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waizuの観察記録や検証結果を公開しています

菌糸プリンカップ使用に関する補足

みなさん、こんにちは。

昨日のWaizu式菌糸カップ使用法に関して補足があります。
昨日の状態では、穴は2ヶ所しか空けていませんが、これには過度の乾燥を防止し、少しでも長くよい状態で保管できるようにする狙いがあります。
昨年までは、この状態から、投入時にフタ全体に数ヶ所の穴を空け、重ねずに管理しました。
よって、ここから先をどうするかが今年の取り組みです。
あのまま使っても幼虫が必要な酸素を確保できるのか?
それとも、安全性を確保しつつ積み重ねて使う道をめざす方法として、空気をプールする空間を逆側にもう一つ設けてみるのがよいのか・・・?
幼虫に息苦しくないか聞くことができればよいのですが、そこを確かめる方法がわかりません。

私は、これまでもこのような場面に遭遇した時は、より安全と思われる道を選択してきました。
よって、幼虫投入後は、もう少しは酸素対策を考慮して使用する予定です。

最後に、このたび紹介した菌糸プリンカップ使用法は、あくまでも我流でエビデンスはありません。
参考にして頂くことは全く差支えありませんが、トラブルが発生しても責任は取れませんので、よろしくお願い致します。
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[ 2015/05/19 12:53 ] 飼育上のノウハウ | TB(-) | CM(0)

Waizu式菌糸プリカップ管理法

昨日は、読者に質問を投げかけてみました。
参考になるご意見をありがとうございました。

今日は、決して参考にならない我流の菌糸プリンカップ作成から使用までを紹介しています。
目標は、効率化と省スペース化です。
効率よく酸素を確保し、積み重ねることで省スペースをめざしました。

菌糸プリンC1
ここまでは、手で押さえただけで普通です。

菌糸プリンC2
予め空気をプールできる空間を確保

菌糸プリンC3
こんな感じです。
幼虫を投入する時は、この空間の底に少し中央寄りに斜め方向に蛍光ペンのような先端の丸い棒で穴を空けます。

菌糸プリンC4
重ねても通気口が絶対にふさがらないこの場所に穴!

菌糸プリンC5
念のために横にも穴!

これなら重ねて置いてもすぐに菌糸が回ります。
以上、Waizu流でした^^;
[ 2015/05/18 19:03 ] 飼育上のノウハウ | TB(-) | CM(6)

菌糸プリンカップの使い方

もう少しで本格的な割出を始める予定です。
私の場合、ボトルをたくさん用意しても、一気に処理する時間も取りにくい現状があります。
また、何頭とれるかわからない状況で、しかも飼育数を制限する必要があるため、数調整が必要です。
その辺りをうまく時間差で乗り越え、余剰個体が出た場合はヤフオクに回したりするために、一時保管は菌糸プリンカップを使用しています。

これだとエサの栄養価も高く、安心して3~4週間の猶予が生まれ、自分の作業でも譲渡した場合でも余裕が出てきます。
そうは言っても、この菌糸プリンカップ期間が悪影響しないだろうか・・・と気になっていました。
そこで、昨年は意図的に、同腹幼虫で800ボトルスタート群と菌糸プリンカップ120を経た群を設定してみましたが、途中経過の体重比較では遜色ない印象でした。
実際に、昨日紹介した86.5mmは、菌糸プリンカップ120群です。
1頭だけで結論づけることはできませんが、全体的に劣っていはいない印象です。
そのデータのお蔭で、今年から心配なく菌糸プリンカップを併用することができます!

昨年は、オオクワキングから1個80円の菌糸プリンカップも購入して手抜きをしましたが、今年はLEVIN-Gを自詰しました。
本日は、ブロック3個から90個の菌糸プリンカップ120ができました。
ゆっくりやったので、所要時間は1時間40分です。

さて、ここからが本題です。
菌糸プリンカップを使用される方は少ないかもしれませんが、使用される方はどうやって使っておられるのでしょう?
幼虫を投入する際、穴をどこにどのくらいあけて入れるのかよいのか?
通気用の穴をどこに何個くらい空ければよいのか?
フタに穴を空けると重ねて保管が難しいのでは?

