waizuの観察記録や検証結果を公開しています

酸素濃度モニタリング

2014年12月の記事でも酸素濃度を取り上げました。
あの時は、冷やし虫家内への酸素供給を考慮しながら使用していることを紹介しました。

もし、何もせずに閉鎖式温度管理機器を使用した場合、内部酸素濃度はどの程度なのだろう・・・との興味が湧いてきました。
そこで、先日の菌糸詰めのボトルを使用し、冷やし虫家TFで検証してみました。
内部には、菌糸を詰めたばかりの800ボトル30本としました。

菌糸ブロックを一度崩し、2次発菌させる際、詰めてから48時間以内は急激に酸素を消費します。
今回も24時間後の内部酸素濃度を測定したところ13%台を記録しました。

これまでの研究から25℃で管理した2次発菌ボトルは、3~4日後には酸素濃度が落ち着いてくることを確認しています。
菌糸ボトル内酸素濃度

人間の生活空間であれば、安定化後にこの程度の数値(17~18%)を示します。
もちろん、オガの粒子や詰め方による影響はありますが・・・
尚、ボトル周囲の酸素濃度が低下した場合、内部濃度も相関性が認められ、外部環境に応じた数値を示します。

さて、ある程度ボトルの酸素消費量が安定した1週間後の結果がこうなりました。
800×30_day7
(注)冷やし虫家の場合、ファンの回転時は若干の換気が期待できるため、ファンの稼働率によって内部酸素濃度は変動します。

ボトルの内部酸素濃度は、さらに低値です。
やはり、閉鎖空間での温度管理では、酸素供給を考慮する必要がありそうです。
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[ 2016/05/13 06:50 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(-)

幼虫管理環境の湿度

昨年、飼育環境の湿度も確認してみようと思い、最高最低温湿度計を購入し設置しました。
これが、本日の温室内外環境の表示結果です。
温室内環境モニタリング20160211
上の最高最低温湿度計は、センサーを5段あるメタルラックの最上段の中央に設置し、下の最高最低温度計のセンサーは下から2段目の中央に設置してあります。
上下空間の温度差確認の目的で設置していますが、ご覧のように温度差はなく推移しています。

では、本題の湿度ですが、上の温湿度計をご覧ください。
上の10.4℃、55%が、外気の環境です。
一方、下の22.2℃、28%が温室内部の環境となりますが、予想外に乾燥していました。
これまでもずっとこんな感じだったのでしょうが、未測定のため知らないだけだったということです。

さて、どうしたものでしょう・・・。
菌糸ボトルを取り巻く環境が低湿度の場合、ボトル内部にどのような影響があるのか??
菌床の乾燥が早まることは想像できますが、それが直接幼虫に影響するかは不明です。
影響が出るかもしれないし、出ないかもしれない・・・。
もし影響が出るとしても、それまでに蛹化羽化するかもしれない・・・。

そもそも至適湿度がわからない以上、対策の意味が問われます。
すでに加温モードに入った段階ですので、来年の宿題になりそうです。
何かあった時に同じ環境で比較できるよう、左右対称の温室を2台作ったので、来年は一方に加湿器を入れてみようか・・・?
そんなことを考えている今日この頃です。
[ 2016/02/11 16:44 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(5)

酸素濃度の話題

酸素は、一般の生物にとっては不可欠です。
地球上の酸素濃度は20.9%、エベレストの頂上では7~8%と言われています。

人間の許容限界が18%と言われ、そのあたりから頭痛などの症状が出始め、14~16%では脈拍・呼吸数の増加 、吐き気、12%でめまい、筋力低下、10%で嘔吐、意識不明となるようです。

ちなみに物質が燃焼する場合の酸化反応でも酸素が消費されますが、ろうそくが燃える場合のような激しい酸化反応は16~17%で止まり、サビなどの緩やかな酸化反応では0%まで進むそうです。
私が、酸素濃度計を購入した際、最初に行った実験が、ろうそくの燃焼実験でした(笑)
はちみつ2000にろうそくを入れ燃焼させ、火が消えたところでビン内酸素濃度を測定しました。
小さい火の場合は、44秒間燃え17.4%で消え、大きい火になって入れた場合58秒間燃えて16.1%で消えました。

余談が長くなりましたが、古い実験ノートをみると、オオクワ成虫の酸素消費に関する記録が残っていました。
2008年10月1日のことです。
概要を示すと、スタック小ケースに76.5mmのオオクワガタを投入(底面は濡れティッシュのみでマットなし)して密閉し24時間後の酸素濃度を測定。
21.0%→19.4%となり、24時間で1.6%の酸素が消費されていました。
その時、死亡するまで行えばオオクワ成虫の限界値がわかったのかもしれませんが、かわいそうで出来ませんでした。

なぜ、こんな記事を書いたかと言うと、オオクワ幼虫が必要とする酸素濃度限界ってどれくらいなのだろう・・・?
ということがずっと気になっているからです。
少なくとも人間ほどは必要ないと思いますが、あまりに低いと成長にも影響してくるはずですから・・・。

結局、わからないのであれば、通常空間の濃度に近い環境で飼育するに越したことはないと、現時点では考えています。
そこで、私は、冷やし虫家であっても酸素濃度を確認することを怠りません。
虫家内O2濃度

前回記事で、遅れてスタートした久留米幼虫群を冷やし虫家管理としたことを紹介しましたが、1400ボトル9本を入れてこんな感じです。
この濃度を保つためには、勿論ひと工夫してあります。
そこは企業秘密ですが・・・。
[ 2014/12/20 16:46 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(10)

