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久留米P7750について

近代久留米血統を席巻するMK血統のルーツは、言わずと知れたマツノインセクトにあります。
MK元親とされる♂82.5mmラインは、メルリンさんのHPによれば、友人所有のものと合わせて♂6頭で、4頭が80mmオーバーとの記載が残っています。
一方、当時その友人の方がBBSに82.5mm同腹兄弟として82mmと81.5mmの画像をUPされていました。
私がこれまでに得ている情報では、2003年にブリードされたこのラインの種親は♂77.5mm、♀50.5mmで、♂77.5mmはマツノインセクト由来の♂72×♀48mmのアウトライン配合からのブリード個体、♀50.5mmもまたマツノインセクトからのものであるようです。
このラインが、後にP7750と呼ばれたのは、MKラインとは別に、メルリンさん所有の82.5mm、79.5mm以外の同腹♂ラインが累代されたからだろうと推測できます。
いま現在もP7750ラインの末代がどこかで活躍しているものと思われますが、私は知り得ません。

やはり、血統は人の手によって育られ発展していくものであると痛感します。

余談ですが、当時このP7750の成績に衝撃を受けた私は、その血を導入すべくインライン配合となる'05MK4番♂79mmを入手して今に至ります。
あれから9年の月日が流れました。
良血は裏切らないという血のドラマを感じています。 
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[ 2015/02/23 18:53 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(8)

第2回クワガタ検定試験

能勢ばかりでは、問題の偏りを指摘されそうです(笑)
そこで、今回は久留米産に関する問題を出題してみます。

(問2)
waizuが本年使用予定としている久留米♂86.5mmのルーツとも言える’05MK4番79mmを、2006年当時はP7750血統と呼ぶ人もいましたが、このP7750について詳明せよ。
[ 2015/02/22 20:23 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(8)

第1回クワガタ検定試験

前回記事のコメントにクワガタ検定試験を希望する声がありましたので、これっきりかもしれませんが、第1回クワガタ検定試験問題を出題してみます(笑)
私は実践派ですが、あまりすることのないこの時期なので考えることもよいかと思いまして・・・。
前回P8351が話題となりましたので、類似問題で行きます!

(問1)
Gullさんの2012年ブリードで使用された♂85.5mm(2番から87.3mm、4番から87.4mm、87.0mmが羽化)の血統表記に使用されているP8449について説明しなさい。
[ 2015/02/21 21:11 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(13)

読者からの質問とご指摘

時々、読者から質問が寄せられます。
最近では、冬眠覚醒からペアリングに移行するまでの期間や新成虫♀のペアリング成功までに要する期間などがありましたが、個体差の影響も受けるため100点満点の解答を提出することはできませんでした^^;

そして、情けないことに血統構成表のまちがいに関するご指摘もありました^^;
でも本当にありがたいことです。
心より感謝もうしあげます。
早速、該当する能勢14番の血統構成表を訂正し、訂正ヶ所を赤字で表記しました。

さて、昨日はこんな質問が寄せられました。
『Gullさん1207の母虫が「ちゅうひさんP8351」なのですが、このP8351は、準ギネス系P8250などと、どのような関係があるのでしょうか。83mmと51mmのルーツなどを含め、もしよろしければお教えください。』

御存じない方も多いと思いますので、ここで回答してみます。
Pは「parents」の略で、種親のサイズが♂83mm×♀51mmの配合を示します。(小数点以下は切り捨て)
具体的には、♂はマサレッドさんが所有されていた847同腹♂83.1mm、♀はちゅうひさんのところで羽化したP7952の51mmです。
この♀は、早期に羽化したと伺っています。
この配合は、ちゅうひさんが種付け依頼をされて実現したようですが、採れた幼虫の経過までは存じません。

結局、P8351は、♀親にP8250と♂♀逆配合のP7952が使われていると言うことになります。
♂親の83.1mmは847同腹中では最高峰の個体です。

ちなみにP8351ラインからは♂85mmが羽化していますが、種なしであっため幻のラインとなったようです。
一方、♀系は累代され、Gullさんの2012年7番で使用されている♀53.5mmがそれにあたります。
このラインは、♂84.2mm(Gull10年2番)との交配で、まだ40gオーバーが少ない時代に40.6gと41.1gの2頭が出現したことで世間から注目を集めたことを思い出します。

