waizuの観察記録や検証結果を公開しています

飼育あれこれNo.7 -ペアリング環境について考える-

オオクワガタに最適なペアリング環境はどのようなものでしょうか?
ケースの広さ、マットの深さ、エサ皿の形状や大きさなど・・・。
成功率が高いものがより適した環境なのでしょうが、その点を検証した報告を知りません。
人は、狭い方が出会う確率が高い、マットも薄く敷く方が潜れないため出会う確率が高い、広いエサ皿の方が交尾しやすいのでは・・・などの思考を巡らします。
私が駆け出しの頃に学んだ飼育マニュアルには、殺傷トラブルを考慮して、飼育ケースは狭すぎず、♀が逃げられるようマットは深めにしてマット表面には障害物となるものを設置することが推奨されていました。
あとは、出会いの場所となるエサ皿の重要性も書かれていました。
これらは、一見矛盾しますが、成功率と安全性のどちらを優先するかの考え方の違いと言えます。

しかし、私がポイントとしたいのは、果たして狭く、マットのない環境の方が繁殖行動の成功率が向上するのだろうか・・・との疑問です。
昆虫は、野外においては同種の出会いの確率を高めるために♀が種特異的なフェロモンを出し♂を誘因する例が多くあります。また、このフェロモンは誘因だけでなく、交雑とならないよう生殖隔離の働きも担います。
少なからずオオクワガタも、同種と出会い繁殖行動につなげる手段を身に着けていると考えています。
私は特別に出会いやすくしなくても、♂は♀を感じとり同種であることを確認できれば、繁殖行動に至ると思います。

別に狭い空間、マットなしのペアリング環境を否定する訳ではなく、安全性も考慮すべきではないのかと思っています。
基本的にオオクワガタは大人しい種で殺し合うことは稀です。
しかし、私は経験的にトラブル発生要因があると感じています。
それは年齢です。
これまで数例の♀殺しを経験していますが、すべて2年目の♀でした。
オオクワでの♂殺しは未経験ですが、2年目のコクワ♂が1年目の♀にやられたことがあります。

おそらく、成熟まもない若い個体を使用してのペアリングであれば、ほとんどトラブルはないかもしれません。
あえて要因を探せば、時に凶暴な♂がいます。
人や♀に対して大あごを開いて威嚇してくるようなやつ・・・。
こういうのは、リスクが高まるかもしれません。

可能性が低くても隔離飼育していた♂と♀を独居させる以上、殺傷の可能性はあります。
そこで、リスク軽減対策として♂の大あごを縛ることがあります。
より安全にペアリングを実施するためには、有効な手段となるため、私も貴重な個体でのペアリングには迷うことなく導入しています。

次回は、大顎の縛り方を紹介してみます。
スポンサーサイト
[ 2017/03/25 11:35 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(0)

飼育あれこれNo.6 -繁殖行動の不思議Ⅱ-

前回の記事で、交尾行動を確認できた場合でも受精卵獲得には至らなかった例を取り上げました。
見た目には合体しているように見えても失敗している偽交尾なのか?
精子の注入もしくは♀の貯精嚢への受入れに何らかの制御機能が存在するのか?
いくら原因を考えてみても私には見当もつきません。


一昨年は、この監視下ペアリングで失敗したため、昨年はどのペアリングでも長めに同居させ1週間を目安としました。
正確に記録を残していないので正確な数値は示せませんが、それでも失敗例がありました。

他にも不思議に思っていることがあります。
♀は成熟すると卵巣で卵をつくると言われます。
では、なぜ空砲なる現象があるのでしょう?
精子を貯精嚢に貯められなかったのであれば、無精卵を産むハズでは・・・?
空砲の場合は、♀に卵を作る能力がないのかというとこれも違います。
再ペアリング後に受精卵を産む事例をいくつも経験してきました。

2回に渡って繁殖行動に対する不思議な思いを綴ってみましたが、原因がわからないので対処法がありません。
しかし、採卵は、オオクワブリードのスタートとなる重要ポイントです。
私が思う最善策は、採卵過程は粘り強く取り組もう!です(^^;

種親がたくさんある場合は、予定以上のセットを組んで成功したものだけをチョイスして開始する方法もあるでしょう!
しかし、限られた厳選個体で臨む方や苦労して手に入れた貴重な優良個体を使用する場合は、とにかく粘り強く行くしかないのかなぁ・・・と考えています。

余談ですが、他の昆虫の文献を参照していてコオロギでおもしろい報告をみつけました。
他個体から隔離して飼育された雄個体はきわめて攻撃性が高く、配偶行動も満足に完遂できなかったというのです。
すぐにオオクワガタに当てはめることが適切とは思いませんが、こんな発想はどうでしょうか?
オオクワブリードが盛んとなって20年以上の年月が流れる中で、種親の管理は基本的に隔離飼育です。
完全に他個体との接触を失った人工飼育個体となってしまった現代では、配偶行動も下手になっている可能性はないでしょうか?
あくまでも私の仮説ですが・・・。

【本日の教訓】
採卵過程は、幼虫を確認できるまで粘り強く取組もう!
(簡単に爆産する例もありますけど・・・)

一方、粘り強くやる場合、♀殺しのリスクが懸念されます。
そこで、次回はリスク回避を含めたペアリング環境について考えてみようと思います。
[ 2017/03/22 06:41 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(0)

飼育あれこれNo.5 -繁殖行動の不思議Ⅰ-

ペアリングと産卵行動を考えるとき、このメカニズムは極めて難しく、私などが論じられるテーマではありません。
そこで、本日は解説ではなく私が感じている不思議な現象を紹介してみます。

オオクワガタを監視下でペアリングして行動を観察すると以下のような興味深いことに遭遇します。

①♂には大人しいもの凶暴なものがいて、オオクワガタにも性格が存在すると感じる

②異性に出会った♂は、まず♀の体表面を探り、異性であること同種であることを確認する行動を観察できる

③出会ってから交尾行動に至る時間は様々で、5分で合体するペアもあれば1時間観察しても行動しない場合もある

④交尾行動は♂が積極的なのに対し、♀は速やかに受け入れる場合と拒否する場合がある

⑤交尾に関しては、上手な♂と下手♂が存在する

⑥人間の監視下のためか1回の交尾行動は、ほとんどで60秒以内。ただし、不定期にそれを繰り返す

⑦交尾行動の長い例では1回で3分近くを観察できたが、採卵はできなかった。
  (このペアを数日間同居させた後には幼虫がとれたことを確認)