ペアリングに関する考察

今年のブリードに使用した♀は、久留米5頭、能勢12頭です。
考察できるほどのサンプル数ではありませんが、今後のためにメモ書きとして残しておきます。

まず、久留米では新成虫を使用したのは1例のみ!
エバクワさんより譲って頂いた♀52.0mm(12KU122)に対し、Waizu854と7日間のペアリングを実施しましたが、ことごとく空砲で採卵には至りませんでした。
それ以外は、昨年と同じ組合せの2年目交配でしたが、2♀は3日目と7日目に真っ二つ、1♀は事故なく5日間ペアリングを実施できましたが、こちらもことごとく空砲でした。
このような状況の結果、今年の久留米はエバクワさんに種付け頂いた久留米19番のみとなりましたが、先月11番から86.5mmが羽化したため、同配合の2年目ブリードを追加しました。
経験的に2年目♀のペアリングでは事故率が高いことを感じていたため、このペアリングでは♂の顎を縛って5日間おこないました。
その結果、卵は確認できています。
このままふ化してくれれば、今年の久留米は2ラインになる予定です。

今年の久留米事例を実践に活かすとすれば、2年目ブリードを行う場合は、事故予防目的で、♂の顎縛りを行うべきだということです。

次に能勢YGです。
使用した♂は86.7mm、85.1mm、83.7mmの3頭で、使用した♀13頭はすべて新成虫でした。
2週間のセットしても、初令2頭だけのラインや初令3頭のラインもありましたが、空砲ばかりでゼロとなったのは、わずか1ラインだけでしたので、今年のペアリングは大成功と言えるでしょう!

もう少し詳しく説明すると、837には1♀、851には3♀を5~7日間ペアリングしてすべて成功。
一方、期待して使用した867にはがんばってもらい、3/12~5/15の間に9♀と12クールのペアリングを実施してしまいました。
ペアリング期間は5日を基本としましたが、1♀は4日、3♀ほど3日としてみました。
ペアリング♀9頭にはエバクワさんとのコラボも含み、2頭の♀に5日間のペアリングを実施してお送りし、それぞれ25頭と26頭の幼虫が採れたとの報告を頂いています。
この867ラインを考察してみると、偶然かもしれませんが、成績が悪かったのは3日セット群の3ラインです。
1つのラインは、1本目の材をかじる行動もなく失敗と判断し、5日間の再ペアリングで17頭の幼虫を獲得しましたが、他のラインは、1本目空砲→4日再ペアリングして空砲→5日間再ペアリングして空砲でした。
もう一つのラインは、2週間のセットで2頭のみ幼虫であったため欠番として友人に提供しました。

今年の経験からポイントを挙げてみます。
①昨年の監視下ペアリングに比べれば、通常ペアリングで格段に成功率が上がった。
②4日間以上ペアリングした群で失敗例はなかった。
(もっとも産卵の多かった41頭のラインは4日ペアリング)
③♀が新成虫の場合は、♂の顎を縛らなくても事故は発生しなかった。

以上より、来年以降のペアリングは5日基本でよいと判断しています。
また、エサ皿の裏の状況で判断することが話題になることもありますが、ペアリング終了時に必ずも♂♀が一緒にいなかった例も多くあり、それほど気にするポイントではないと感じています。
結局は、適正なペアリング環境下で5日間放置ですべて成功した訳ですから・・・。
逆にこれでダメな例での追加ペアリングは効率が低いと考えてよいと思います。

また、1♂に12クールのペアリングを実施したことはありませんでしたが、これもよい経験となりました。
ペアリングの各クール間の休養期間をどう設定すべきかは難しいところですが、♀から次の♀の間に休みを挟まず連続実施しても成功率に特に影響している印象はありません。

最終的には、個体差が大きく影響するため、本日の記載内容がすべてのブリーダーに当てはまるとは思えませんが、少しでも参考になるところがあればと思い記載してみました。

大切なことは、各人の環境と手法においてデータを収集し、検証しながら常に改善を試みる姿勢ではないでしょうか・・・。
[ 2014/07/03 22:44 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(12)

監視下ペアリングの確実性について

今年は、監視下ペアリングの有用性を検討するため、積極的に挑戦し観察記録を行っています。
空き時間を利用して、最終的に11ラインの確実な交尾を確認できました。

昨年は1ペアだけに監視下ペアリングを行い、簡単に成功したため安易に考えていましたが、最近の結果から確実性に疑問が生じています。

現時点で5ラインでの成功を確認する一方で2ラインの不成立を確認しています。
失敗例では、産卵行動を取り、材をかじり産卵痕を残しますが、中に卵を確認できませんでした。
そこで、失敗例の内1ペアに追い掛け(通常ペアリング3日間)を行い産卵セットしたところ、卵確認に至りました。
このように、監視下で確実な交尾行動を確認していたとしても、成立していない事例が出てくることは、本当に興味深い現象です。
どこに原因があるのでしょう?