こんなことを思われた方はおられませんでしょうか?
私は思っていました。
結局誰にも教わらなかったので、今でも我流でやっています。
私も試行錯誤してWaizu流を考案しましたが、これでよいのか不安です。
もし、菌糸プリンカップの達人の方がおられましたら、コメント頂けると幸いです。
[ 2015/05/17 21:39 ] 飼育上のノウハウ | TB(-) | CM(12)

ビン底蛹室に対する応急処置

最終ステージにおいて、蛹室の作製場所を制御することは困難です。

昔から、ビン底に作った場合は、羽化不全のリスクが上昇すると耳にタコができるほど聞いてきました。
これまでにも、ビン底に蛹室を作らせないための試みを目にしたことがありますが、実用的なよい方法はなかなかないようです。

簡単にできる対策として、ビンを逆さまにする方法があります。
しかし、これも蛹室を作り始めた早期であればうまく行きますが、蛹化間近の場合は難しい場面にも遭遇します。
それは、反転した場合は、それまで天井だった部分が寝床となるため角度がどうなるかです。
早期であれば、幼虫が向きを変えたり、自分で調整したりできますが、蛹化間近では不可能な場合もでてきます。

これから紹介する事例は、発見が遅かったもので、3日前からこのようにしています。

ビン底応急処置

この画像では、底にも充分なマット部分があるように見えますが、幼虫が接する部分の広範囲が丸裸のボトル面となっています。
そのため、見つけてすぐに応急処置を施しました。
ポイントは、前蛹の頭を僅かに高めに調整することです。

これまでも、こんな感じで対応してきましたが、今年もうまく行ってくれるとよいのですが・・・。
[ 2015/03/22 20:36 ] 飼育上のノウハウ | TB(-) | CM(14)

先達に学ぶ

今回のビークワはおもしろそうだったので、1年ぶりに買ってみました。
2日前に届き、昨日やっと読むことができました。

最近話題にしていた、1本目のボトルサイズですが、大きすぎるとダメとあり納得するも、初令投入は8月がいい!(@_@;)
そして梅雨前に羽化させるのがいい!(@_@;)
しかも幼虫期間は短い方がいい(@_@;)
なぬっ!って感じです^^;
確かめたい衝動にかられながらも、期間をずらしての比較検証は、管理空間がそれぞれに必要で難しいと思っている今日この頃です。
でも、経験から得られた事象を無視して通る訳にはいかないですよねぇ・・・。
[ 2014/08/11 13:05 ] 飼育上のノウハウ | TB(-) | CM(10)

一発勝負に期待!

最近、仕事も多忙になりつつありますが、ブリード2013の準備を開始したことで何かと時間を取られます。
この時期は、多くのブログで補強された魅力的な種親紹介が行われていますが、私の場合、それほど強化できている訳でもなく、ここで紹介するほどの個体もありません^_^;

今年は、手持ち個体を中心として累代による躍進を期待しつつ、何か検証して楽しもうと思っています。
種親のレベル、飼育環境、飼育数、どれをとっても全国級には遠いので、真っ向勝負は無謀と考えるのが妥当ですから・・・。

ただ、今年のR-1グランプリ優勝者が、一発勝負の怖さと面白さを口にしていたように、オオクワサイズ競争にも一発があります。
その意味では、全国のすべてのブリーダーにチャンスがあるため、挑戦し続ける意気込みだけは捨てていません。

しばらく、ブログ活動は控えめにして、しっかり今年のブリード準備を行いたいと思っています。

最近、スプーン加工をされる方が散見されるようになっているので、私の2本目も紹介しておきます。
waizu加工スプーン2
1本目よりも目の細かいサンドペーパーで仕上げたところピカピカになりました(^^)v
[ 2013/02/24 09:52 ] 飼育上のノウハウ | TB(-) | CM(18)

waizu式加工スプーン最終形

当ブログの記事を読んで、硬質スプーンを加工される方が出てきているようです。
グラインダーなどの工具を使用すると、爆音を放ちながらもあっと言う間に製作できるようですが、もしかすると、手作業でコツコツ削っている方もおられるかもしれません。

