waizuの観察記録や検証結果を公開しています

ビンの接触と蛹化

今日は、接触したビン同士の影響について書いてみます。
以前より、菌糸ビンを接触させていた場合、隣の幼虫から蛹化誘導を受けると言われていました。各ビンを接触させていた場合、周りのビンも同時期に蛹化する現象を経験された方も多いと思います。
100%とは行きませんが、うまくいくと高確率で周りも蛹化します。
この経験から大型個体を狙う場合には注意が必要で、幼虫が移動している状態のビンに接触させてはいけません。

今日は、注意すべき実例を紹介します。
貼付画像をご覧ください。
左のボトルは、27gを超えた幼虫を投入して、その後3ヶ月居食い状態だったものです。
右のボトルは3令でビン交換して2日後です。
さて、何が起きたのでしょう・・・・?
実は、居食い状態のボトルにビン交換直後のボトルを接触させてみました。
するとあれだけおとなしく居食いしていた幼虫が、翌日から大暴れ!
この後暴れ続け5日後には白いところがなくなり、交換を余儀なくされました。
体重は22gまで落ちていました。
偶然かもしれないと思い、3例で試してみましたが、すべて暴れました。
隣の環境の影響を完全に受けている証拠です。
したがって、ビン交換後のボトルを接触させることは控えるべきです。
初2令からずっとビンを接触させて飼育している場合は、この例に当てはまらない可能性もありますが・・・・。(お互いの環境に慣れているのかも・・・?)
今日は、蛹化促進のうまい話ではなく、ビン同士は離して管理するべきでは!?との私からの提案でした。

蛹化刺激







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[ 2006/03/30 23:07 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(-)

温度計誤差とヒーターの能力に関する補足

日々観察をしていると発見と言うか、エッ!って思うことがあります。
実は、現在使用しているデジタル温度計を並べて使用してみると、表示温度が1℃は違います。精度は±1℃なので仕方ないのですが、気になるため職場にある別のメーカーの温度計と比較してみました。
すると、最近購入した小数点以下1桁まで表示する温度計の方が正しいようです。
最高最低温度計は1℃くらい高く表示する傾向にありました。
(私が所有しているものだけなのかもしれませんが・・・・)
そこで、私が今まで述べてきた一定温度下での成長データを訂正します。
25℃環境下としていた部分を24℃に訂正!
よって、シワが現れてから蛹化まで約12日、蛹期間♂約27日♀約23日のデータは24℃環境でのものとしておきます。

次は温室に使用するヒーター能力に関する考察に補足を!
低温管理なら少々温室空間が広くても32Wマルチパネルヒーターで充分と書きましたが、外気温によっては厳しいことがわかりました。
実は、先ほど外の物置冷蔵庫温室をみると表示温度が18℃!!
最近はずっと20℃を表示していました。
原因は外気温です。3月に入り暖かい日が続き、温室周りはずっと10℃以上でしたが、昨日からの冷え込みで現在4℃になっています。
そうして見ると、室内の小さい簡易温室が25℃以上にならなかったのも外気温が影響していると考えられます。(外気温8~12℃)
結局、温室を考える場合には、断熱能力、温室内空間容積、外気温の3ポイントを考慮しないといけません。
今後、温室の作製を考えておられる方は、設置場所の環境をよくお考えください。
気温が15℃未満にならないような都会のマンションと極寒の地域では、話が違ってきます。寒いところで作動させる場合には、能力の高いヒーターを使用しましょう!
[ 2006/03/14 21:48 ] 温度 | TB(-) | CM(-)

成熟期間について考える

新成虫でブリード計画を立てる場合、成熟期間を何日と想定するか悩むところです。
前回、♂3ヶ月♀6ヶ月の一般論に反論しましたが、その根拠を書いてみたいと思います。
昨年、HPの掲示板上でも討論しましたが、私も含めみなさんの総合すると、4ヶ月もあれば採卵できるようです。
ただ、ここで確認しておきたい重要なことがあります。
今まで、オオクワガタ幼虫の成長速度は温度が高いほど速くなると言ってきましたが、これは成虫についても言えることです。
羽化後、20℃程度で飼育するのと30℃近くで飼育するのとでは、交尾可能な成熟期までの時間が大きく違ってきます。もちろん温度が高いほど早くなります。
このことについては、以前から感覚的に思っていましたが、小島氏がミヤマクワガタの成熟に関する考察の中でこの点を述べておられて、確信を持ちました。
また、日頃から情報交換をしあっている関西の某研究者より興味深い報告を頂きました。
それは、期待の♂が寿命間近!交尾させたい♀は新成虫のため30℃前後の高温管理して2ヶ月半後に無理を承知でペアリング。さすがに産卵は無理と判断し、越冬後に産卵セットしたそうです。するとたくさんの幼虫が採れたんです!
この現象で考えられるのは、「♀でも高温で管理すれば2ヶ月半で成熟する」「または、未成熟でも交尾行動に入り、成熟するまで精子をプールできる」
真相は今後の検証にかかっていますが、どうなんでしょう・・・・?
一般的には、未成熟では交尾行動には入らないとかイヤがって傷つけ合うなど言われていますが・・・・。
本日のところは結論できませんが、私が思うにはみなさんが考えているよりずっと早くペアリングは可能なのでは?と言うこと!
コクワでは、高温管理すれば50日でペアリングできることもわかってきました。
オオクワも高温管理なら3ヶ月で大丈夫な予感がしています。
是非、近いうちに試してみようと思います。
みなさんも試されても結構ですが、失敗しても私は責任とりませんから悪しからず・・・。
[ 2006/03/13 23:22 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(-)