交尾回数、交尾時間などを含め、もう少し検証してみようと思います。
私が記事にしたことで、全国でも多くの監視下ペアリングトライアルが行われたと思いますが、おそらく不成立例も出て来ると思われますので、ご注意頂きたいと思います。

[ 2013/05/06 09:35 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(-)

驚異の死亡率54.3%

このブログを読んだブリーダーからメールが届きました。
血統も腕も申し分ない方からの報告ですが、今まで遭遇したこともない驚異の死亡率ラインが出たそうです。
他のラインと同じように処理してスタートした菌床飼育が46頭らしいのですが、1本目で25本に食痕が出なかったそうです。

結局、ビン交換しても幼虫の影も形もなく、1本目割出17頭中12頭★、2本目割出29頭中13頭★だったとか!
なんと、死亡率54.3% \(◎o◎)/

全国的にみれば、これに近いかそれ以上の経験をされた方もおられるのではと推測します。

こんなラインに遭遇するとガックリですねぇ・・・。
このラインは、能勢YGですが、血統的には決して濃くなってはいない配合です。

ちょっとビックリしたので紹介させてもらいました。
[ 2012/12/05 22:05 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(10)

幼虫死亡率に関する考察(補足編)

昨日のブログでは、幼虫の高い死亡率が血の濃さだけでは説明できないことを確認しました。
では、他の原因として虚弱体質のような遺伝的素因が存在していて、それが継承される可能性はどうでしょうか?
私は、以前より少なからず遺伝もあるのではと思っていましたが、これも違う感触を得ています。
そこで、今日は遺伝による継承を否定する事例を採りあげてみます。

そのためにまず、能勢5番の種親♂83.8mm、♀53mmの同腹を含めた飼育経過を確認しておきます。
このラインはマサレッドさんの2010年能勢8番で、27頭が飼育され以下のような経過をたどっています。
27頭→1本目★4頭→2本目★6頭→3本目以降★4頭
このように飼育途中で14頭が脱落し無事に羽化したのは48.1%に相当する13頭だけとなっています。

次に私の能勢1番の飼育経過を確認しておきます。
初令幼虫27頭→1本目で★9頭→2本目★なし→蛹期間★2頭→羽化不全2頭
このように13頭が脱落し無事に羽化したのは51.9%に相当する14頭だけです。

以上のように、この2ラインとも約5割が脱落しています。
当初は、これらはインラインで血が濃くなっていることが原因と考え、これ以上インライン交配を継続することは危険ではないかと考えましたし、周りからもこれ以上はやめた方がよいのではと言われました。
結局、能勢1番早期羽化♀にはインラインを避けて871同腹♂を交配した能勢10番ラインとしましたが、怖いもの見たさで能勢5番は、死亡率の高い上記ラインのインラインとしてみました。
結果は、3本目交換までみて、5番は★なし、10番は3令で♂が1頭★となっただけです。
もし、強弱体質の素因があり、それが遺伝しているのであれば、もっと高頻度で★が出るハズです。
ただ、最終的に羽化するまでを追いかけて検討するべきでしょうし、もう1~2世代後まで累代してみないと隔世遺伝のように継承されている可能性もあり、まだ結論付けることはできませんが、現状では予想外の経過をたどっています。

オオクワ飼育途上ではまだまだわからないことがたくさんありますが、丁寧に一つ一つの事例を検証し、予測される因子を否定し消去していくことも真実に近づいていくためには重要だと思っています。
また、多くの事例を掌握しておくことは、ブリードの幅を広げることにもつながっていくと思います。

それにしても、久留米では遭遇しなかった幼虫の高い死亡率が、能勢YGでは突発的に発現するのはどうしてなのでしょう?
なかなか答えを見つけるのは難しそうです。
[ 2012/12/04 23:11 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(3)

ブリード2012の初令幼虫死亡率と考察

能勢の飼育経過を報告しようと思いましたが、今年は忙しかったため飼育表の管理がおろそかになっており、まずは飼育データの整理から始めないといけないようです。

整理を開始してみて、やっと全体像が明らかになりました。
ブリード2012の初令幼虫割出数は、久留米58頭、能勢125頭の計183頭であることがわかりました。
今更かと自分でも思います。
久留米3ライン、能勢6ラインですべて産みきりと思われるまで産卵させてみましたが、今年は爆産に巡り会うことはなく、全体的に幼虫が採れていません。
各ラインの初令幼虫割出数は下記の通りです。
(久留米)5番16頭、6番16頭、8番26頭・・・計58頭
(能 勢)5番21頭、6番23頭、7番16頭、8番22頭、9番16頭、10番27頭・・・計125頭

この中からオークション、里子等で手放したものは、久留米25頭、能勢24頭となり自己ブリードは133頭でのスタートとなっています。
これから能勢の♂♀比や早期羽化個体数も把握した上で成績について報告しようと思いますが、今日は死亡率について触れておきます。

昨年は、能勢1番が1本目のボトルで3割以上が★となり、今年も死亡率の高いラインに遭遇するのではと心配していましたが、133頭でスタートして1本目で★となったのはわずかに2頭だけでした。
一般的に★や羽化不全率が高い場合、血の濃さによる弊害として説明される傾向がありますが、どうも違うようです。
今年インラインで交配したのは能勢5番と能勢8番ですが、★が出たのは久留米5番と能勢6番での1頭ずつでした。
知人からの情報で、能勢YGアウトラインから3割を超える死亡率が報告されていることから考えても、死亡率が高い場合の原因を血の濃さだけで片付けるのは間違っていると言えるでしょう。

