を確認。(♀幼虫)
普段は割り出し時ですでに加齢は進んでいることや3令脱皮時を観察できることも極めて稀であるため、この2例くらいしか正確なデータはありませんが、概ね55日ではないでしょうか。
よって、割り出しまで時間をとる飼育法の場合は、菌糸ビン投入から50日未満で3令になっていると思われます。
この場合も温度が高いほど加齢速度は速くなりますから常温管理ではもっと短くなることは間違いありません。
よく2本目へのビン交換時期を設定する人がいますが、割り出すまでの期間と飼育温度を規定しておかない限りその設定に疑問が残ります。

次回は、3令幼虫~成虫管理までの温度について書いてみます。
[ 2006/08/26 18:41 ] 温度 | TB(-) | CM(-)

温度計誤差とヒーターの能力に関する補足

日々観察をしていると発見と言うか、エッ!って思うことがあります。
実は、現在使用しているデジタル温度計を並べて使用してみると、表示温度が1℃は違います。精度は±1℃なので仕方ないのですが、気になるため職場にある別のメーカーの温度計と比較してみました。
すると、最近購入した小数点以下1桁まで表示する温度計の方が正しいようです。
最高最低温度計は1℃くらい高く表示する傾向にありました。
(私が所有しているものだけなのかもしれませんが・・・・)
そこで、私が今まで述べてきた一定温度下での成長データを訂正します。
25℃環境下としていた部分を24℃に訂正!
よって、シワが現れてから蛹化まで約12日、蛹期間♂約27日♀約23日のデータは24℃環境でのものとしておきます。

次は温室に使用するヒーター能力に関する考察に補足を!
低温管理なら少々温室空間が広くても32Wマルチパネルヒーターで充分と書きましたが、外気温によっては厳しいことがわかりました。
実は、先ほど外の物置冷蔵庫温室をみると表示温度が18℃!!
最近はずっと20℃を表示していました。
原因は外気温です。3月に入り暖かい日が続き、温室周りはずっと10℃以上でしたが、昨日からの冷え込みで現在4℃になっています。
そうして見ると、室内の小さい簡易温室が25℃以上にならなかったのも外気温が影響していると考えられます。(外気温8~12℃)
結局、温室を考える場合には、断熱能力、温室内空間容積、外気温の3ポイントを考慮しないといけません。
今後、温室の作製を考えておられる方は、設置場所の環境をよくお考えください。
気温が15℃未満にならないような都会のマンションと極寒の地域では、話が違ってきます。寒いところで作動させる場合には、能力の高いヒーターを使用しましょう!
[ 2006/03/14 21:48 ] 温度 | TB(-) | CM(-)

外気温と菌糸ビン内温度に関する考察2

ブロックをビン詰めすると菌糸が活性化し発熱します。
貼付画像は昨年3月に行った実験ですが、25℃の環境で2種類の菌床を比較しました。これは、ブロックから詰めて4日後の状態ですが、ご覧のように菌糸の回りのよい右の方が高い温度を記録しています。
こんなところから、幼虫が動いて菌糸が活性化した場合にビン内温度が高くなると言われるようになったのでしょうか・・・。
しかし、1週間以上経過するとビン内温度は外気温とほぼ同じとなり安定します。
普段は幼虫も動かないことを考えると、ビン内温度が外気温より2~3℃高いなどと言う話には疑問が生じてきます。
温度勾配があれば、熱は高い方から低い方に移動していきます。
その際、発熱量と低い方に移動していく放熱量とのバランスが平衡に達したところで安定する訳ですから、菌糸ビンないで発生する熱程度は、ビン表面から逃げて行っていると考えられます。

では、もう一歩踏み込んで検証してみましょう!
上記の話は、菌糸活性の高い25℃環境でのことです。
20℃の低温環境で同じ実験をしたらどうなるでしょうか・・・・。
実際に行ってみると、菌糸が非常にゆっくり回り、最高記録温度も21℃でした。
また、低温飼育では幼虫は活動が鈍り居食い状態が多くなりますから、ビン内外の温度はほとんど同じと考えてよいでしょう。
このようにビン内外温度という一つの事例をとって見ても、温度によって結果は違ってきますから、検証してみないといけません。
【まとめ】
○幼虫が安定状態の場合、菌糸ビン内外の温度差はほとんどない。
○放熱能力は素材の厚みの影響も受け、必ずしもガラスがよいとは言えない。

菌糸ビン内温度







[ 2006/02/28 23:09 ] 温度 | TB(-) | CM(-)

外気温とビン内温度に関する考察1

今日は、外気温と菌糸ビン内温度について考えてみます。
夏の高温下での実験をされた方がおられ、数時間単位で見た場合には、外気温との差も材質による差もないようです。
私は、貼付画像のような大きな前面扉の温室を作製するにあたり、実用性を確かめておこうと思いました。
冷たい外気により菌糸ビン内温度がどの程度変動するかを、ガラス瓶とプラボトルを用いて1分~15分までのビン内温度を測定!興味ある知見を得たので報告します。
方法は、内外2箇所を同時に測定できるデジタル温度計のセンサー部分を菌糸ビンに埋め込み、あらかじめ温室内で温度を23.5℃に統一。温度が安定してから外気温14℃の場所に置き、経時変化を記録。
以下は1分後-3分後-5分後-10分後-15分後のビン内温度です。
●ガラスビン
23.5-23.1-22.9-22.2-21.7
●プラボトル
23.1-22.6-22.2-21.5-20.9

以外にも熱伝導率の低いプラボトルの方が影響を受けています。
熱の伝導は、材質の熱伝導率だけでなく厚みの影響を受けると言うことです。
この結果から推測すると、より薄いブロー容器は、さらに外気温の影響を受けやすく、より厚いデブセンなどは外気温の影響を受けにくいでしょう・・・。
ちなみに、これは最も影響を受けやすいビン壁面の温度変化であって、中心に近づくほど影響を受けにくくなります。
以上の結果より、温室の扉を少々開放してもビン内への影響は少ないと言えます。
それに、屋内温室ですから、長時間の作業が必要な場合は暖房を入れておけばよいことで!また、勝負個体のビンには断熱材を巻いておくことでも温度変化を回避できます。
以上、温室の扉は大きくてもよいことがおわかり頂けたでしょうか?
面倒な扉作りは、作りやすいもので(^_^)v
大きい方が空気の入れ替えができてよいかも!?
次回は、ブロックから詰めて菌糸ビン内温度が外気温より高くなる場合の検証結果を紹介したいと思います。

温室前面







外気温とガラス瓶内温度外気温とプラボトル内温度







[ 2006/02/27 07:42 ] 温度 | TB(-) | CM(-)
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