この配合からは、♂86.2mmが羽化し本年Gullさんのところで12番、13番の種親となっています。
また、♀は、早期羽化が13年の5番♀53.5mmと14番♀53.0mmに、通常羽化が14年28番♀55.5mmに使用されるなど、その血統が受け継がれているようです。
一世代だけでは、その血統の当り外れを判断することは難しいため、今後の結果を楽しみに追い掛けてみたいと思います。
血統を考えることもブリードの楽しみと思い、今日は読者からの質問をブログネタに拝借させて頂きました。
それと、公開することで、誤記載や情報に誤りがあった時にご指摘頂けると思いまして・・・。
何かまちがいがあればご連絡ください。
[ 2015/02/19 19:00 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(18)

質問への回答

では前回の質問への私の回答を載せてみます。
ベストアンサーではないと思いますのでご了承ください。

1.蛹室を作ったようにみえる幼虫を冬温度にするとどうなんでしょうか?

この問題のポイントは、蛹室を作ったように見えること自体をどう判断するかです。
確実に蛹化スイッチが入り蛹化に向かい始めているのであればいくら温度下げても蛹化を止めることはできません。
一方、まだ蛹スイッチが入っていないのであれば、温度を下げることで蛹化を阻止できます。
蛹室の空間がネットリして壁で覆われ始めたら蛹化スイッチが入っていると見てもよいと思いますし、お尻にシワが発現してくればもう前蛹であり、温度を下げてもどうにも止まらなくなります。
ここであまりに温度を下げれば、蛹化後に★となるのではないかと思います。

あと、冬温度というあいまいな表現ですが、あまりに低い温度では★となるでしょう・・・。
何度まで耐えられるかを実験したことはありませんが、18℃で飼育したことはあります。
以前、低温で飼育すれば大顎が太く孵化すると言われ蛹の低温管理が流行しましたが、あまり効果は感じませんでした。
ちなみに、変温動物であるクワガタは温度の影響を強く受けるため、18℃付近で蛹を管理した場合、24℃で管理した時の倍近くの蛹期間となります。

2.早期羽化の個体、羽化から1ヶ月前後なんですが未後食のまま越冬させていいものでしょうか?

これは単にOKです。
羽化から2ヶ月は食べないと思いますので、ゼリーも必要ないと思いますが、心配ならゼリーを入れておくとよいかもしれません。
私は、使用しない個体なら羽化後早々に低温にして管理下から外しておきますが、早期羽化させ来春使用予定のものでは、羽化時期によっては温度管理します。
これは、温度が高い方が成熟までの期間が短いとされているためです。
今回プレに出した個体のように9月に羽化していれば冬眠させても来週に使用できますが、11月~12月に羽化した個体を来春使う場合、冬温度では成熟しない可能性が懸念されます。

こんなところでいかがでしょう?

明日は、いよいよプレ申込みを締め切りますが、13時過ぎには一度申込者全員を掲載しますので、申込みされた方は漏れがないかの確認をお願い致します。
その上で、夜には抽選会に参加できる17名と枠順を発表する予定です。
申込者には当初16名と申し上げていましたが、ジャパンカップはフルゲート18頭でした。
しかし、登録馬が17頭のため17名となりそうです。
もし、出走を取り消す馬がいれば17人未満になることもご了承ください。


[ 2012/11/20 22:56 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(3)

読者からの質問

読者から質問がありました。
プレ応募者を拝見しても飼育歴が浅い方も多いようですので、参考になればと思いここで紹介してみます。
以下の2つです。

1.蛹室を作ったようにみえる幼虫を冬温度にするとどうなんでしょうか?


2.早期羽化の個体、羽化から1ヶ月前後なんですが未後食のまま越冬させていいものでしょうか?