もうひとつおもしろいことがあります。
それは、今年の2死亡例がどちらも菌糸プリンカップで1週間以上一時保管した後に800ボトルに投入していることです。
オオクワ飼育情報の中には、割り出し時の幼虫への傷害による死亡で菌糸ビンを無駄にしないよう、発酵マットなどでの一時保管が推奨されているものがあります。
確かに下手な割り出しをすると上記操作が必要になりますが、今回の結果から判断すると、適切な手技で割り出すことができれば、直接800ボトルに投入した方が効率的です。
また、2死亡例が共に一時保管組であることから、エサに慣れた状態で投入しても★となるものは出てくることがわかりましたので、その意味でも一時保管という行程が必要であるとの根拠も乏しいのではないでしょうか?
ただし、上手に割り出すには慣れと経験も必要ですが、割り出しやすい材の選別、割り出し方、幼虫専用ピンセットの使用など、環境や手技を見直すこともポイントになると思います。
[ 2012/12/03 13:29 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(4)

早期羽化♀の有用性

この1,2年の間に♀を強制的に早期羽化させる手法が普及してきました。
先日紹介したGullさんの超当りラインの♀も早期羽化51.5mmですが、その親♀49.5mmも早期羽化個体です。
ブログ上で早期羽化♀の好成績を見せられると誰もが導入したくなるのは当然のことでしょう・・・。

こんな状況を知るブリーダーの中から「若い♀が好結果の原因でしょうか?」などの質問が寄せられます。
若さが直接の要因かどうかはわかりませんが、強制早期羽化♀にはいくつかのメリットがあります。
1.飼育経過をみて素質のある♀を1年早く繁殖にまわすことができる。
2.2本返しで短期間で成虫にするため、菌床代と管理の手間を軽減できる
3.多少の飼育スペースの確保につながる。
などです。
産卵数が増えると言う人もいますがわかりません。

一方、自然に早期羽化した♀はどうなのでしょう?
一般的に大型化するラインは容易に蛹化しない傾向にあります。
しかし、蛹化スイッチは、ちょっとしたタイミングでも入るため、血統的な背景のしっかりしているラインであれば、自然に早期羽化していても実績を残しているようです。
同腹♀の成績がよければ問題ないと思いますし、そんなラインは、自然早期羽化でも48mm程度はキープしてくるでしょう。

私も今年いくつかのYGラインで強制的に早期羽化させましたが、今年は♂の温度管理に重きを置き、♀は自然早期羽化しても構わないスタンスをとったため、自然早期羽化個体も出ています。
初2令時を高めの温度で管理したことも影響していますが、早いものは5ヶ月未満で羽化しています。
特に能勢の5番と6番が多く出ました。

こうして記事を書きながら思いついたのですが、この5番と6番の早期羽化♀をプレしようと思います。
48~49mm辺りを今日帰宅して確認してみます。
当りを出すかどうかはわかりませんが、来年の即戦力として使えると思います。
♀不足の方は、プレ企画をご検討頂けると幸いです。
詳細は明日ブログで発表しますが、今回は参加資格に制限なしの一般公募の予定です。
[ 2012/11/15 13:00 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(8)

同腹♀による興味深いデータ

あまりパッとしない成績ですが、久留米1番系統のデータを紹介します。
※2012.7.4飼育表を差し替え(1~3は途中譲渡のため欠番)
久留米1番飼育データ
この系統は、久留米854を出した2番系統と血統的な背景は全く同じ配合で、親♀同志が同腹の関係にあります。
サンプルが少ないとは言え、差は歴然で、この1例だけでも♀の当たりハズレを実感できます。
では、次世代で使用した場合はどうなのでしょう・・・?
血統的には同じであるため1番にもよい結果を見込めるのか?はやり実績がものをいうのか?
当たりの確率が違ってくるのか?
簡単には答えはでないでしょうが、毎年心に留めてデータを蓄積して行けば、何れ見えてくるかもしれません。
そんな思いから、1番の♀53.2mmを来年の種親として残しました。

ところで、この1番からは、他にも発見があり、勉強させてもらいました。
昨春の初回ペアリング後の産卵セットで、黒い卵を複数産み付けました。
ダメもとで再ペアリングし、セットしたところ、健全な卵を産み始め、今回の結果となりました。
決してたくさんの卵を産んだ訳ではありませんが、黒い卵の現象に遭遇した際は再ペアリングで回避できる場合があることの実例となっています。
ただ、このような現象での再ペアリングは、産卵数が少なくなる傾向にあるのか、今回は偶然そうなったのか?
私はこのよな些細な事例に遭遇しても、その真相を確かめたくなります。
余談ですが、空砲を連発し、「種なし」又は「♀の生殖機能の欠如」として片づけられる事例に関しても、再ペアリングで回避できる場合があることを知っておいてください。

私の個人的な意見ですが、春先は体内時計の影響などにより交尾行動を起こしても受精嚢への精子の注入がうまくいかないことが起こっているのではないか・・・?
仮説の域を出ませんが、冬眠から覚醒間もない時期で多く遭遇することからそんなことを考えています。

また、♀親のエサとの関係ですが、なんとなくエサ慣れしていない場合は、データがばらつく印象です。
途中での★の割合や羽化不全への影響は、まだよくわかりません。

話はそれましたが、せっかくの機会と思い何点か確認させて頂きました。
ペアリングに関しては、失敗すればすぐにキッパリあきらめるのも一つの飼育法!
しかし、限られた親で頑張る場合は、粘ってみる価値はある!と言うのも私の意見です。
再ペアリングの場合は、経験的にマットを薄く敷いて1週間以上同居させるのがよいと思いますが、同居期間が5日を超えてくるとリスクも増大傾向にあります。
ハンドペアリング回数(交尾時間)と成功率なんてデータも出してみたいと思っています。

まだ86mmは出せませんが、オオクワ飼育の中には楽しみが満載です!!
[ 2012/07/02 00:10 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(-)

