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人工蛹室について考える-完結編-

今日は、人工蛹室のまとめを!
完結編とは言っても私の考えのまとめであって、最善策ではないことをご了承ください。
結論から申し上げると、100円ショップのオアシスが最もよいと考えます。
ご覧のように全面が斜面である故に欠点がなく、前蛹から入れても問題なく蛹化し、前回紹介した鋭い尾で反転してもそれほど痛みません。
価格も100円で使い捨ててもよく、この程度ならちょっと手で撫でてやれば再使用でき、大きさは自在に加工できる上に吸水性抜群です。
また、蛹から使用するのであれば、キッチンペーパーを湾曲した面に巻いて使用する方法も安全性の点で優れていることも付け加えておきます。
では、他の方法はどうなのでしょう・・・?
3枚目の画像は、市販されている○バー○と呼ばれる人工蛹室です。
これは強いウレタンではなく、柔らかいスポンジ状のため2回使用しただけでこのありさま!色も変色してきました。結構高価なのでコストパフォーマンスの点で劣ります。
その他、世間的には、紙おむつ、尿とりパット、生理用品などの吸水性に優れた素材を使用される例をよく見かけます。
これらに関しては使用経験がないため評価できませんが、蛹から入れるのであれば無事に羽化しそうですね。
私が試さなかったのは、①曲面にして使用する時、素材がよれて滑らかにしにくそう
 ②ちょっと試すには最低単位が大きい ③ザラザラ感があってガーゼ蛹室の失敗を繰り返しそう
こんなとこですが、もう試さなくても、♀はトイレットペーパーの芯にキッチンペーパー、♂は100円ショップのオアシスで充分です。
最後になりますが、できるだけ人工蛹室を使用せずに完品羽化させることが、上手なブリーダーだと私は思います。
それに今日の話は、あくまで私の意見ですから、リスクを背負う人工蛹室の使用は各人の責任に於いて実践して頂くようお願いします。
オアシス蛹室1オアシス蛹室2







ウバーチュ






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[ 2006/06/28 22:07 ] 人工蛹室 | TB(-) | CM(-)

人工蛹室について考える③

本日は、もう一つの人工蛹室の失敗例を!
この画像のように蛹の尾には鋭い突起があります。
手足を使えない蛹が反転するためにありますが、先日から紹介しているキッチンペーパー蛹室は、この突起によりボロボロになることがあります。
そこで、キッチンペーパーの替わりにガーゼを使用してみました。
結果は、ご覧の通りで前蛹投入後6日目でこんなことに・・・・。
ただ単に幼虫が弱かったのかもしれませんが、★なったという事実は残りました。
床ずれをおこした訳ではないのでしょうが、ウレタン素材もそうであったように、ザラザラ感の強いものは前蛹には向かないような気がしています。
次回は、人工蛹室の成功例を示して完結です。

蛹の尾人工蛹室ガーゼ






[ 2006/06/23 18:16 ] 人工蛹室 | TB(-) | CM(-)

人工蛹室について考える②

前回、キッチンペーパーで作成した簡易蛹室で20gの蛹がきれいに羽化した話をしました。本日測定してみると、75.5mm程度でまずまずでした。
この簡易蛹室でも蛹を投入して羽化させるには充分だと思われますが、前蛹を何頭か試している内に不備を発見しました。
普通は成功するのですが、貼付画像1のような悲惨な結果を招く場合もあります。
これは、蛹化時に背中が人工蛹室の上部の鋭角部分に接していたことが原因と思われます。蛹化時に体のどこかに圧がかかった場合、スムーズに体液が流れないのではないでしょうか?このように顎が全く伸びないまま固まってしまいました。
実は、以前にも狭い蛹室で蛹化した時、貼付画像2のように顎の伸び切れない例に遭遇しました。この時も蛹化時の顎の周辺には全く障害物はありませんでしたから、体の歪みが顎の伸びに波及したのではないでしょうか・・・?
以上の経験から前蛹を投入する人工蛹室は、上部もなだらかな斜面であることが望ましいということになります。
もしそうでない人工蛹室を使用する場合には、蛹化直前から気をつけ、脱皮が人工蛹室中央で行われるよう配慮しないといけないでしょうね!
次回は、もう1例ほど失敗例を紹介してみます。

蛹化不全1蛹化不全2







[ 2006/06/21 22:15 ] 人工蛹室 | TB(-) | CM(-)

人工蛹室について考える①

蛹自身が作成した蛹室に勝るものはないことを前提として、キノコ発生、菌床劣化、不充分な空間容積などのトラブルにより、そのままではよい結果を出せないことが想定される場合、人工蛹室を使用する場面も出てきます。
そこで今回は、安く簡便で安全に羽化させられる人工蛹室について考えてみたいと思います。
特に最近あれこれ試すようになった背景には、低温飼育によるキノコ発生があります。蛹化ビンを発酵マットにすれば回避できますが、サイズに影響が出ないとのエビデンスがありません。その内検討する必要がありますが・・・・。
そこで、まずは菌床劣化などあらゆるシーンで活用できる人工蛹室について検討しておくことにしました。
ウレタン素材の人工蛹室が販売されているものの、私の中では信頼性がありません。
前蛹から入れると★になることも多く、蛹から投入すれば★になることはほとんどありませんが、意外にも羽パカなどの羽化不全を経験しています。
どうも壁面の角度がきついところに問題があるような気がしています。
また、あの価格であの安全性では買う気になりません。
いろいろ試した結果、安全性が高いのは、昔から紹介されているオアシスやキッチンペーパーを利用したものでした。
本日は、まずキッチンペーパー編です。
最も簡単にできるのは、トイレットペーパーの芯に濡らしたキッチンペーパーを巻いて、適当な容器に固定して終わりです。しかし、75mmを超えるような大型個体には小さくて役不足のような気がします。そこで、紙パックでできたグリコのカフェオーレ容器を半分にしてキッチンペーパーを巻いてみました。(貼付画像1)
そして20gある大きめの蛹を入れてみたのが2枚目の画像です。
この写真は6月3日のものですが、先日無事に完品で羽化しました。
後日紹介しますが、期待のファラオだったのでホッとしています。
私としては、結構よくできた人工蛹室だと思っていましたが、前蛹から使用した場合に重大な欠陥があることがわかりました。
その事に関しては次回のreportで紹介します。