オオクワ飼育駆け出しの頃、夜中にこっそり覗いた飼育ケースの中で♂♀がVの字になっている状況に遭遇しペアリングの成功を確信して喜んだり、エサ皿の裏で仲良く同居しているのをみて安心したりしていました。
しかし、最近では監視下ペアリング観察と産卵結果より「交尾行動=繁殖結果に直結」とならないと考えるようになりました。
それは、目視により生殖器の合体を確認できた約20例の内、幼虫がとれた例が5割にも満たなかったからです。
(検証には羽化後10ヶ月以上経過した個体のみを使用し未成熟の要因を排除)
原因はわかりませんが、この結果は不可思議でなりません。

オオクワガタの場合、交尾により♀注入された精子が♀の貯精嚢に貯えられ、卵が採卵管を通過する際に貯えられた精子が小出しに使われて受精すると言われています。
それを前提に考えた場合、交尾行動を確認出来ても繁殖結果につながらないのはなぜなのか??
私には理解不能です。
つづく・・・
[ 2017/03/20 00:11 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(4)

飼育あれこれNo.4 -ペアリング準備期間について-

みなさんは、冬季の成虫管理をどうされているでしょうか?
温度管理を施し冬眠させない手もありますが、エサ交換が負担となる上に個体寿命も短くなるため、冬眠させるのが一般的だと思います。
ただし、強制早期羽化♀に関しては、成熟を早めるために高めで温度管理するべきと考えます。

では、強制早期羽化♀のペアリング可能となるまでの期間、前年羽化した成熟個体を冬眠覚醒からペアリング実施までの期間をどの程度確保すればよいのでしょう?
この件は、ある程度の目安を示すことはできても、個体差によるバラツキがあるため、保証できる最低期間を提示することは難しいと言わざるを得ません。

成功率を高めるには、余裕のある準備期間を設定することが一番の対策となると思われます。
ただ、計画的に行かない場合もあるため、ペアリングまでの最短の目安を頭に入れておくことで、飼育の幅が広がることでしょう・・・(果敢に攻めて失敗率が上昇する可能性もありますが・・・)
そこで、私の経験した短期間でのペアリング成功例を紹介しておきます。
【早期羽化♀】
 羽化後28℃前後で管理し羽化日から3ヵ月後に3日間のペアリング
 →即セットで産卵成功
【冬眠からの覚醒ペア】
 覚醒日から2日程度で28℃前後まで加温
 →7日目から3日間のペアリング→即セットで産卵成功

ただし、これらは極端な事例であり、多くのサンプルで検証できている訳ではありません。
あくまでも、強めの条件を与えてやれば、通常よりも短い期間で成功する可能性があることを示すものです。
時間に余裕のない方、興味のある方は実践してみてください。

ところで、上記のように多少の無理をして失敗した場合、回り道をすることでブリード計画が狂ってくる可能性もあるため、期待するラインにおいては予防対策を取ることがあります。
それは、産卵セットの2~3日後の評価です。
具体的には、囓り始めたらその1~2日後に産卵痕を観察し以下の判断をします。
→良好な卵を確認できれば産卵セットを続行
→空砲であれば複数の産卵痕を確認し、すべて空砲であれば再ペアリング
※早期羽化♀は未成熟も考慮し1週間以上空けて再ペアリング
→変色した卵の場合は即再ペアリング

尚、3日経過しても産卵行動に入らない場合は再ペアリングします。
※早期羽化♀は未成熟も考慮し1週間以上空けて再ペアリング
厳密には、セットから1週間以上経過してから産卵行動をとる変わり者もいますが、そこまでは待てません。
待っている間に材がカビだらけにもなりますし・・・。

本日の記事は、あくまでも我流です。
そんな面倒くさいことはできないと言われる方も多いと思いますが、急がば回れだと思っています。
また、♀に無駄な体力を使わせる必要もないと思いますので・・・。
ただし、前例に施行している訳ではなく、期待するラインでの話です。

本日の確認事項は、ペアリング開始までの期間には余裕を持たせましょう!と言うことになりますかねっ!
[ 2017/03/17 07:45 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(2)

飼育あれこれNo.3 -産卵木の取り扱い②-

次にこれまで受けた産卵木に関する他の質問を列挙し、私なりの見解を記載してみます。

【材の太さ】
太いほど多く産卵するという訳でもないため、セット期間で太さを決定すればよいと思います。細い材でも複数本入れるか短期間で入れ替えれば問題ありません。

【樹皮を剥ぐかそのままか】
比較してみても特に差を感じません。♀の材をかじる力は相当強く、樹皮があっても問題なく産卵します。
よって、そのままセットするのが効率的かと思います。
一方、♀の負担軽減に樹皮を剥いで、産卵痕のキッカケとなるキズまでつけるとのマニュアルをみたことがありますが、オオクワガタはそんなにデリケートではないのではと思っています←これは個人的主観
また、樹皮をつけておけばカビが生えにくいとの記載も目にしますが、この意見にも疑問を感じます。産卵を開始しなければ、樹皮をつけたままにしていてもすぐにカビだらけです。

【害虫対策処理】
シイタケ栽培後の廃材などを使用するため、他の昆虫の幼虫や微細な害虫の混入リスクがあります。
対策として、長時間の水没、加熱処理などが行われてきましたが、水没では効果不十分であることがわかっています。
加熱処理では、熱湯に浸けたり、加水後に電子レンジ処理したりする方法が多く用いられるようです。
その一方で、せっかく材に寄生しているバクテリアを死滅させるため、加熱処理は行わない方がよいとの意見もあります。
そこで、バクテリアを死滅させることなく害虫を駆除する方法として「凍結法」があります。
ただし、この方法は冷凍庫を自由に使える環境でなければ、実行不可能ですが・・・
私は、過去に割出中に不明生物に遭遇したことがあるため、加熱もしくは冷凍処理を施します。
冷凍処理には場所と時間を要するため、最近は熱湯に浸けて終わりですが・・・
これによりバクテリアが死滅して悪影響を及ぼすとは思えないのですが・・・

【材をマットにすべて埋めるか一部だけ埋めるか】
どちらでも問題なく産卵しますので、無駄にマットを多く使用する必要はないと考えます。
有名な発酵マットには、マットにも産卵させる能力があるようですので、そのような環境をつくれるのであればマットにしっかり埋め込む方法もよいかもしれません。

【マットの種類】
普通に考えれば発酵マットが適していると思いますが、実際は何でもOKです。
オオクワガタの♀が産卵するのは、基本的に材の中ですから!
極端なはなし、キッチンペーパーの上に材を置いただけでも産卵するでしょう!