キノコの傾向

今年は、観察する時間が取りにくいという状況の中で、キノコ発生時にフィルターの穴がふさがれ酸欠とならないよう対策を考えてみました。
それは、リスク回避目的でボトルのフタが浮き上がるようにゆるい状態にしておいたのですが、置いたような状態で隙間が空いていたものでは、逆効果と思える事例に遭遇しています。

どうも、空気がたくさん流れ込みやすい状況下の方が、キノコが発生しやすいように思えます。
同じ場所で管理していても、フタをキチンと閉めてあるボトルとは違っています。
例えば極端な例ではこんなものもありました。
これでも、中の幼虫は暴れずにいましたが・・・^^;
きのこ2012-02-05

では、発生初期の段階はどのような状況なのでしょう?
きのこ事例2012-01-07a
このような状況で管理しているもので、キノコの出始めを見てみると・・・
きのこ事例2012-01-07b
このように空気の流れがある方向に向かって出始めていることがわかります。
これは温度変化が極めて少ない管理下でも起こることから、温度よりも空気の流れが影響していると思われます。
以上より、通気性を良くしすぎないこともキノコ予防対策として重要ではないでしょうか・・・。
[ 2012/02/12 23:59 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(-)

♀の素質について

早期羽化の記事で安易に素質に触れたことをちょっと後悔しています。
限られた文章により誤解を招いているかもしれませんので補足させて頂きます。
ここでいう「素質」は、大型化の素因のつもりです。

記事では、私が当たりラインとなる素質を持った♀を判別して強制早期羽化させているような印象を与えてしまいそうですが、あくまで確率的に高いと判断しているだけで、正確な判別法や目利き能力がある訳ではありません^^;

これまでも♀の素質をどうやって判別するか?との議論がなされてきました。
サイズが大きいことは当然として、大アゴの太さ、成虫の頭幅、幼虫時の頭幅など・・・。
極太時代は、成虫の厚み、頭部のザラザラの出方、上翅の筋の出方など、その根拠を疑うようなことも言われていました。
しかし、現在に至っても決定打は出てきません。

1♂に対して♀を複数ペアリング(♀同志は同腹)してみればわかりますが、♀には53mm級の同サイズを選んで交配しても、その結果に驚くほどの差が出ることもあります。
要は、サイズで選別しても個体差によるハズレを避けられないと言うことです。

しかし、種親の♂♀共に大きい方が有利との認識は存在しています。
(♂に関しては83mmを超えると青天井式に直仔のサイズアップにつながっていないようですが・・・)
そのため、近年では、♀も手を抜かずに飼育し、最大サイズのものから優先して種親として複数使用し、当たりを引く確率を高める方法が採られる傾向にありました。
すると、♀が54mmを超えるようなものになると逆に採卵に失敗する例が増え始め、意図的に52~53mmで羽化するように飼育期間を調節する試みも出ています。

では、話を強制早期羽化に戻します。
外観が同じ♀を使用しても当たり外れが出るのはしかないこととして、私が当たる確率が高いと判断して強制早期羽化に選んだ個体のポイントをまとめてみます。
種親♀の資格は、第一に同腹♂に超大型が完品で羽化していること、第二に自体が大きいことです。
よって、♀だけが大きくなる血統に用はありません。
私が今年選んだラインは、866同腹という血統的背景に期待してのことですが、ここに来て半数以上が33gを超え、2頭が35gを超えてきたことで、同腹♂の大きくなる素質が裏付けられました。
では、最後までしっかり飼育しない♀のサイズをどう評価あるいは予想するのか?
だれもが幼虫体重と思いますが、問題はここです。
飼育過程で、14gと16gの♀幼虫がいて、羽化サイズが逆転することはよくあること!
ここで、私がデータ的な根拠を基に採用した手法は幼虫頭幅です。
同腹内の幼虫では、幼虫時頭幅が大きい方が大きく羽化する確率が高いことがわかってきました。
今回50.5mmで羽化した個体の選別には、体重16.7gという情報に加え、3令幼虫時頭幅が11.0mmで最高であったことも加味しました。
個体差がある生命体を相手にしている以上、100%の飼育法は難しいと思います。
しかしデータ的根拠に基づく手法で確率を高めていくことは可能なのではないでしょうか?
[ 2011/12/10 21:24 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(-)

♀の早期羽化 ‐2‐

前回示した♀強制早期羽化成功例をもう少し詳しく記載するとこうなります。
5/21 初令 HS800
⇒ 8/26 16.7g HS800
 (9月から温度を上げ始め9/5~26 30℃)
⇒10/4蛹化
⇒10/29羽化 50.5mm

それに対し、失敗事例を紹介してみます。
(失敗事例1)
5/17 初令 LEVIN-G800
 (9月から温度を上げ始め9/5~26 30℃)
⇒ 7/26 14.6g LEVIN-G800
⇒10/29 16.3g

(失敗事例2)
5/17 初令 LEVIN-G800
 (9月から温度を上げ始め9/5~26 30℃)
⇒ 7/29 15.2g LEVIN-G800
⇒10/29 16.2g