私も紹介したからには、中途半端で終わらずに最終仕上げを施してみました。
ダイヤモンドヤスリで削っただけではこんな感じでした。
waizuスプーン仕上げ前1

これでは目が粗く、ビンの側面にもぐり込ませるには抵抗を生じかねません。
そこで、サンドペーパーで磨いてみました。

waizuスプーン最終1
完成形1
※上記画像では光の反射により厚い印象があったためこの画像を追加しておきます

こんな感じに仕上がりましたが、表面がとても滑らかで使用感はさらによくなりました。
先端も鋭利ありながらも滑らかで、PPボトルにもやさしい仕上がりです。
これをコンパウンドで磨けばさらに輝くようですが、使うのがもったいなくなるのでここまでにしておきます。
ここまでにするのに結構な手間をかけましたので、愛着のある一品となりました。
現在、作業中の方がおられましたら、是非ここまで仕上げられることをお奨めします。
[ 2013/02/19 00:10 ] 飼育上のノウハウ | TB(-) | CM(16)

クワ飼育効率化のノウハウ-最終回-

今日は、飼育効率化シリーズの最終回として、負担ランキング第2位『廃棄オガの処理とボトル洗浄』、第1位『菌糸ブロックのボトル詰め』について書いていましたが、どう考えてもここで紹介するほどの内容ではないと思い止めました。

最高の解決策を挙げるとすれば、すべてを既成ボトルで飼育し、使用済みボトルもそのまま洗わずに廃棄してしまえば、これほど楽なことはないでしょう・・・。
ただ、エコを考慮するとそんなことでよいのか?
また、手間をかけずにズボラしてよい結果を出せるのか?
自問自答が始まります。

農家の方が手間をかけておいしい作物をつくられるように、苦労があるから喜びも倍増するのではないでしょうか!?
今年は、ashtakaプレスという最高のアイテムがあるので、詰め方を変えて楽しんでみようと思っています!
[ 2013/02/14 23:06 ] 飼育上のノウハウ | TB(-) | CM(10)

310mm硬質スプーン

先日、硬質のステンレススプーンに対するコメントの中に310mmの硬質スプーンのことが書かれていました。
私のは330mmで違うようでしたので探してみるとこんな商品が見つかりました!

http://item.rakuten.co.jp/auc-99kuwa/ot-00005/

見た感じでは、先端加工はそれほど必要としないくらい薄いようです。
曲がらないとの記載があり、こちらのほうが価格的にも加工の手間を考慮してもよいのかもしれませんので、紹介してみました。

ただ、先端部分の湾曲がキツイ分、ボトル壁面に挿入するのがどうか・・・と言った印象です。
使用した訳ではないので、何とも言えませんが・・・。
[ 2013/02/12 13:31 ] 飼育上のノウハウ | TB(-) | CM(10)

スプーンに関する補足

先日硬質ステンレススプーンの加工法を紹介しましたが、少し説明不足の点があるので補足しておきます。

それは、削る際は水などで湿らせて行う方がよいということです。
私は、何も考えず粉塵を吸いこみたくないと思い、風呂や流し台の横で作業し、削っては水で洗い流して削り具合を確認していましたが、試みた方のブログ記事で湿式がよいとされていました。

それともう一点、この加工スプーンに最も求められる性能ですが、それは強度です。
私が以前使用していたミタニ製の虫スプーン大は、HSボトルに使用して1日で使用不能になりました。
これが、その現物です。

ミタニ虫スプーン大1

ミタニ虫スプーン大2

この製品は、取っ手部分の厚みは結構ありますが、ご覧のように先端部分は薄い仕上げになっています。
この程度の厚みならわざわざ先端を削る必要はないと思いますが、強度が不足しています。
てこの力を利用した瞬間にこうなりました(>_<)

しかし、このスプーンは、急に細くなる取っ手と先端の堺のところだけが弱いため、何らかの方法でそこを補強してやれば充分使えそうです!
例えば、硬い金属を弱い部分に添えて溶接するとか瞬間接着剤で固定するとか・・・。