すぐに回答すると思い白くないので、みなさんも考えてみてください。
どなたでも自由にコメント欄に回答をどうぞ!
[ 2012/11/20 00:03 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(4)

新規ブリーダーからの質問

全盛期に比べるとオオクワ飼育人口は明らかに減少しています。
しかし、その一方で、新規に始められる方も結構いらっしゃるようです。
その多くは、息子さんが昆虫に興味をもつ年齢に達し、一緒に飼育を始めたところ、気がつけば親の方が熱中してしまうパターンのようです。
最近、新規参入された方々から質問を頂戴する機会が増えています。
ここをご覧の新規ブリーダーの方々にも参考になるかもしれませんので、いくつかの質問を紹介してみたいと思います。
私の率直な回答例も示しておきますが、私独自の考えも含むため、模範解答ではないことをご了承ください。

(Q1)オオクワガタの成虫や幼虫を数える時、「匹」はまちがいでしょうか?
(Ans)最近は、「頭」が浸透し、「匹」はまちがいと思っている方もいらっしゃいます。
「頭」に慣れてくると「匹」に違和感を覚えますが、慣習的には「匹」もまちがいではないようです。
学術的には、昆虫は「頭」で数えます。   

(Q2)ハンドペアリングは、本来、手に持って行うのでは?
(Ans)その通りです。蝶などの昆虫では、♂と♀をそれぞれ両手に持って、お互いのお尻を合わせて交尾させます。しかし、オオクワガタの場合は、両手に持っていては交尾しないでしょう・・・。^^;
よって、正確にはハンドペアリングと言えないと思いますが、オオクワブリーダー間の共通認識用語として使われているため、私は人工的に交配環境をつくり、監視下で行うペアリングもハンドペアリングとして扱っています。

(Q3)菌床飼育では、親と同じ銘柄を使うべきでしょうか?
(Ans)3代に渡って同じ銘柄を使うのがよいとする意見がある一方で、特に問題はないとする意見もあります。
この相反する見解をどう理解したらよいのでしょう・・・?
ここから先の話は、明快なデータによるものではなく、私の経験則による見解です。
マイギネスを更新した今年の久留米85.4mmは、親(LEVIN-G)とは違う銘柄のHSボトル3本で羽化させました。
また、今年報告されている86mmオーバーの中にも親と違う銘柄のものが散見されます。
これだけの結果があるからといって、問題なしと結論するには根拠不足です。
もし、同銘柄で飼育していれば、さらによい結果だったかもしれません。
経験的には、親と違う銘柄を使用すると、子のデータがばらつく印象があります。
これは、環境に順応できる個体とそうでない個体の差として現れているからではないかと推測しています。
もう一つおもしろい現象として、2銘柄のA菌床とB菌床があったとして、親A→子Bの場合と親B→子Aの場合で差を生じる例もあります。
この辺は、さらなる検証が必要ですが、高添加のエサに対する慣れなどが影響しているのではないでしょうか?

(Q4)初2令時の飼育温度は、低温がよいのでしょうか?
(Ans)専門誌に掲載される上級飼育編には、よく低温飼育法が紹介されています。
それを読んで実践した初級ブリーダーの中には、思うような成績がでなかった人も少なくないようです。
温度によって違うのは、成長速度となるため、飼育期間をきちんと確保すれば問題ないとは思いますが、一般人にはその環境を整備できないと思います。
思い起こせば、もう5年くらい前になるでしょうか?
関西の研究熱心なMさんと情報交換しながら、少しだけですが低温飼育を検証したことがあります。
その時、低温になると予想以上に成長速度が遅くなることを実感し驚いたことを思い出します。
結局は、二人とも低温飼育で大きく羽化させることはできませんでした。
整備された環境で、時間をかけて行えば違う結果になるのかもしれませんが、それ以来、私は断念したままです。
本来、菌床飼育は、1年1化で大きく羽化させるために開発された飼育法です!
しっかり温度をかけて飼育する方が、失敗が少なくなることはまちがいないと思いますし、その方が飼育スペース確保と次年度への準備を円滑に行えると思います。
また、最近の世間の取組みは節電です!
時代の流れに逆行する飼育法もどうかなと思うのは私だけでしょうか?