成功例と失敗例で異なる点は、ビン交換のタイミングです。
HSは菌床の持ちがよいため3ヶ月交換とし、2本目への交換後落ち着いてすぐに加温しました。
一方、LEVIN-G群は70日程度で2本目に交換していたため、交換から1ヶ月以上が経過しての加温となっています。
今回、LEVIN群のビン交換を行わなかった理由は、「ビン交換による体重減少を少しでも抑え、大きく羽化させたい」との下心と「昨年経験した早期に蛹化しやすい能勢の傾向から加温だけでも成功するのでは」との甘い考えからです。
1990年代後半は、低温を経験させる手法が普及しておらず、30℃まで温度を上げて蛹化スイッチを入れる手法が取られていたこともあり、通常はビン交換+27℃くらいとするところを強めの条件設定を行いました。
結果は、見事な失敗!
これには、3週間が加温期間として短かった可能性もあります。
ただ、成功例だけが外からの観察が可能な状態でしたので、成功例で前蛹を確認できた時点で、他の見えないものも24℃環境に移動させていました。
また、失敗例は3本目への交換時に体重を伸ばしてきていることから、まだ成長段階だったとも考えられます。

今回の事例だけでは、確実に強制早期羽化を成功させる条件はハッキリしませんが、少なくともビン交換+加温が必要です。
必要十分な加温期間もハッキリしませんが・・・。
勿論、積算温度の上からも蛹化できるステージまで成長していることは最低条件です。

知人のところでは、強制早期羽化させようとした16g幼虫は次々に成功し、18g幼虫は失敗したそうです。
私は試そうにもそんなに大きな幼虫はいませんが^^; やはり大きくなる素質を秘めた個体は、簡単には蛹化しないとも言えそうです。
♀に限らず♂でも、みなさんが経験し実感されていることだと思いますが・・・。
また来年も機会があれば、もう少し条件を煮詰めてみたいと思います。

最後に一点、早期羽化は小さくても種親としては問題ないとの意見を見かける事があります・
体重で素質を判別して行う強制早期羽化はおそらくそうだろうと思います。
しかし、自然早期羽化は違うのではないでしょうか?
過程をみてもほとんど変わらない飼育期間で、強制早期羽化は50~53mm、自然早期羽化は46~49mmに概ね分布し、すでに勝負はついています。
(この中に入らない場合もありますが、うまい人は強制早期羽化でこの範囲に持ってきます)
きっちり線引きしておかないと、オークション等で小さい理由を早期羽化にされ兼ねませんから・・・。
自然早期羽化個体の中にも素質のあるものがいると思いますが、それを担保できないという意味での線引きです。
[ 2011/12/07 21:14 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(-)

♀の早期羽化 ‐1‐

♀の早期羽化が話題になっています。
それには、自然早期羽化だけでなく近年流行し始めた強制早期羽化もあります。

今年も能勢YG血統の中には、自然に早期羽化する傾向のラインがあるようです。
私も昨年は、驚くほど早くアッサリ蛹化した個体がいたことを教訓に今年は管理温度に気をつけました。
おかげで、今年の自然早期羽化は皆無です。

一方、一昨年頃までは、強制早期羽化などという言葉はあまり耳にしませんでしたが、今年は流行の兆しを感じます。
途中体重で素質を判断し、大きく羽化する素質のありそうな個体を来年のブリードで使用できるように強制的に早期に羽化させるものですが、種親用として素質ある若い♀を確保でき、1年早くステップアップさせた血統ラインを使用できるなどのメリットが評価されてのことでしょう。
最近では、強制早期羽化53mmなどという怪物まで報告されていますので、恐れ入ります。

実は、私も能勢866同腹ラインで♂36.8g幼虫を確認したことで、このラインが優良であると判断し、同腹の♀3頭に対し強制早期羽化を試みました。
1頭は、5月21日初令をHS800に投入⇒8/26 16.7g⇒10月29日羽化、現在固まって50.5mmで、最低でも50mmを超えなければ使用しないつもりでしたので、第一段階はクリアです。
しかし、あとの2頭は失敗に終わりました^^;
これは、蛹化促進条件を探りたい思いから失敗も覚悟の上での環境設定を行ったことが原因で、この経験は来年以降に活かしたいと思います!
どこに失敗の原因があったのかは、次回にします。
[ 2011/12/04 23:50 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(-)

幼虫頭幅と成虫サイズの相関性

本日は、3令幼虫頭幅と成虫サイズの相関性について採り上げてみます。

3令幼虫の頭幅測定法を紹介したことで少し反響がありました。
今後のビン交換時にトライする人が増えるかもしれません。
昨年は、蛹体重を測定することがちょっとしたブームとなりましたが、こちらはどうでしょう?
ただ、蛹体重と羽化サイズのデータを取ってみられた方は、個体差が大きく思ったほどの相関性がないことを実感されているのではないでしょうか・・・?

さて、3令時の幼虫頭幅ですが、これは以前当ブログのコメント欄でも触れたように、私が飼育を始めた10年前にはすでに小島氏がHP上に掲載されており、ヒラタクワガタの実例写真を基に「頭幅の大きい3令幼虫は頭幅が大きくカッコいい成虫になりやすい」と考察されていたと記憶しています。
その時のヒラタクワガタの画像は、当時月刊むし増刊号などに投稿されていた私のクワ友さんのところに依頼があったと聞いています。
その記事を読んだ私は、2003年頃からすべてではありませんが3令幼虫の頭幅測定を開始!
当時飼育していた山梨産は♂で11mm前後、福建省産hopeiは13mm前後だったと思います。
その後、阿古谷や川西産などの極太系個体では、国産であっても13mmに近い個体が出ることを確認しました。

最近では、BE-KUWA No.40 に同腹幼虫で比較したデータが掲載されていましたが、よいデータだと思います。
私も以前は、3令幼虫頭幅と成虫サイズ・頭幅・前胸幅を詳細に記録していましたので、そのデータを出してきて相関性を見てみましたので紹介します。
頭幅相関図