【縦置き・横置きどちらがよい】
どちらでも問題なし。

【複数本入れた方がよいか】
よく、好みによって産卵しないことがあり、それを回避する目的で複数本入れた方がよいとの記述があります。
私は、産卵行動をとらない場合は、材ではなくそれ以前のペアリングに問題があると思うので、1本しか入れません。

【産卵誘発物質の使用】
もう十数年前のことですが、産卵木の表面にグルタミン酸を混和した水を噴霧することで産卵が誘発されるとされ、試した人の中には木がカビだらけになる事例がありました。
基本的に、交尾行動を終えた♀は子孫を残そうと意欲的に産卵環境を探して行動に入ります。
無理に誘発物質を使用する必要はないと考えています。
近年流行ったFe3+は使用していないので、私には有用性が分かりません。

飼育を始めた頃と言うのは、些細なことが気になるものです。
私も駆け出しの頃、産卵木にカビを発見した時は焦りまくりました(笑)
幼虫が採れれば大成功!
そこに至る過程には、特にこだわる必要なしというのが私の考えです。

先に産卵記事を書いてしまいましたが、その前のことにも触れておく必要がありますねっ!
次回は、冬眠からの覚醒とペアリングについて書いてみます。
[ 2017/03/15 00:02 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(4)

飼育あれこれ No.3 -産卵木の取り扱い①ー

前回、産卵木は「堅ささえまちがえなければ・・・」と書きました。
では、その目安はどの程度なのかが問題ですが、オオクワガタの産卵には堅めが推奨されます。

私の判断基準はこんな感じです。
産卵木の切断面に対しマイナスドライバーを垂直に強めに刺してみる。
①ズボッと簡単に刺さる→柔らかすぎ
②手を離しても抜けない程度に刺さる→適正
③痕は付くが刺さらない→堅すぎて不適

この中で③はNGです。産卵数が激減する上に、割出も大変な作業となり幼虫を潰すリスクも増えます。
逆に、①の場合は、材がボロボロになり卵がマット中にこぼれ出ることがあるものの意外に産卵しています。
柔らかい材は、短期のセットには問題ないと思いますので、お試し産卵や数を制限したい場合には使えると思います。
2週間を超えるような長期セットを組む場合は、太くて堅めの材を選択すべきです。

材の選別も、慣れてくれば手に持った瞬間の重量感で判断できるようになりますので、最初はマイナスドライバーを刺したり、重量感を感じたりしながら経験を積むのがよいのではないでしょうか?
次回は、産卵木の取り扱い第二弾です。
[ 2017/03/12 23:51 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(6)

飼育あれこれ No.2 -産卵手法-

質のよい産卵材を販売する人気ショップが閉店したことで、どこから入手しようか迷っている方も多いのではないでしょうか?
私もどこから入手しようか思案中ですが、個人的には、値段がそこそこであればどこでも構いません。
目的は幼虫を採ることであり、材の堅ささえまちがえなければ、普通に産卵してくれるからです。
在庫に関しても、早めに確保しておけば心配ありませんし・・・。
(私は前年の内に購入)
ただ、昨年利用した某ショップは、発送日に関する連絡もなかったため、対応の点で不満が残りました。
どうせ買うなら気持ちよく安心して頼めるところがよいですねっ!
もし、読者の方でお奨めショップがありましたら情報提供頂けると幸いです。

ここまでは、一般産卵木(ホダ木)を想定した話でしたが、産卵セットには他にもいくつかの媒体があります。
カワラ材、レイシ材、菌床産卵、ショップ独自の産卵セットなど・・・。
何がよいかとの質問を受けることもありますが、好みでよいと思います。
これらには、産卵行動を誘発し、一定期間内の産卵数増加を期待できるかもしれませんが、1♀の絶対産卵数が変わる訳ではないため、産卵数アップの秘密兵器的な捉え方はできないと考えています。
もし特殊セットで50以上産卵した♀がいるとすれば、その♀は一般産卵木でも爆産することでしょう・・・。

私も昔、カワラ、レイシ、菌床産卵などすべてを試しましたが、産む♀はどれでも産むし、産まない♀はどうやっても苦労しました。
産む♀の場合、普通のクヌギ材1本10日間で30頭以上産み、最終的には50を超えることも珍しくありません。
ホダ木以外に特徴を探すなら、カワラ材には、「よく産む」「滅菌済のため害虫混入のリスクがない」「加水の必要がなくすぐに使用可」などのメリットがある反面、コストが高くなります。
菌床産卵には、カワラ材のメリットに加え「割出の労力軽減」を期待できますが、同じくコストが高くなり、大きな容器が飼育スペースを圧迫し、♀を取り出したい時に取り出せないなどのデメリットがあります。

このように一長一短があり、各人の好みと価値観で産卵環境は決まってくるのではないでしょうか?
最後に私からの提案です。
聞いたり読んだりしただけの情報では実感が伴いません。
興味のある方は、とんどんいろんな産卵方法を試してみられることをお奨めします。
オオクワブリードは、いろいろ試すことそれ自体が楽しいと思います。
天秤やノギスで測定するだけが、ブリードの楽しみではありませんから!