私はその方法を実践よりも、すでに手元にあった焼きの入った硬質スプーンの先端加工を選択しましたが・・・。

菌床を何で掘ろうと自由ですが、負担を少なくして作業できるアイテムの例として紹介させて頂きました。
[ 2013/02/10 09:59 ] 飼育上のノウハウ | TB(-) | CM(8)

硬質スプーンの加工法

昨日の記事を読んで、硬質スプーンを加工してみたくなった方もおられると思います。
電動工具があれば問題ありませんが、手作業で加工するとなれば苦戦する方が出てくると思います。

そこで、誰にでもできるよう、今日は加工のポイントを解説してみます。

まずポイントとなるのが硬い金属でも削ることのできるヤスリの入手です。
私のおすすめはこちらになります。

SP3.jpg

100円ショップの210円商品となりますが、チタンコーティングされたダイヤモンドヤスリの半丸型です。
105円の商品もありますが、これよりは細い上に摩耗が早くすぐに使えなくなり、1本のスプーンを加工しきるのは難しいでしょう・・・。
その点、このチタン加工は摩耗しにくくよく削れます。

さて加工の手順ですが、まずはスプーンの表面を平面側でガンガン削っていきます。
こんな感じになってきます。

SP3a.jpg

ここで終わっても、一般の菌糸ビンなら快適に掘る事ができるでしょう・・・。
しかし、固詰め菌床が相手ですから、さらに角度をつけて平面側で削って行きます。

SP4.jpg

ここでのポイントは、スプーンの先端を摩耗させないようにヤスリの角度がぶれないように削ることです。
そして最後の仕上げは、ヤスリの湾曲した面で内側の厚みを取っていきます。

SP5.jpg

するとこんな感じになってきます。

SP6b.jpg

ちなみに裏返すと・・・

SP6c.jpg

全く最初と変わりません。
このように表面だけをしっかり削り取るのがよいと思います。
私も最初は、早く仕上げようと両面から削ったものを作製してみましたが、気が付くと先端は鋭利な刃物になっていました^_^;
菌床面を削っていくのであれば、この刃物のようなスプーンもありですが、自分が怪我をしては意味がありません。

製作費用は、スプーン1180円+送料80円+ヤスリ210円=1470円です。
製作者に少し根気さえあれば、この価格で快適なアイテムが手に入るのですから、対費用効果にすぐれた一品だと思います(^^)v
固詰め菌床掘りで苦労されている方は、是非お試しください。

以上、waizuの手作業による硬質スプーン加工講座でした。
[ 2013/02/07 12:55 ] 飼育上のノウハウ | TB(-) | CM(24)

ボトル交換時の効率化―補足―

私の負担ランキング第3位は「固詰め菌床の掘り出しや交換時の穴掘り」と記載していましたが、昨日の記事では、菌床の掘り出しにだけ触れただけで、交換時の幼虫投入用の穴掘りが抜けていました^^;

この対策には、みなさんがよく紹介されているように、電動ドリルを使っています。
HS菌床を使用するようになってから、3令幼虫を投入するだけの穴を掘ることがとても負担になり使い始めました。

先端部分は30mmのものを使っているので、一瞬で開けられます。
わざわざ補足として掲載したのは、本当に楽だからです。(*^^)v
加工スプーン同様、もう後には戻れません(笑)
[ 2013/02/06 21:38 ] 飼育上のノウハウ | TB(-) | CM(4)

クワ飼育効率化のノウハウ-固詰め菌床の掘り出し編-

今日は、私のクワ作業負担ランキング第3位『固詰め菌床の掘り出し作業』での負担軽減策を紹介してみます。

ボトル交換作業は、微粒子菌床ではそれほど苦労しませんが、中粒子菌床で時間の経過したものになると掘りにくさを感じます。
さらに、それが超固詰めの中粒子菌床ともなれば、手への負担は増大して時間もかかり、数十本も処理するとなれば嫌になります。

そこで、負担軽減の救世主となるのがこのアイテムです!