これは、2007年と2008年ブリードの久留米で、どちらも♂は79.0mm(2005年MK4番)、♀も親子の関係で血統的な背景は非常に近いものになります。
このデータは、各幼虫頭幅の指定範囲にある個体の平均値を取っていますが、どちらの年度も幼虫頭幅と成虫頭幅がきれいに相関していることがわかります。
(2008年の12.6mm以上が1頭だけのためサンプル不足ではありますが・・・)

では、成虫サイズはどうでしょう?
同じようにグラフ化してみましたが、ここまでクリアな相関とはなりませんでした。
詳細に関しては、せっかくこれから幼虫頭幅を測定してみようと思っておられるブリーダーに楽しみを残しておくため、これ以上の説明は控えておきます。
私自身は、蛹体重を測定するよりは意味があると思っていますので、みなさんも幼虫頭幅をどのようにブリードの中で活用していくかをご自身のデータから考えて見られるのもよいのではないでしょうか・・・。
もちろん、測定しなくても特に問題はありません。
飼育途上における楽しみ方のバリエーリョンの一つではないでしょうか!
[ 2011/08/18 07:54 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(-)

蛹化後経過日数の判断基準

3令幼虫から脱皮した瞬間の蛹は少しクリーム色の入った白色をしています。
そこから透明感がだんだん失われ、蛹っぽい色に変わっていきます。
初期の蛹の特徴は、目がなくノッペラボウということ!
微かに茶色から黒っぽい目を確認できるようになるのが、蛹化から6日目くらいです。
10日後にはもっとハッキリし始め、2週間位でさらに黒くなり、3週間では浮き出るようくっきりしてきます。

まとめると目の黒さが触わるかどうかの判断基準になりうると言うことです。
蛹化から6日後→10日後→2週間後→3週間後の画像を並べてみますので参考までに!

さなぎ6日後
さなぎ10日後
さなぎ2週間後
さなぎ3週間後
[ 2011/04/25 00:01 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(-)

♀の産卵について

♀の産み切りに関する質問がありましたので少々・・・。
オオクワ♀の生態に詳しい訳ではありませんので、観察される現象を根拠として考えてみます。

まず、交尾を完了した♀の産卵能力維持期間について
もし、夏に少数の卵を産卵させて中止し、冬眠越冬させた♀がいたとして、越冬後は未交尾で産卵セットに入れた場合どうなるか?⇒温度・湿度、産卵木などの条件がそろえば普通に産卵します。
この事実から、♀は長期間、腹の中に精子もしくは卵を保持できるようです。
この能力を利用して、寿命が短そうな♂と秋までにペアリングさせてから冬眠させ、翌春に未交尾で産卵セットを組む人もおられるようです。

私が、わからないのは、上記の場合、♀の腹の中には、たくさんの卵があるのか♂のたくさんの精子があるのか?
ここからは、仮説の域を出ませんが、もしたくさん卵を持っているのならカメのように一気に産み落とすのでは?
しかし、オオクワ♀が産む卵は1日1~2個であることを鑑みると、卵が1個ずつ作られ、それにプールしてある精子が受精して産み落とされるのではないかと考えますが、果たしてどうでしょう・・・?

では、次に産み切り現象について
オオクワ♀も産卵セットに入れておけば無尽蔵に産卵する訳ではありません。
数頭~数十頭まで個体差があります。
一度産み切ってしまえば、追加交尾をしない限り産卵はしないようです。
その証拠に、前年使ったペアを翌年もペアリングして使った場合に失敗する例があることからもわかります。つまり、冬眠からの覚醒不十分などの原因で、交尾が完全に完了しなかった場合は、前年成功したペアからでも1個の卵さえ採れないことがあり、その事実からも産み切っていると考えるのが自然でしょう!
また、こんな例もあります。
私の2006年ブリードの久留米は、♀49.5mmにインラインで♂を交配してお尻のはみ出た♂が連発しました。
翌年、同じ♀にメルリン久留米79mmを交配して産まれたWK07系の中には、お尻のはみ出した♂は1頭も出て来なかったことから、前年の精子は引き継いでいないと考えられます。つまり産み切りです。

つい先日、能勢アウトラインの3本目を割り出しましたが、1~2本目では発見しなかった孵化しない卵が3個も出てきました。
これは、私の推測ですが、♀の腹の中にプールされていた精子が使い切られ、受精させることができなかったのでは・・・。
これまでの事例を総合すると、産み切り現象にも卵を作り切った産み切りと精子を使いきって受精させられなくなった産み切りがあるのではないでしょうか・・・。

一方、1頭の♀をどれくらいの期間休ませて追加交尾をすれば再び産卵するのかは不明です。春と秋のように間隔をおいて追加交尾させれば産卵するとの報告は目にしますが・・・。

せっかくなので、未だに私が疑問に思っていることを聞いてください。
1頭の♀に2頭の♂を連続してペアリングし、双方とも交尾成立した条件で産卵セットに入れた場合、産まれてくる卵は、どちらの形質をどのように継承するのでしょうか?
先に交尾した♂の精子優先?後から交尾した♂の精子優先?双方の精子をプールして産み落とすときにランダムに受精?どれでしょう?
このことを証明するならホワイトアイを使えば検証できるでしょうねっ!
ただ、学問的おもしろさはあっても、私には現実的問題ではないので遠慮しておきますが・・・。