想定外前蛹のその後

2月22日のReportで想定外の前蛹を紹介しました。
それは、蛹室を作り、前蛹となりながらも移動を始めた個体です。
あの時、私は3月4日前後に蛹になると予言をしました。
あれから5日間は見守りましたが、2月27日でも貼付画像1枚目左の状態でした。
もう5日しかない!これでは通常の蛹化は無理!!と判断。
2枚目の画像のように、空間を作っていた幼虫と交換しておきました。
そして、3枚目が本日撮影した画像ですが、3月4日前後との予言通り5日の早朝蛹化しました。
今日は、データがあれば計画的に正確な判断が出来ると言うお話でした。
ただ、移動した先はチップの菌床で蛹室の状態がよくありません。
最近、いろいろな粒子の菌床を使うようになって思うのですが、微粒子菌床の方が滑らかな蛹室を作りやすく、ディンプルが少ないのではないのか・・・・?
まだ仮定的な意見ですが、そのうち根拠を示せる時が来るでしょう・・・。


想定外前蛹1想定外前蛹2想定前蛹3
[ 2006/03/06 22:52 ] 観察 | TB(-) | CM(-)

簡易温室内の紹介

早いもので3月となりました。
春がそこまで来ている状況の中で温室を紹介しても、時すでに遅し・・・^^;
しかし、何れは参考になる時が来ると思いますので、記録として残しておきます。
今まで、当コーナーにて外観や概要は紹介してきましたが、本日は内部を紹介します。
まず1枚目の画像は底面部です。
矢印の銀テープの部分に直径3センチの穴を空けて、温度計、サーモ電源、サーモセンサーの3本のコードを通してあります。
そして保温性を高めるために、2枚目の画像にあるような極めて柔らかい発砲スチロール素材をギュウギュウに20個くらい詰めてあります。
サーモ故障時に簡単に外せるようこうしました。
穴は電気ドリルで空けましたが、空けないようにするには赤線の部分に切り込みを入れて前面から挟み込めば、うまくいくはずです。ただ、その場合センサーコードが短いためにセンサーを設置できる位置が制限されると思いやめました。
そして、3枚目の画像は上面ですが、余ったミラフォームで補強しつつ気密性を完璧なものにしました。
外枠の接着は両面テープが基本ですが、補強材はすべて木工用ボンドにして気密性を高めました。ご覧のように、側面にはもう1枚20mmのミラフォームを重ね強度と気密性を高めています。
また、ヒーターの下には熱を反射するために銀マットを敷き、その下にはラックの安定性を高めるために暑さ1cmの板を敷きました。
あと扉のどこを持って開けるのかと思われるでしょうが、扉の左右は5mmずつ大きく作ってあり、指がひっかかるようにしてあります。
Waizu Dorcus Officeの温室2号機がどのようなものかおわかりいただけましたでしょうか?
ところで、問題となる温度偏差ですが、空間がそれほど広くなく、高さもないので、場所による差はほとんどないようです。
そして、ジワ~と温まる低温ヒーターのお陰で、最高最低温度の差も1.4℃以内となかなかの優れものです。
ところが、一つだけ想定外の大問題が生じました。
24℃までの温度管理は完璧です。
しかし、蛹化スイッチを入れるために27~28℃にしようと思っても、この空間に32Wのパワーでは役不足!!(>_<)
24.8℃を超えることはありませんでした・・・。
そこで、210Wのプレートヒーターと交換してみました。
果たして簡易温室2号機の温度管理状況はどうなったでしょうか?
また、物置の大型冷蔵庫を使用した大容量温室1号機は、わずか32Wのヒーターで管理できたのでしょうか・・・・?
その検証結果は次回に・・・・。

簡易温室内底面








穴埋め素材







簡易温室内上面







[ 2006/03/01 23:13 ] 自作温室 | TB(-) | CM(-)
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