SP0.jpg

これは、市販スプーンを私が少し加工しただけのものですが、固詰め菌床を攻略する3つのポイントを兼ね備えています。
それは、『先端部分が菌床とボトル壁の間にスッと入る角度と薄さであること』『少々の力では簡単に曲がらない強度があること』『てこの力を有効に活用できる長さがあること』です。

このスプーンは長さが33センチで、ボトルの口を支点として力をかければ、てこの原理で容易に大きな力を得ることができます。
また、硬質ステンレスを使用してあるため、少々の力では曲がる心配もなく錆びにも強い材質です。

しかし、加工前の市販品には大きな欠点があります。
このように肉厚で、とても菌床とボトル壁の間に滑り込ませることは不可能です。

SP1.jpg
SP2.jpg

そこで、使いやすいように先端部分だけを削ってあります。
加工した完成品はこんな感じです!

SP7.jpg

ここまで薄くしておけば使用感は抜群で、ザクザク掘れます!!
これ1本のお陰で、今はストレスの少ないボトル交換が可能となりました。
せっかくなので、屋外用と屋内用と予備の3本つくってあります。
この硬質ステンレススプーンは1000円少々でメール便対応のため送料も80円です。

尚、持つ部分のカド取りもしてありますが、金属は硬いのでビニールテープを巻いて手への負担を少なくしています。
手袋をする方法もありますが、私は手に伝わる感覚を大事にしたいので素手で行います。

同じような感じにグラインダーで加工されたものがWeb上でも紹介されています。
このような電動工具をお持ちの方は簡単に加工できると思います。
私にはあいにく工具もなく、手にしたとしても不慣れな作業で怪我でもするのがオチだと思い、金属ヤスリで削るという原始的な方法で作製しました。
時間はかかりましたが、愛着の湧く一品となりました。
しかも、これ1本のお陰で、現在は負担ランキングから消えています。
少々手間でも、1度作れば一生使えますので、是非おすすめします!
1度使えば病み付きになり、他のスプーンは使えなくなることでしょう・・・。

補足としてその他のポイントも確認しておきます。
それは、使用するボトルの肩口の角度です。
なで肩ボトルはスプーンの挿入が楽ですが、鋭角のボトルでは多少難しさを感じます。
一般のPPボトルは問題のない範疇ですが、一部の透明ボトルは角度がきついため使用を中止しました。

最後に注意点です。
先が鋭利であるため、幼虫を傷つけないようにすること、てこの利用で大きな力が得られるため、幼虫を圧迫しないようにすることです。
うまく掘るコツは、食痕から幼虫の存在を予想して逆方向から掘ること、菌床とボトル壁にスプーンを入れたら上への力をかけ、掘ると言うよりはむしろ菌床の層を剥がし取る感覚で行うことです。
また、欲張ってたくさん掘らないことも安全性の向上につながると思います。
ただ、いくらアイテムがよくても安全かつ迅速に掘るには、経験とちょっとしたテクニックが必要ですので悪しからず。
[ 2013/02/05 23:46 ] 飼育上のノウハウ | TB(-) | CM(10)

クワ飼育効率化のノウハウ―キノコ対策編―

今日は、私のクワ作業負担ランキング第4位の『キノコ対策』です。

まず、最初に確認ですが、キノコの出方は銘柄によっても違います。
ただ、最も影響してくるのは温度ですから、自身の環境下での使用菌床の特徴を把握しておくことが大切です。

基本的に発生しやすい時期は、温度を下げ始めてから初期の段階で、20℃を下回った頃から急に出やすくなることを経験された方はたくさんいらっしゃると思います。
特にその温度帯での変動が大きい場合、4~5日で驚くような大きなキノコに成長することも珍しくありません。

よって、温度の変動幅を小さくしてやればキノコ発生の引き金となる刺激も少なく、大きな傘を開くようなことはまず起こらないため、ポイントは『温度変動幅を小さくすること』です。
私の対策は、低温管理期間は能力の低いヒーターに変更して温室で管理することです。
通常は150Wのヒーターですが、低温管理時は32Wのマルチパネルヒーターにします。
(32Wでは寒い時期は19℃以上にはなりません)
150Wで管理した場合、変動幅が約3℃(±1.5℃)であったものが、32Wでは0.8℃(±0.4℃)にまで小さくできます。
これにより、キノコの発生状況は一変しました。
ただし、これで100%の予防は難しいため、定期的にボトルの上から確認しますが、フタを外さなくても迅速に確認出来るよう、タイベスト紙を挟んだ商品などは透過性のあるフタに変更しています。
尚、キノコが発生しても酸欠にならないようフタを置くだけにしてみたこともありますが、空気の流れに向かってキノコが生えて勢いを増したこともあるため、ゆるくフタをするにしても隙間はなくすのがよいと思っています。