次回は、一般的に汎用されている産卵木の取り扱いについて考えてみます。
[ 2017/03/10 20:31 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(2)

飼育あれこれ No.1 -基本スタンス-

オオクワブリードも16年目!
たくさんの経験があるようで近年の進歩はありません(^^;
一方、ITの進歩で簡単に標準飼育法を知ることができる現代に新鮮なブログネタもみつかりません(^^;

ただ、情報や選択肢が多すぎるのも取捨に困ります。
やめて行かれる人がいらっしゃる反面、新規の方もたくさんおられます。
そこで、年寄りのつぶやき程度の気持ちで、「飼育あれこれ」の掲載を開始してみようと思います。
できるだけタイムリーなネタにする予定です。
ベテランの方は読まれなくて大丈夫ですが、まちがいや補足がありましたらアドバイスをお願い致します。

第1回目は当ブログの基本スタンスです。
これを確認することで、私が飼育途上で選択する道筋の意図がよりわかりやすいと思いますので・・・。

例えば国内旅行に出かける場合、どんな交通手段を選択されますか?
時間短縮や疲労軽減には、飛行機が優れていますが、交通費が高いことや飛行場からの交通手段の問題、墜落した場合のリスク、高いところが苦手などデメリットもあります。
人によっては、料金もそれほど変わらず安全性の高い新幹線を好む人もいることでしょう・・・。
一方、経済性を重視して高速バスの人もいれば、景色を楽しむ目的で普通列車の選択もあると思います。
また、車が好きで運転が苦にならない人は、機動力に優れた自家用車の選択もあるでしょうし、バイクもあるはずです。

このように、目的地は同じであっても、各人の考え方や置かれた状況、プロセスの楽しみ方は千差万別です。

私は、オオクワ飼育もこれと同じだと思っています。
厳密には、各飼育プロセスに優劣はありますが、「大きなオオクワガタをきれいに羽化させること」を目的とするなら、そこへの道筋や手法の選択肢は、各人が置かれた環境や価値観によって異なるからです。
経済的に飼育したい人がいれば趣味にはお金をかける人もいて、飼育数も違い、産地も違い、温度管理法も違えば、エサも違って詰め方も違います。
しかし、外見上は異なっていても、オオクワ飼育の基本という幹がありこれらは枝葉ではないでしょうか・・・。
この基本部分というか、本質を見失うことなく飼育を進められるようなブログ記事が書ければなぁ・・・と思っている今日この頃です。

ガッツリ羽化サイズにこだわる飼育もあれば、様々な制約の中で思案し、また工夫を凝らし、より大きな成果を求めて挑戦し続けることもオオクワブリードの醍醐味であり、趣味の楽しみ方であると確信します。

そこで、私がめざすのは、100点満点の回答ではなく、多様化するオオクワ飼育を私の視点から解説してみようと思います。
それにより、新規ブリーダーの視野拡大、失敗軽減、成績向上の一助となれば幸いです。
[ 2017/03/08 00:00 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(0)

久留米P7750について

近代久留米血統を席巻するMK血統のルーツは、言わずと知れたマツノインセクトにあります。
MK元親とされる♂82.5mmラインは、メルリンさんのHPによれば、友人所有のものと合わせて♂6頭で、4頭が80mmオーバーとの記載が残っています。
一方、当時その友人の方がBBSに82.5mm同腹兄弟として82mmと81.5mmの画像をUPされていました。
私がこれまでに得ている情報では、2003年にブリードされたこのラインの種親は♂77.5mm、♀50.5mmで、♂77.5mmはマツノインセクト由来の♂72×♀48mmのアウトライン配合からのブリード個体、♀50.5mmもまたマツノインセクトからのものであるようです。
このラインが、後にP7750と呼ばれたのは、MKラインとは別に、メルリンさん所有の82.5mm、79.5mm以外の同腹♂ラインが累代されたからだろうと推測できます。
いま現在もP7750ラインの末代がどこかで活躍しているものと思われますが、私は知り得ません。

やはり、血統は人の手によって育られ発展していくものであると痛感します。

余談ですが、当時このP7750の成績に衝撃を受けた私は、その血を導入すべくインライン配合となる'05MK4番♂79mmを入手して今に至ります。
あれから9年の月日が流れました。
良血は裏切らないという血のドラマを感じています。 
[ 2015/02/23 18:53 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(8)

第2回クワガタ検定試験

能勢ばかりでは、問題の偏りを指摘されそうです(笑)
そこで、今回は久留米産に関する問題を出題してみます。

(問2)
waizuが本年使用予定としている久留米♂86.5mmのルーツとも言える’05MK4番79mmを、2006年当時はP7750血統と呼ぶ人もいましたが、このP7750について詳明せよ。
[ 2015/02/22 20:23 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(8)

第1回クワガタ検定試験

前回記事のコメントにクワガタ検定試験を希望する声がありましたので、これっきりかもしれませんが、第1回クワガタ検定試験問題を出題してみます(笑)
私は実践派ですが、あまりすることのないこの時期なので考えることもよいかと思いまして・・・。
前回P8351が話題となりましたので、類似問題で行きます!

(問1)
Gullさんの2012年ブリードで使用された♂85.5mm(2番から87.3mm、4番から87.4mm、87.0mmが羽化)の血統表記に使用されているP8449について説明しなさい。
[ 2015/02/21 21:11 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(13)

読者からの質問とご指摘

時々、読者から質問が寄せられます。
最近では、冬眠覚醒からペアリングに移行するまでの期間や新成虫♀のペアリング成功までに要する期間などがありましたが、個体差の影響も受けるため100点満点の解答を提出することはできませんでした^^;

そして、情けないことに血統構成表のまちがいに関するご指摘もありました^^;
でも本当にありがたいことです。
心より感謝もうしあげます。
早速、該当する能勢14番の血統構成表を訂正し、訂正ヶ所を赤字で表記しました。

さて、昨日はこんな質問が寄せられました。
『Gullさん1207の母虫が「ちゅうひさんP8351」なのですが、このP8351は、準ギネス系P8250などと、どのような関係があるのでしょうか。83mmと51mmのルーツなどを含め、もしよろしければお教えください。』