人工蛹室1人工蛹室2






[ 2006/06/19 22:21 ] 人工蛹室 | TB(-) | CM(-)

2006年初樹液採集

今日は絶好の天気!
クワガタの生息してそうな山に出かけて見ました。
まず、昨年まで採集実績のあったクヌギスポットに行って見ましたが、カナブンさえも来ていません。
樹液採集には時期が少し早いのかとも思いましたが、今まで行ったことのない山に入って見ました。
すると、スズメバチを発見!近くに樹液が出ている木があることを確信し、注意深く辺りを見回すと、蝶の群が!!
そして、蝶のたくさんとまっている木を探すとミヤマクワガタ♂を発見!!(画像1)
持ち帰り測定すると61.5mmと悲しいサイズではありましたが、ご覧のように立派なエゾ型の大顎をしています。
確かに本日の採集スポットは広島県北部の寒い地域で、エゾ型が多いのかもしれません。
ミヤマクワガタの大顎は、サト型、ヤマ型、エゾ型に分かれ、この分布は遺伝よりもむしろ幼虫時の温度に影響を受けることが示唆されています。
誠におもしろい現象ですねえ・・・・。
もし、幼虫時の飼育温度でこれほどまでの差が出るのであれば、オオクワガタだって幼虫時の飼育温度がなにがしかの影響を与えても不思議はないのではないでしょうか・・・?
研究してみる価値があるのでは・・・・。

樹液採集2006初採集個体







[ 2006/06/13 15:28 ] その他のクワガタ | TB(-) | CM(-)

狭い蛹室での失敗

今まで蛹室は、露天掘りにするなどの手を加えることがあっても、幼虫自身が作製したもので羽化させることを原則としてきました。
それは、ウレタン素材の蛹室に前蛹や蛹を入れて4頭★にし、また羽化寸前で反転できず2頭羽パカにしたからです。
しかし、幼虫自身が充分な広さの蛹室をつくることができない場合もあります。
ほとんどは露天にすることで対応できますが、横幅がない場合はどうにもなりません。
ビンの壁面で狭い蛹室をつくった時、このような個体が羽化しました。
前回、人工蛹室に移動した話をしましたが、その決断の背景にこの経験があります。
人工蛹室の素材で安全性が高いのはキッチンペーパーなどの紙だと思いますが、ご存知の通り蛹は反転するためにお尻の固いツメのようなのを使います。
先日紹介した人工蛹室も反転のたびに紙がボロボロになり始め、予期していなかった事態が発生しています。
今後、素材を見直し、大型個体でも安全確実に羽化させられる人工蛹室を検討する必要がありそうです。

変形個体







[ 2006/06/07 07:51 ] トラブルと対策 | TB(-) | CM(-)

人工蛹室に挑戦!

本日は、どうしても無事に羽化させたい2頭の紹介です。
先日28gを超えたファラオの幼虫が、残念ながら蛹化する直前で★になりました。
セミ化気味の幼虫だったこととこの血統にしては大きくなりすぎたことが原因でしょうか・・・?
そしてもう一頭の大きい幼虫は、無事に蛹化し20日が経過したところで蛹室内キノコ発生のトラブル!(>_<)
本日念のためにキッチンペーパー蛹室に移動しておきました。
これが、1枚目の画像です。
そして2枚目は、幼虫時28gを超えた津山産です。
こちらは、大きすぎて外から判断しても蛹室が狭いと判断!
以前、狭いと判断した前蛹をそのまま蛹化させ変形したクワガタを羽化させてしまったことを教訓として、移動することを決断!!
あまりに大きかったためオアシスで造ってみましたが、無事に蛹化し完品で羽化してくれるでしょうか?
ちなみにファラオの蛹は20.0g、津山産前蛹は21.7gでした。
80mm成虫への基準が22g辺りと言われていることから判断しても結構大きい個体になりそうです。
実は、幼虫飼育の各ステージで色々な試みをやってきましたが、この前蛹~蛹の期間が最も苦手です。
過去、ウレタン素材の人工蛹室を前蛹に使用し、成虫まで持っていけたことが1度もありません。
そのため、今回はそれ以外のものを使用しましたが、なんともエビデンスがないもので・・・。
そんな危険な賭けを極めつけの個体で試さなくてもよいものですが、何もしなかったら確実に悪い結果となりそうですからしかたないですね!
ただひたすら無事を願う今日この頃です。

人工ファラオ人工蛹室津山







[ 2006/06/03 18:26 ] 人工蛹室 | TB(-) | CM(-)
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