その他に注意すべきポイントは、ボトルの材質です。
ガラスのように熱伝導率の高いものは温度変化の影響を受けやすく、ボトルの壁面の詰めが甘いとそこに発生する恐れがあります。
この壁面のキノコが直接飼育成績に影響するとは思えませんが、将来蛹室に侵入してトラブルの原因になるかもしれませんので、注意した方がよいと思います。

また、エアコン管理、虫家では、直接風が当たらないようにすることもポイントになるでしょう!
風の当たる部分は温度の変動が大きくなり、菌糸への刺激となるためです。

最後にキノコ発生時の対処について思っていることを少々・・・。
以前は、キノコが出始めると根元からザックリ菌床ごと剥ぎ取っていましたが、それが新たなキノコの再発原因となったり、時には低温で再生力が弱いため雑菌やカビに負けたりすることがあるの止めています。
キノコだけを摘み取り菌糸の皮膜を残しておくことがポイントだと思います。
次第にキノコの勢いはなくなり、出ても途中で枯れ、安定した皮膜に覆われた状態で長期管理が可能となります。
そうなれば、頻繁に確認作業をすることもなくなり、キノコ狩りの必要もなくなります。

結局、キノコが通気口を塞ぎ、酸欠で幼虫が暴れる事態にならなければ、特に気にする項目でもないのかもしれませんが、私はこんな管理をしています。
[ 2013/02/03 12:50 ] 飼育上のノウハウ | TB(-) | CM(12)

クワ作業効率化のノウハウ-エサ交換編-

昨日は、アンケート投票を設置したりしていて肝心の負担軽減策を紹介できませんでした。

※投票がまだの方は、2つのアンケートを終えてからゆっくり記事をご覧ください(笑)

まず最初に、ブログカテゴリをテクニック⇒ノウハウに変更したことを確認しておきます。
それは、これから紹介する実践例が、特殊な技術というよりも手順や段取りの見直し、作業能率を向上させるアイテム導入などによる総合的な取組みであるため、ノウハウの方がしっくりくるような気がしたからです。

私はこれまで少しでもオオクワ飼育作業の負担軽減を行うことで、時間的余裕を生み出せないものかとあれこれ改善を図ってきました。
今日から私の負担に感じるランキング上位5つに対して、5回に渡り私のちょっとしたノウハウを紹介してみますが、もっとよい改善策がありましたらコメント欄の方にアドバイスを頂ければ幸いです。

まず、私の負担ランク5位『成虫のエサ交換』から行ってみます!

交換は1~2週間サイクルで私の都合のよい日に実施します。
(産卵シーズンは頻度が高くなります)
まず、♂の飼育数だけ18gワイドカップゼリー、♀の飼育数だけ16gゼリーを準備し、全てに手際良くカッターナイフで十字の切り込みを入れ、一斉にすべてを交換します。
(エサの腐敗防止のためにすべてを交換します)
廃棄ゼリーはビニール袋に入れて生ゴミ扱いです。
ゼリーホルダーも使っていますが、迅速に交換できるようツメには留めず置くだけにします。
私の場合50頭くらいしかいないので、交換時間は20分程度です。

(補足)
以前は、経費削減のため♂には16gタイプをゼリースプリッターでカットして使用していましたが、時間がかかることとエサが飛び散ってマットの劣化が早まることなどの理由で廃止!(カットする時間だけでなく、刃の手入れをしていないと錆びてすぐに使えなくなります)
また、ゼリーサイズを使い分けるのは、16gタイプでは♂の顎刺し頻度が明らかに高く事故の際に抜きにくいこと、♀に18gワイドカップでは無駄というか食い散らかす場合が多いと思うからです。
大は小を兼ねるので、18gワイドカップですべてをまかなうのでもよいかもしれませんが・・・。