御存じない方も多いと思いますので、ここで回答してみます。
Pは「parents」の略で、種親のサイズが♂83mm×♀51mmの配合を示します。(小数点以下は切り捨て)
具体的には、♂はマサレッドさんが所有されていた847同腹♂83.1mm、♀はちゅうひさんのところで羽化したP7952の51mmです。
この♀は、早期に羽化したと伺っています。
この配合は、ちゅうひさんが種付け依頼をされて実現したようですが、採れた幼虫の経過までは存じません。

結局、P8351は、♀親にP8250と♂♀逆配合のP7952が使われていると言うことになります。
♂親の83.1mmは847同腹中では最高峰の個体です。

ちなみにP8351ラインからは♂85mmが羽化していますが、種なしであっため幻のラインとなったようです。
一方、♀系は累代され、Gullさんの2012年7番で使用されている♀53.5mmがそれにあたります。
このラインは、♂84.2mm(Gull10年2番)との交配で、まだ40gオーバーが少ない時代に40.6gと41.1gの2頭が出現したことで世間から注目を集めたことを思い出します。

この配合からは、♂86.2mmが羽化し本年Gullさんのところで12番、13番の種親となっています。
また、♀は、早期羽化が13年の5番♀53.5mmと14番♀53.0mmに、通常羽化が14年28番♀55.5mmに使用されるなど、その血統が受け継がれているようです。
一世代だけでは、その血統の当り外れを判断することは難しいため、今後の結果を楽しみに追い掛けてみたいと思います。
血統を考えることもブリードの楽しみと思い、今日は読者からの質問をブログネタに拝借させて頂きました。
それと、公開することで、誤記載や情報に誤りがあった時にご指摘頂けると思いまして・・・。
何かまちがいがあればご連絡ください。
[ 2015/02/19 19:00 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(18)

質問への回答

では前回の質問への私の回答を載せてみます。
ベストアンサーではないと思いますのでご了承ください。

1.蛹室を作ったようにみえる幼虫を冬温度にするとどうなんでしょうか?

この問題のポイントは、蛹室を作ったように見えること自体をどう判断するかです。
確実に蛹化スイッチが入り蛹化に向かい始めているのであればいくら温度下げても蛹化を止めることはできません。
一方、まだ蛹スイッチが入っていないのであれば、温度を下げることで蛹化を阻止できます。
蛹室の空間がネットリして壁で覆われ始めたら蛹化スイッチが入っていると見てもよいと思いますし、お尻にシワが発現してくればもう前蛹であり、温度を下げてもどうにも止まらなくなります。
ここであまりに温度を下げれば、蛹化後に★となるのではないかと思います。

あと、冬温度というあいまいな表現ですが、あまりに低い温度では★となるでしょう・・・。
何度まで耐えられるかを実験したことはありませんが、18℃で飼育したことはあります。
以前、低温で飼育すれば大顎が太く孵化すると言われ蛹の低温管理が流行しましたが、あまり効果は感じませんでした。
ちなみに、変温動物であるクワガタは温度の影響を強く受けるため、18℃付近で蛹を管理した場合、24℃で管理した時の倍近くの蛹期間となります。

2.早期羽化の個体、羽化から1ヶ月前後なんですが未後食のまま越冬させていいものでしょうか?

これは単にOKです。
羽化から2ヶ月は食べないと思いますので、ゼリーも必要ないと思いますが、心配ならゼリーを入れておくとよいかもしれません。
私は、使用しない個体なら羽化後早々に低温にして管理下から外しておきますが、早期羽化させ来春使用予定のものでは、羽化時期によっては温度管理します。
これは、温度が高い方が成熟までの期間が短いとされているためです。
今回プレに出した個体のように9月に羽化していれば冬眠させても来週に使用できますが、11月~12月に羽化した個体を来春使う場合、冬温度では成熟しない可能性が懸念されます。

こんなところでいかがでしょう?

明日は、いよいよプレ申込みを締め切りますが、13時過ぎには一度申込者全員を掲載しますので、申込みされた方は漏れがないかの確認をお願い致します。
その上で、夜には抽選会に参加できる17名と枠順を発表する予定です。
申込者には当初16名と申し上げていましたが、ジャパンカップはフルゲート18頭でした。
しかし、登録馬が17頭のため17名となりそうです。
もし、出走を取り消す馬がいれば17人未満になることもご了承ください。


[ 2012/11/20 22:56 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(3)

読者からの質問

読者から質問がありました。
プレ応募者を拝見しても飼育歴が浅い方も多いようですので、参考になればと思いここで紹介してみます。
以下の2つです。

1.蛹室を作ったようにみえる幼虫を冬温度にするとどうなんでしょうか?


2.早期羽化の個体、羽化から1ヶ月前後なんですが未後食のまま越冬させていいものでしょうか?


すぐに回答すると思い白くないので、みなさんも考えてみてください。
どなたでも自由にコメント欄に回答をどうぞ!
[ 2012/11/20 00:03 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(4)

新規ブリーダーからの質問

全盛期に比べるとオオクワ飼育人口は明らかに減少しています。
しかし、その一方で、新規に始められる方も結構いらっしゃるようです。
その多くは、息子さんが昆虫に興味をもつ年齢に達し、一緒に飼育を始めたところ、気がつけば親の方が熱中してしまうパターンのようです。
最近、新規参入された方々から質問を頂戴する機会が増えています。
ここをご覧の新規ブリーダーの方々にも参考になるかもしれませんので、いくつかの質問を紹介してみたいと思います。
私の率直な回答例も示しておきますが、私独自の考えも含むため、模範解答ではないことをご了承ください。

(Q1)オオクワガタの成虫や幼虫を数える時、「匹」はまちがいでしょうか?
(Ans)最近は、「頭」が浸透し、「匹」はまちがいと思っている方もいらっしゃいます。
「頭」に慣れてくると「匹」に違和感を覚えますが、慣習的には「匹」もまちがいではないようです。
学術的には、昆虫は「頭」で数えます。   

(Q2)ハンドペアリングは、本来、手に持って行うのでは?
(Ans)その通りです。蝶などの昆虫では、♂と♀をそれぞれ両手に持って、お互いのお尻を合わせて交尾させます。しかし、オオクワガタの場合は、両手に持っていては交尾しないでしょう・・・。^^;
よって、正確にはハンドペアリングと言えないと思いますが、オオクワブリーダー間の共通認識用語として使われているため、私は人工的に交配環境をつくり、監視下で行うペアリングもハンドペアリングとして扱っています。