以上は、あくまでも私の個人的意見です。

追記:還元率に関するQ&Aは説明不足のため掲載後に削除しました。
[ 2012/07/11 23:57 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(-)

私の回答

オオクワ飼育実践問題に対する私の回答を紹介してみます。

まず、確認ですが、シワが出ているということは、蛹室は作成完了状態で、あとは伸びて脱皮し、蛹化するだけです。
そうであるなら、自分で作った快適な部屋ですから、露天状態でそのまま蛹化⇒羽化まで管理するのがベストだと思います。
これだと、人工蛹室に移動する手間も移動刺激によるリスクも発生しません。
はぐった菌床でフタをするのは、崩れる恐れがあるため、露天がよいでしょう。
また、状態観察のためにも露天を推奨します。

基本方針はこうしておいて、キノコ発生、蛹室の状態悪化が見られれば、人工蛹室への移動を行います。

すぐに人工蛹室への移動を選択する人もいるでしょうが、私は安全性を優先し、少なくとも蛹の目が真っ黒になるまでは移動させません。
尚、ビン交換の選択枝はありません。
シワが出た状態から短時間で、良好な蛹室をつくることは困難です。

【ポイント】
上記の対処は、蛹室がボトル壁面に接していない場合です。
壁面を含んでいる場合には、羽化直前に人工蛹室へ移動しておかないと、羽化時に下翅を伸ばした際、水分で壁面に貼りつき、羽パカにつながる恐れがあります。

また、途中で人工蛹室への移動が必要となるのは、蛹にキノコが接触するような状況となった場合です。(キノコの刺激で★となった経験があります)

管理温度は、キノコの発生しやすい低温を回避して、24~25℃にしたいところですが、設備がなければ仕方なくそのまま19℃で羽化させるしかないでしょう・・・。この場合、40~45日程度を見込みます。

【温度による前蛹・蛹期間の差】
変温動物であるオオクワガタの成長速度は、温度の影響を顕著に受けます。
24~25℃で管理すれば、シワが発現してから蛹化まで♂約12日、♀約10日くらいです。低温データは取っていませんので正確にはお伝えできませんが、18℃くらいまで落とせば倍近くかかると思います。

つぎに、蛹期間ですが、24~25℃で管理すれば、♂約27日、♀約23日です。
♀に関しては19~20℃での検証記録があり、40日かかっています。
♂は、18℃前後で管理したことがありますが、蛹化日がハッキリしていなかったため正確ではありませんが、50数日かかりました。

ちなみに29~30℃で管理すれば、♀蛹は19日で羽化しますが、ちょっと危険な温度です^^;

【翌年のブリード】
早期羽化を人間が意図的に行った場合は、多少小さく羽化しても素質には影響しないと考えられています。
一方、個体差で早期羽化する個体に関してはどうなのでしょう?
早期羽化⇒少ない積算温度で素質のマックスに到達⇒大きくなる素質が乏しい
このような思考もできそうですが、根拠はあるのでしょうか?
そこらへんも確かめたいので、検証してみたい気はしています。
しかし、他に優先したいラインがありますので、様子を見ながら決めようと思います。
よって、ブリードできる可能性を残すための管理をする予定です。

余談ですが、飼育途上で迷った時は、より安全な方、より選択の可能性が広がる方、より経済的な方の順番で決定しています。

【ブリード可能までの日数】
これは、過去にあちこちの掲示板でたくさん議論されましたが、結論は個体差によるのではないでしょうか・・・。
早ければ3ヶ月で成功する例もあれば、6ヶ月で失敗する例もあります。
個体が大型化するほど遅いと考えられていますが、私にはわかりません。

また、ここでも温度が関係します。
温度が高いほど成熟期間は短くなるとの第一人者の見解を信じます。

これらと経験を総合し、私は、25℃を超える高めの温度で管理しておけば、4ヶ月でペアリング成功の可能性が生まれ、6ヶ月で9割以上は成功すると思っています。
よって、早期羽化個体には、できるだけ温度を高く管理する努力をして、5~6ヶ月後にペアリングすることになるでしょう・・・。