★追記★
ひとつ根本的なことが抜けていました。
それは、エサ管理が始まる前に手放し、エサ管理数を増やさないことです!
後食が始まるのが羽化してから2~3ヶ月後ですので、羽化1ヶ月後より積極的にオークションや昆虫教室などで手放すことを心がけています。
[ 2013/01/31 10:58 ] 飼育上のノウハウ | TB(-) | CM(11)

効率化へのテクニック

前回はオオクワ情報収集における効率化の一例を紹介しました。
今回からは、ブリード作業における負担軽減をめざした効率化について考えてみたいと思います。

この記事のカテゴリは「テクニック」としました。※後日「飼育上のノウハウ」に変更
以前までは、「手技・手法」としていましたが、ダサいので変更しました(笑)
テクニックと言えば、熟練した職人技をイメージしますが、オオクワ飼育途上で時間をかけて習得するような技が思いつきません。
昔は発酵マット職人の熟練技が存在しましたが・・・。

よって、私がここで使うテクニックとは、知っていれば効率的な作業につながる裏ワザと思って頂くとよいでしょう。
みなさんは、飼育途上で負担に感じる労作業を聞かれると何と答えられますか?
私の場合は、こんな感じです。
第1位「菌床ブロック崩し&ビン詰め」
第2位「ビン交換後の廃棄オガの処理とビン洗浄」
第3位「固詰め菌床の掘り出しや交換時の穴掘り」
第4位「低温飼育期間の定期的なきのこチェックと摘み取り」
第5位「夏季の成虫のエサ交換」

この順位は、労力だけでなく楽しくない事が上位に来ますが、すべての項目で多少の負担軽減努力を行っています。
みなさんは何か対策を講じておられますでしょうか?
[ 2013/01/29 17:21 ] 飼育上のノウハウ | TB(-) | CM(15)

オオクワ撮影術

こんなタイトルで記事を書き始めても所詮は写真の素人です。
たいした技術はありませんので、私の作品を紹介してみます。

私にとって、第2のブリード人生のスタートにしたいと考えている久留米85.4mmですが、オークション個体の証明書用に撮影してみました。
よい写真を撮るために必要なことは、よいカメラ、よい光線、センスあるよいアングルだと思っています。
よいフォルムの被写体、ブレないように固定することは大前提となる基本ですが・・・。

中でも重要なのが、光です。
どんな光線下で、どんな設定(特にホワイトバランス)で撮影するかによって、結果に雲泥の差が出てきます。

また、今まで私はマクロ側で撮影していましたが、今使用しているカメラは広角側でもよい写真が撮れるため、最近はもっぱら広角側で撮影して、加工ソフトでトリミングすることにしています。

では、実例です。
久留米854ブログ用1
これは、マクロ側で撮影したものですが、同じ設定でも黒いオオクワを対象物としているためカメラが露出を自動調整して明るく写ります。
次は、広角側での撮影画像です。
久留米854ブログ用2
こんな感じになります。

こうしてみると、大型の割にはフォルムも整い美肌だということがわかります。
スタイルがいまいちの場合、1枚目の角度の写真ではカッコ悪さを露呈してしまいます。
いずれにしても、オオクワガタは、2枚目のような角度から撮影するのがカッコよく見せることができると思います。
久留米2番系統の証明書には、当然2枚目を採用しました。
補足ですが、これらの写真は、証明書用を意識しているため、高級感をかもし出すために暖色気味に写るよう設定してあります。

みなさんもお気に入りのブリード個体を、独自のアングルと色合いで、カッコよくきれいな写真として残してみられてはいかがでしょうか?
[ 2012/07/04 00:08 ] 飼育上のノウハウ | TB(-) | CM(-)

カッコ良くきれいに撮りたい!