(Q3)菌床飼育では、親と同じ銘柄を使うべきでしょうか?
(Ans)3代に渡って同じ銘柄を使うのがよいとする意見がある一方で、特に問題はないとする意見もあります。
この相反する見解をどう理解したらよいのでしょう・・・?
ここから先の話は、明快なデータによるものではなく、私の経験則による見解です。
マイギネスを更新した今年の久留米85.4mmは、親(LEVIN-G)とは違う銘柄のHSボトル3本で羽化させました。
また、今年報告されている86mmオーバーの中にも親と違う銘柄のものが散見されます。
これだけの結果があるからといって、問題なしと結論するには根拠不足です。
もし、同銘柄で飼育していれば、さらによい結果だったかもしれません。
経験的には、親と違う銘柄を使用すると、子のデータがばらつく印象があります。
これは、環境に順応できる個体とそうでない個体の差として現れているからではないかと推測しています。
もう一つおもしろい現象として、2銘柄のA菌床とB菌床があったとして、親A→子Bの場合と親B→子Aの場合で差を生じる例もあります。
この辺は、さらなる検証が必要ですが、高添加のエサに対する慣れなどが影響しているのではないでしょうか?

(Q4)初2令時の飼育温度は、低温がよいのでしょうか?
(Ans)専門誌に掲載される上級飼育編には、よく低温飼育法が紹介されています。
それを読んで実践した初級ブリーダーの中には、思うような成績がでなかった人も少なくないようです。
温度によって違うのは、成長速度となるため、飼育期間をきちんと確保すれば問題ないとは思いますが、一般人にはその環境を整備できないと思います。
思い起こせば、もう5年くらい前になるでしょうか?
関西の研究熱心なMさんと情報交換しながら、少しだけですが低温飼育を検証したことがあります。
その時、低温になると予想以上に成長速度が遅くなることを実感し驚いたことを思い出します。
結局は、二人とも低温飼育で大きく羽化させることはできませんでした。
整備された環境で、時間をかけて行えば違う結果になるのかもしれませんが、それ以来、私は断念したままです。
本来、菌床飼育は、1年1化で大きく羽化させるために開発された飼育法です!
しっかり温度をかけて飼育する方が、失敗が少なくなることはまちがいないと思いますし、その方が飼育スペース確保と次年度への準備を円滑に行えると思います。
また、最近の世間の取組みは節電です!
時代の流れに逆行する飼育法もどうかなと思うのは私だけでしょうか?

以上は、あくまでも私の個人的意見です。

追記:還元率に関するQ&Aは説明不足のため掲載後に削除しました。
[ 2012/07/11 23:57 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(-)

私の回答

オオクワ飼育実践問題に対する私の回答を紹介してみます。

まず、確認ですが、シワが出ているということは、蛹室は作成完了状態で、あとは伸びて脱皮し、蛹化するだけです。
そうであるなら、自分で作った快適な部屋ですから、露天状態でそのまま蛹化⇒羽化まで管理するのがベストだと思います。
これだと、人工蛹室に移動する手間も移動刺激によるリスクも発生しません。
はぐった菌床でフタをするのは、崩れる恐れがあるため、露天がよいでしょう。
また、状態観察のためにも露天を推奨します。

基本方針はこうしておいて、キノコ発生、蛹室の状態悪化が見られれば、人工蛹室への移動を行います。

すぐに人工蛹室への移動を選択する人もいるでしょうが、私は安全性を優先し、少なくとも蛹の目が真っ黒になるまでは移動させません。
尚、ビン交換の選択枝はありません。
シワが出た状態から短時間で、良好な蛹室をつくることは困難です。

【ポイント】
上記の対処は、蛹室がボトル壁面に接していない場合です。
壁面を含んでいる場合には、羽化直前に人工蛹室へ移動しておかないと、羽化時に下翅を伸ばした際、水分で壁面に貼りつき、羽パカにつながる恐れがあります。

また、途中で人工蛹室への移動が必要となるのは、蛹にキノコが接触するような状況となった場合です。(キノコの刺激で★となった経験があります)

管理温度は、キノコの発生しやすい低温を回避して、24~25℃にしたいところですが、設備がなければ仕方なくそのまま19℃で羽化させるしかないでしょう・・・。この場合、40~45日程度を見込みます。

【温度による前蛹・蛹期間の差】
変温動物であるオオクワガタの成長速度は、温度の影響を顕著に受けます。
24~25℃で管理すれば、シワが発現してから蛹化まで♂約12日、♀約10日くらいです。低温データは取っていませんので正確にはお伝えできませんが、18℃くらいまで落とせば倍近くかかると思います。

つぎに、蛹期間ですが、24~25℃で管理すれば、♂約27日、♀約23日です。
♀に関しては19~20℃での検証記録があり、40日かかっています。
♂は、18℃前後で管理したことがありますが、蛹化日がハッキリしていなかったため正確ではありませんが、50数日かかりました。

ちなみに29~30℃で管理すれば、♀蛹は19日で羽化しますが、ちょっと危険な温度です^^;

【翌年のブリード】
早期羽化を人間が意図的に行った場合は、多少小さく羽化しても素質には影響しないと考えられています。
一方、個体差で早期羽化する個体に関してはどうなのでしょう?
早期羽化⇒少ない積算温度で素質のマックスに到達⇒大きくなる素質が乏しい
このような思考もできそうですが、根拠はあるのでしょうか?
そこらへんも確かめたいので、検証してみたい気はしています。
しかし、他に優先したいラインがありますので、様子を見ながら決めようと思います。
よって、ブリードできる可能性を残すための管理をする予定です。

余談ですが、飼育途上で迷った時は、より安全な方、より選択の可能性が広がる方、より経済的な方の順番で決定しています。

【ブリード可能までの日数】
これは、過去にあちこちの掲示板でたくさん議論されましたが、結論は個体差によるのではないでしょうか・・・。
早ければ3ヶ月で成功する例もあれば、6ヶ月で失敗する例もあります。
個体が大型化するほど遅いと考えられていますが、私にはわかりません。