【実例】
5/22 初令投入

10月上旬から低温飼育へのシフトを開始

10/21 ビン交換時にシワを発見。そのまま19~20℃で蛹化を待つ。

11/4 蛹化  ここから40~45日で羽化と予想

11/28 キノコが出始めたため人工蛹室への移動を決定
能勢アウト♀蛹1

こんな感じでした。
このようにボトル壁面に蛹室をつくっていたため、羽化までに移動する予定でした。
10gあれば50㎜以上は確定とおもいましたが・・・
能勢アウト♀蛹2
微妙・・・。

人工蛹室は、5分で作製できる簡易型
能勢アウト♀蛹3
こんなのでも、確実に羽化します^^;
羽化後は、燃えるごみでポイッ!処理も楽です。

12/16 羽化 50mm

能勢アウト♀
ここまでくれば、羽パカの心配はありません。

1週間が経過したため、本日、マットに移動して24℃以上の場所に移動しました。

以上が、今回の実践問題の回答です。

オオクワ飼育も、知識・技能・判断力をどのように組み合わせて使用するかで差がでます。
データ、技術、経験を融合して活かすためのヒューマンアプローチがポイントではないでしょうか・・・。
[ 2010/12/23 22:50 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(-)

オオクワ飼育実践問題

今日は、私が飼育途上で出会った場面から問題を出してみます。

本年10月21日、能勢アウトライン♀を3本目の菌糸ビンに入れ替えていた時のこと!
掘り出した幼虫のお尻にはわずかにシワが・・・^^;

【問1】こんな時、前蛹モードの幼虫に対してどう対処しますか?

1.とりあえずビン交換
2.そのままにして羽化を待つ
3.即人工蛹室へ移動
4.頃合いをみて人工蛹室へ

【問2】この時、温室は19℃に設定してありました。
このままで行くと、蛹化まで何日、蛹化から羽化まで何日を見込めばよいでしょうか?
また、温度は上げて管理すべきでしょうか?

【問3】
年内の早期羽化が見込めます。
さて、来年のブリードに使うべきかどうか?
もし使うとした場合、どう管理していつ頃からブリード計画を立ててばよいでしょうか?

もちろん、回答は何通りもあると思います。
知識・技能・判断力を総合して考えてみてください。
ベストアンサーをつくるとすれば、あなたならどのような回答をしますか?
[ 2010/12/21 23:48 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(-)

読者からの質問 -2-

【質問内容】
「3令幼虫も手で触れては駄目なのですか?昨年はボトル交換時に手でも何の問題もなかったので、手で交換してましたが幼虫にとって、手で触るのはやっぱり良くないのでしょうか?」

この質問に関して、簡単に回答します。
私が駆け出しブリーダーの頃、情報収集をしていると、「人間の手には無数のバクテリアが付着してるため、直接幼虫を手で触らないようにしましょう」と飼育マニュアル的サイトに記載がありました。
幼虫はデリケートで、死ぬ場合もあるみたいなことが書いてあったように記憶しています。

【考察】
手の汚さ(笑)によるかもしれませんが、手で触ったくらいで死ぬ幼虫は、虚弱幼虫なので、他の要因でも落ちていくのではないかと思います。
幼虫も巨大化してくるとサジで移動するのが難しくなり、私も素手で触ることはよくありますが、何ら問題ないようです。
こう書くと、「waizuが素手で触ってよいと言った」となりますので、飼育途上での基本理念を確認しておきます。
「安全性を保障する根拠が示されていないのであれば、よりリスクの少ない道を選べ!」です。
「これまでたくさんやって大丈夫だから」との論調は、根拠とはなりません。
インフルエンザ患者の中にいても感染したことがないから、自分はインフルエンザには罹らないと言っているようなものでしょう・・・。

【まとめ】
人間の手は、雑菌の温床です。
期待する幼虫への悪影響のリスク軽減のため、使い捨てのビニール手袋などをして、幼虫を触る方がよいと考えられます。
私の場合、35g級には、滅菌済みの手袋を使いたい気分です。
[ 2010/12/01 08:21 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(-)