新年度の始まりは何かと忙しいものですが、やっと落ち着いてきました。
そこで、また以前のようにコメント欄を復活させて、全国のオオクワブリーダーとの交流の場にもして行きたいと思いますので、よろしくお願い致します。

さて、今日はオオクワ撮影についてです。
だれしも所有個体を少しでもカッコ良くきれいに撮影したいと思うものではないでしょうか?
私は、ド素人ですが、オオクワ飼育を始めた頃から、どうやったらよい写真が撮れるか試行錯誤してきました。
カメラ、設定、撮影場所、光、背景、撮影角度など・・・
今日の写真に自信がある訳ではありませんが、長年かけて自分なりに上達していると思ったので、紹介してみます。

第一弾は久留米84.8mmです。
久留米848ブログ用
この個体は、自己ブリードベストサイズであり、今年数頭の♀と交配した期待の種親でもあります。

さすがにこのサイズになるとカッコ良いを追及するには限界があるのかもしれません。
次回紹介する能勢は、もっとカッコ良いと思います!
[ 2012/04/26 21:39 ] 飼育上のノウハウ | TB(-) | CM(-)

幼虫頭幅測定法

さて、今日は問い合わせの多い幼虫の頭幅測定法について触れておきます。
とは言っても特別なことは何もありません。
要は慣れることでしょう・・・。
ただ、私の場合、ステンレスノギスでは動きがスムーズでないことや金属で傷つけはしないかとの心配などを理由にプラスチックノギスを使用しています。
こんな感じです。
頭幅測定例

ポイントは、ノギス中央の幅のある部分を当てると測定しやすいということですね!

このように先端を使うことは、頭の付け根に食い込みそうになったり、力が局所にかかるためお奨めできません。
頭幅測定不適例


あと幼虫を直接触る左手にはビニール手袋をしますが、右手は頭部を挟んだ感覚を微妙に感じ取るために素手で行います。

以上がwaizu式測定法のポイントですが、もっとよい方法があるかもしれません。
[ 2011/08/12 00:30 ] 飼育上のノウハウ | TB(-) | CM(-)

蛹化促進

前回は低温飼育の重要性について書きましたが、誤解を招かないよう確認しておきたいことがあります。
それは、低温飼育が蛹化への必須条件ではなく、セミ化防止のためのとても有効な手段だと言う事です。
なぜならば、低温を経験させなくても蛹化する個体はたくさんいますから!
そんなことは常識!と思われる人ばかりでしょうが、ここを閲覧される方の中には、飼育を始めて間もない頃で、血眼になって飼育情報を検索されている方もおられると思いまして・・・。
せっかくなので、今日は蛹化促進について採り上げてみます。
蛹化を促進する方法としては、①管理温度を上げる ②ビン交換をする ③蛹化モードに入った幼虫のビンと接触させる などが挙げられます。
尚、菌糸ビンを掘ってみたらまだ幼虫で、掘り出さずに戻した場合もビン交換と同じような効果が期待できますが、これは菌床の状態がよい場合でないと交換することになります。

では、上記のことを行ったらいつでも蛹化するでしょうか?
だれもがNoと答えるでしょう・・・。
3令成熟期に入っていない未熟幼虫は蛹化しませんし、大きくしたい一心でこの時期を長く引っ張り過ぎた場合も蛹化しにくくなります。さらに、大きく育ち過ぎた場合はその傾向が強くなります。
では、どのくらいで蛹化可能時期となるでしょうか?
私がこれまで飼育した感覚からすると、24℃一定で初令から飼育した場合、早ければコクワで3ヶ月、オオクワ♀4ヶ月、オオクワ♂5ヶ月で蛹化モードに入ってくるように思います。もちろん、血統間の差も歴然と感じられますが・・・。
結局、その蛹化しそうな旬の時期に温度上昇やビン交換を行うと高い確率で蛹化させられるはずなのですが、現実はそうなりません。
大きくするために、だれしもが幼虫期間をできるだけ長くしようとするからです。
低温管理は、蛹化させない目的とセミ化を防止する目的を兼ね備えていますが、それぞれの目的を果たすための最適温度に若干の差があるところが難しいと思います。
エサをしっかり食べさせ大きくするには温度は高い方がよく、確実に冬を感じさせるためには低いほど確実。このバランスをどこでとるのか・・・?
そしてその期間の長さは??
いまひとつわからないのが現状です。
[ 2009/01/15 20:59 ] 飼育上のノウハウ | TB(-) | CM(-)
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