また、ここでも温度が関係します。
温度が高いほど成熟期間は短くなるとの第一人者の見解を信じます。

これらと経験を総合し、私は、25℃を超える高めの温度で管理しておけば、4ヶ月でペアリング成功の可能性が生まれ、6ヶ月で9割以上は成功すると思っています。
よって、早期羽化個体には、できるだけ温度を高く管理する努力をして、5~6ヶ月後にペアリングすることになるでしょう・・・。

【実例】
5/22 初令投入

10月上旬から低温飼育へのシフトを開始

10/21 ビン交換時にシワを発見。そのまま19~20℃で蛹化を待つ。

11/4 蛹化  ここから40~45日で羽化と予想

11/28 キノコが出始めたため人工蛹室への移動を決定
能勢アウト♀蛹1

こんな感じでした。
このようにボトル壁面に蛹室をつくっていたため、羽化までに移動する予定でした。
10gあれば50㎜以上は確定とおもいましたが・・・
能勢アウト♀蛹2
微妙・・・。

人工蛹室は、5分で作製できる簡易型
能勢アウト♀蛹3
こんなのでも、確実に羽化します^^;
羽化後は、燃えるごみでポイッ!処理も楽です。

12/16 羽化 50mm

能勢アウト♀
ここまでくれば、羽パカの心配はありません。

1週間が経過したため、本日、マットに移動して24℃以上の場所に移動しました。

以上が、今回の実践問題の回答です。

オオクワ飼育も、知識・技能・判断力をどのように組み合わせて使用するかで差がでます。
データ、技術、経験を融合して活かすためのヒューマンアプローチがポイントではないでしょうか・・・。
[ 2010/12/23 22:50 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(-)

オオクワ飼育実践問題

今日は、私が飼育途上で出会った場面から問題を出してみます。

本年10月21日、能勢アウトライン♀を3本目の菌糸ビンに入れ替えていた時のこと!
掘り出した幼虫のお尻にはわずかにシワが・・・^^;

【問1】こんな時、前蛹モードの幼虫に対してどう対処しますか?

1.とりあえずビン交換
2.そのままにして羽化を待つ
3.即人工蛹室へ移動
4.頃合いをみて人工蛹室へ

【問2】この時、温室は19℃に設定してありました。
このままで行くと、蛹化まで何日、蛹化から羽化まで何日を見込めばよいでしょうか?
また、温度は上げて管理すべきでしょうか?

【問3】
年内の早期羽化が見込めます。
さて、来年のブリードに使うべきかどうか?
もし使うとした場合、どう管理していつ頃からブリード計画を立ててばよいでしょうか?

もちろん、回答は何通りもあると思います。
知識・技能・判断力を総合して考えてみてください。
ベストアンサーをつくるとすれば、あなたならどのような回答をしますか?
[ 2010/12/21 23:48 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(-)

読者からの質問 -2-

【質問内容】
「3令幼虫も手で触れては駄目なのですか?昨年はボトル交換時に手でも何の問題もなかったので、手で交換してましたが幼虫にとって、手で触るのはやっぱり良くないのでしょうか?」

この質問に関して、簡単に回答します。
私が駆け出しブリーダーの頃、情報収集をしていると、「人間の手には無数のバクテリアが付着してるため、直接幼虫を手で触らないようにしましょう」と飼育マニュアル的サイトに記載がありました。
幼虫はデリケートで、死ぬ場合もあるみたいなことが書いてあったように記憶しています。

【考察】
手の汚さ(笑)によるかもしれませんが、手で触ったくらいで死ぬ幼虫は、虚弱幼虫なので、他の要因でも落ちていくのではないかと思います。
幼虫も巨大化してくるとサジで移動するのが難しくなり、私も素手で触ることはよくありますが、何ら問題ないようです。
こう書くと、「waizuが素手で触ってよいと言った」となりますので、飼育途上での基本理念を確認しておきます。
「安全性を保障する根拠が示されていないのであれば、よりリスクの少ない道を選べ!」です。
「これまでたくさんやって大丈夫だから」との論調は、根拠とはなりません。
インフルエンザ患者の中にいても感染したことがないから、自分はインフルエンザには罹らないと言っているようなものでしょう・・・。

【まとめ】
人間の手は、雑菌の温床です。
期待する幼虫への悪影響のリスク軽減のため、使い捨てのビニール手袋などをして、幼虫を触る方がよいと考えられます。
私の場合、35g級には、滅菌済みの手袋を使いたい気分です。
[ 2010/12/01 08:21 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(-)

読者からの質問 -1-

【質問内容】
4本飼育と3本飼育、結果は似てますけど、ギネスは4本飼育ですよね。どちらがいいのか、考察をブログに公開してください。

【考察】
比較検証したことがないため、まずは予測を述べてみます。
私は、こんな感じに捉えています。
高い山の頂上をめざす時、途中で3回休憩するのと4回休憩するのとどちらがよいのか?となった場合、多く休めば時間のロス、しかし、多く休んだ方が体力と気力を取り戻し、効率がよくなるかもしれません。
逆に、休憩は少なくして、集中力を切らさない方がよい人もいるでしょう・・・。
これらは、登山する方の年齢や性別でも違ってきます。

同じように、菌床飼育でビン交換を多く行えば、経費、労力のロスにつながるだけでなく、肝心となる幼虫の成長にストップをかけ一時的に体重が減少します。半面、常に新鮮なエサと蛹室をつくるためのよい環境を提供できます。
そうなれば、菌床劣化を抑え、3本目でもよい環境を維持する飼育ができる人には、3本返しがよい場合もあるのではないでしょうか?