読者からの質問 -1-

【質問内容】
4本飼育と3本飼育、結果は似てますけど、ギネスは4本飼育ですよね。どちらがいいのか、考察をブログに公開してください。

【考察】
比較検証したことがないため、まずは予測を述べてみます。
私は、こんな感じに捉えています。
高い山の頂上をめざす時、途中で3回休憩するのと4回休憩するのとどちらがよいのか?となった場合、多く休めば時間のロス、しかし、多く休んだ方が体力と気力を取り戻し、効率がよくなるかもしれません。
逆に、休憩は少なくして、集中力を切らさない方がよい人もいるでしょう・・・。
これらは、登山する方の年齢や性別でも違ってきます。

同じように、菌床飼育でビン交換を多く行えば、経費、労力のロスにつながるだけでなく、肝心となる幼虫の成長にストップをかけ一時的に体重が減少します。半面、常に新鮮なエサと蛹室をつくるためのよい環境を提供できます。
そうなれば、菌床劣化を抑え、3本目でもよい環境を維持する飼育ができる人には、3本返しがよい場合もあるのではないでしょうか?

管理温度や菌床の種類・詰め方でも差が出るところです。
交換サイクルも影響するでしょう・・・。
このようにエサ環境を重視するのか、体重ロスの軽減を重視するのかがポイントになると思います。
よって、3回と4回のどちらが優れているかは、状況によって違ってくると言えるのではないでしょうか?
ちなみに、ギネス個体の4本目は、ダルマビンとなっています。
これに関しては、私たちが飼育する個体よりも大きいため、蛹室作製のための十分な空間とよい環境を提供するための4本目と想像しています。

しかし、この説明は、私の個人的な意見で、あくまでも仮説です。
仮説は、適正なデータに基づく根拠を示さない限り、真実とはなりません。

【まとめ】
菌糸ビン交換が3回と4回の場合では、それぞれにメリットデメリットがあり、飼育スタイルによって使い分けるべきではないか!?
どちらが優れているかを証明するには、同腹幼虫を最初から3回交換群と4回交換群の2群にランダムに振り分け、データをとるしかないでしょう!
しかも、場所、管理温度、エサ、詰め方など一切の背景因子を統一して!

ただし、交換サイクルの設定をどうするのか?などの問題もあります。
例えば、12ヶ月で羽化させる場合、4本返しは、2+3+3+4ヶ月なのか2+3+2+5ヶ月なのか?
ここでも、2群を比較する必要が出てきます。
このように、比較検証と言うのは簡単なことではありません。
また、他のブリーダーの羽化実績データを解析する方法も考えられますが、各人の飼育背景がバラバラであるため、それも難しいと考えられます。

産地によって成長スピードも異なるため、産地別に最適な交換方法が異なる可能性もあります。

【waizuの方針】
私が3本返しを提唱するのは、4本と比べて大きくなる根拠があるからではありません。
私は、「結果(羽化サイズ)」「経済性」「飼育者の労力軽減」の3ポイントを重視して飼育法を構築しています。
そうなれば、3本の方が、使用菌床が少なく経済的で、菌床注文・ビン詰め・交換・使用済み菌床処理・ビン洗いなどの手間が減り、ブリーダーの負担は大幅に軽減できます。
よって、私の場合、最初から3本でギネスを狙う方法を検討しており、3本で最高の飼育をするにはどうしたらよいかを日々思案しています。
4本飼育の方が大型作出に有利との根拠が示されない限り、いまの路線に変更はないでしょう・・・。
科学的検証方法を見ると、2群を比較して、どちらが有意に優れているかを比較する場合が多く見受けられますが、非劣勢試験という組み立てもあります。
それは、2群に差がないことを証明し、同等性を示すものです。

よって、3本返しにこだわるなら、非劣勢試験により、せめて4本返しとの同等性を示すことができればなあ・・・と思っています。
3本飼育と4本飼育の同等性を示すことができれば、経済性と負担を考慮して3本飼育が優れていると結論できるのですが・・・。

最後まで読まれた方、お疲れさまでした。
[ 2010/11/30 00:03 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(-)
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