ところで、私がオークションに回すほど産卵させている理由ですが、今年の♀をすべて産み切りで終えておきたいからです。
そしておけば、今年の♂の影響を出にくくして、来年は他の♂とペアリングする楽しみができます。
その計画に応えるかのように84.5mmが登場してきたのですからうまくいったと思っています。
ただ、完全産み切りの確認方法を示せと言われると困りますが、手間でも今年使用した♀を来春一度未交尾で産卵セットに入れて卵を産まないことを確認すれば可能です。
[ 2010/07/12 01:13 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(-)

ビンを逆にすることの効果

使用前にビンを逆にして二酸化炭素を追い出す、いわゆるガス抜きについて触れておきます。

この必要性はどのくらいあるのでしょうか?
この効果の程度は?
私は、上記操作を行うことによる弊害は考えにくいので、やっておいても損はない程度の感覚で、避けて通れない菌糸ビン使用法とまで重視していませんが・・・。

この行程に対する考えの基は、「二酸化炭素は酸素より重い」という真理から来ています。
窒素の分子量約28、酸素の分子量約32、二酸化炭素の分子量約44。
同一圧力、同一温度では気体の密度は分子量に比例するため、化学の原理の上からも間違いありません。

小学生の時、炭酸カルシウムにうすい塩酸で二酸化炭素を発生させて、水に溶けにくいので水上置換でとりましょう!と習い、空気より重いので下方置換でもとれますよと習いました。
確かに、純粋な二酸化炭素をそ~と流し込めば下に溜まります。

さて、元に戻ります。
菌糸ビンの中で発生する二酸化炭素は、菌糸が呼吸によって出したもので、他の気体と混ざり合った状態です。
そこから簡単に二酸化炭素だけが沈降してくるとは考えにくくないですか!?
日常そのような現象が起こっていれば、地球上の地表付近は二酸化炭素沈着状態となるのでは・・・?
どなたか学者の方に、素人waizuの浅はかな論理を打破して頂きたく、ブログに意見を載せました。
このことは、ず~と以前から思っていたことです。

もし、二酸化炭素が抜けて飼育にプラスとなるのであれば、幼虫がビン底に移動し落ち着いてから逆にすれば、飼育過程のすべてで、二酸化炭素を抜きながら飼育できると考える人はいなかったのでしょうか?
蛹室がビン底の際は、みんなやっていることですし・・・。

そう考えた人はいました。私です。
初2令時に逆さま飼育を行って、同じ条件で通常飼育群と比較しました。
どこにも差を感じませんでした。
5年も前にやったこの実験!いま思えば、きちんとデータ処理しておけばよかったと思います。
経験論の域をでない話に終わってしまいました。

結局、この経験が、私にビンを逆にすることの優位性を感じられなくし、それ以来、使用前に逆にして寝かせるという手間な作業はしなくなりました。

今日の結論は、「時間があればガス抜きしておくに越したことはない」で無難に終わっておきますが、これまで私が思案し、やってきたことを伝えたくて、書いてみました。
[ 2009/10/15 10:50 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(-)

実験願望

今日は、息子の夏休みの宿題を手伝っていました。
理科の研究課題で、テーマは光に関する日常現象を科学的に説明するというもの!
A4の用紙4枚に分かりやすくまとめること!との条件も・・・。
子どもより親が悩んでしまいます。
「夕日がなぜ赤くみえるのか?」が面白いと思ったのですが、今の時期は夕焼けにならないので諦め、結局、身の回りにある光をプリズムシートで分解して、単色に見える光も3原色からなることを考察させてみました。
添付画像は、青の発光ダイオードは単色で白の光は赤、青、緑などに分解されている様子を撮影したものです。
そんなことをしている内に、「目的→方法→結果→考察→まとめ」という学術論文的思考を思い出し、また何か実験がしてみたいという強い願望が沸いてきました。

青い光白い光







[ 2009/08/15 20:12 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(-)

クヌギ材での羽化の試み

今日は、クヌギ材飼育での羽化について報告します。
ディンプルが少なくできるということで、いつかはチャレンジしてみたいと思いながらもこれまで見送っていましたので、今年こそはとの思いでトライしてみました。
最初に選んだ幼虫は27.8g、そして材飼育による縮みも確かめたく、大きめの28.9gも3本目の菌糸ビン交換時に材飼育へ変更しました。
何しろ初の試みのため、2頭だけにしましたが、どちらもきれいに羽化してきました。
サイズは、27.8g→77.4mm、28.9g→79.3mmです。
添付した個体は、79.3mmの方になりますが、ディンプルの少ないきれいな個体です。
教科書的には、材で飼育すると顎が立派になる、ディンプルが少ない、生命力があるなどと言われています。
ディンプルが少ないは確かにそうでしょう!
顎が立派に・・・???疑問です。
生命力がある??それを支持するだけの根拠はどこに?

まだ、2頭しかみていないので断定的なことは言えませんが、菌床飼育にくらべ顎がなだらかな感じがします。(菌床飼育の方がかっこいい)
反省としては、材が柔らかすぎましたことが挙げられます。
水分も多かったかもしれません。
また、材飼育に切り替えたことによる羽化サイズへの影響も判断が難しいところです。来年も遊び心の材飼育を行ってさらなる判断を下したいと思います。
みなさんもきれいな個体を得ることができる材飼育に挑戦してみてください。
ただし、ダニを完全駆除しておいて行わないと大変なことになるかもしれません。

材飼育1材飼育2







[ 2009/04/20 22:20 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(-)
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