管理温度や菌床の種類・詰め方でも差が出るところです。
交換サイクルも影響するでしょう・・・。
このようにエサ環境を重視するのか、体重ロスの軽減を重視するのかがポイントになると思います。
よって、3回と4回のどちらが優れているかは、状況によって違ってくると言えるのではないでしょうか?
ちなみに、ギネス個体の4本目は、ダルマビンとなっています。
これに関しては、私たちが飼育する個体よりも大きいため、蛹室作製のための十分な空間とよい環境を提供するための4本目と想像しています。

しかし、この説明は、私の個人的な意見で、あくまでも仮説です。
仮説は、適正なデータに基づく根拠を示さない限り、真実とはなりません。

【まとめ】
菌糸ビン交換が3回と4回の場合では、それぞれにメリットデメリットがあり、飼育スタイルによって使い分けるべきではないか!?
どちらが優れているかを証明するには、同腹幼虫を最初から3回交換群と4回交換群の2群にランダムに振り分け、データをとるしかないでしょう!
しかも、場所、管理温度、エサ、詰め方など一切の背景因子を統一して!

ただし、交換サイクルの設定をどうするのか?などの問題もあります。
例えば、12ヶ月で羽化させる場合、4本返しは、2+3+3+4ヶ月なのか2+3+2+5ヶ月なのか?
ここでも、2群を比較する必要が出てきます。
このように、比較検証と言うのは簡単なことではありません。
また、他のブリーダーの羽化実績データを解析する方法も考えられますが、各人の飼育背景がバラバラであるため、それも難しいと考えられます。

産地によって成長スピードも異なるため、産地別に最適な交換方法が異なる可能性もあります。

【waizuの方針】
私が3本返しを提唱するのは、4本と比べて大きくなる根拠があるからではありません。
私は、「結果(羽化サイズ)」「経済性」「飼育者の労力軽減」の3ポイントを重視して飼育法を構築しています。
そうなれば、3本の方が、使用菌床が少なく経済的で、菌床注文・ビン詰め・交換・使用済み菌床処理・ビン洗いなどの手間が減り、ブリーダーの負担は大幅に軽減できます。
よって、私の場合、最初から3本でギネスを狙う方法を検討しており、3本で最高の飼育をするにはどうしたらよいかを日々思案しています。
4本飼育の方が大型作出に有利との根拠が示されない限り、いまの路線に変更はないでしょう・・・。
科学的検証方法を見ると、2群を比較して、どちらが有意に優れているかを比較する場合が多く見受けられますが、非劣勢試験という組み立てもあります。
それは、2群に差がないことを証明し、同等性を示すものです。

よって、3本返しにこだわるなら、非劣勢試験により、せめて4本返しとの同等性を示すことができればなあ・・・と思っています。
3本飼育と4本飼育の同等性を示すことができれば、経済性と負担を考慮して3本飼育が優れていると結論できるのですが・・・。

最後まで読まれた方、お疲れさまでした。
[ 2010/11/30 00:03 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(-)
Profile

waizu

Author:waizu

Access Counter
Category
管理人のHP

Waizu Dorcus Office

月別過去ログ

2017年 03月 【14件】
2017年 02月 【2件】
2017年 01月 【5件】
2016年 12月 【5件】
2016年 11月 【2件】
2016年 10月 【3件】
2016年 09月 【1件】
2016年 07月 【1件】
2016年 06月 【4件】
2016年 05月 【7件】
2016年 04月 【2件】
2016年 03月 【1件】
2016年 02月 【2件】
2016年 01月 【1件】
2015年 12月 【3件】
2015年 11月 【2件】
2015年 10月 【6件】
2015年 09月 【1件】
2015年 08月 【3件】
2015年 07月 【8件】
2015年 06月 【7件】
2015年 05月 【8件】
2015年 04月 【2件】
2015年 03月 【4件】
2015年 02月 【4件】
2015年 01月 【2件】
2014年 12月 【6件】
2014年 11月 【6件】
2014年 10月 【2件】
2014年 09月 【3件】
2014年 08月 【24件】
2014年 07月 【7件】
2014年 06月 【4件】
2014年 05月 【3件】
2014年 04月 【3件】
2014年 03月 【6件】
2014年 02月 【1件】
2014年 01月 【2件】
2013年 12月 【5件】
2013年 11月 【4件】
2013年 10月 【1件】
2013年 09月 【1件】
2013年 08月 【6件】
2013年 07月 【6件】
2013年 06月 【3件】
2013年 05月 【7件】
2013年 04月 【7件】
2013年 03月 【3件】
2013年 02月 【12件】
2013年 01月 【12件】
2012年 12月 【5件】
2012年 11月 【23件】
2012年 10月 【9件】
2012年 09月 【1件】
2012年 08月 【1件】
2012年 07月 【3件】
2012年 06月 【10件】
2012年 05月 【3件】
2012年 04月 【4件】
2012年 03月 【1件】
2012年 02月 【3件】
2011年 12月 【4件】
2011年 10月 【4件】
2011年 09月 【1件】
2011年 08月 【11件】
2011年 06月 【2件】
2011年 05月 【6件】
2011年 04月 【8件】
2011年 03月 【7件】
2011年 02月 【6件】
2011年 01月 【5件】
2010年 12月 【15件】
2010年 11月 【5件】
2010年 10月 【6件】
2010年 09月 【2件】
2010年 08月 【5件】
2010年 07月 【6件】
2010年 06月 【3件】
2010年 05月 【2件】
2010年 03月 【7件】
2010年 02月 【1件】
2010年 01月 【2件】
2009年 12月 【1件】
2009年 11月 【3件】
2009年 10月 【7件】
2009年 09月 【2件】
2009年 08月 【2件】
2009年 05月 【2件】
2009年 04月 【5件】
2009年 02月 【5件】
2009年 01月 【2件】
2008年 11月 【2件】
2008年 09月 【1件】
2008年 07月 【1件】
2008年 06月 【4件】
2008年 03月 【2件】
2008年 02月 【1件】
2007年 10月 【1件】
2007年 07月 【1件】
2007年 06月 【1件】
2007年 05月 【3件】
2007年 04月 【3件】
2007年 02月 【1件】
2006年 12月 【5件】
2006年 11月 【4件】
2006年 10月 【2件】
2006年 09月 【3件】
2006年 08月 【5件】
2006年 07月 【4件】
2006年 06月 【7件】
2006年 05月 【5件】
2006年 04月 【5件】
2006年 03月 【5件】
2006年 02月 【13件】
2006年 01月 【3件】

全記事表示リンク
Mail

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QR