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バクテリアの継承-続編-

バクテリアの継承とは少し違いますが、人間の場合も親から子へ受け継がれるものがあります。
産後すぐから2、3日の間に出る母乳を「初乳」と言います。初乳の重要性は、大昔から語られてきたものですが、近年、その重要性は、科学的に次々と解明されてきています。
たんぱく質が多く、脂質やカロリーが低いのが特徴で、赤ちゃんを病原体から守るための様々な物質、例えばラクトフェリンや免疫グロブリンなどが含まれています。こうした免疫物質の濃度は、初乳が圧倒的に高く、免疫グロブリンの場合、通常の母乳の10~20倍も含まれているそうです。
この免疫力は、ほぼ6ヵ月間効果を保つため、生まれた赤ちゃんがしばらく風邪をひいたりしない理由がここにあります。
だから昆虫でもとはいかないでしょうが、クワガタの♀が産卵した卵を小さく砕いた木屑で埋める作業には、意味があるような気がしてなりません。
私には、あの木屑が、消化吸収能力の未発達なド初令幼虫に適した食事だと思えてしかたがないのですが・・・・。
http://www.asahi-net.or.jp/~dh7k-sgn/BAKA-9810/enq-bakuteria.html

このような結果があるようですが、どの実験もサンプル数、検証方法、結果が不明確で参考になりません。
今後の課題として残しておくことにします。
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[ 2007/04/28 22:38 ] 産卵 | TB(-) | CM(-)

バクテリア説への批判

少し前、産卵木から幼虫で割り出す理由についてオオクワガタ飼育のスーパーテクニックからも引用して書いたところ、読者より興味深いお話を教えて頂きました。
産卵痕に詰められている木屑に母親♀からの有用バクテリアの受け渡しがあることを示唆する記述について、パソコン通信時代に某昆虫フォーラムでもかなり議論されたそうなのです。
私がこの世界に足を踏み入れたのは2003年頃で、パソコン通信なんてものもしたことがないため、知る由もありませんでした。
当時は、バクテリア説を発表したK氏に対して批判的な輩がいて、かなりの攻撃を行なっていたことも事実のようです。
どこにも批判のための批判をする人はいますが、たいていの場合、充分な根拠も持たずに言っていることが多く、この例もそんな気がします。
当時の対抗勢力が根拠としているものは、「取り出した卵を洗浄して保管していても、母親♀が作った木屑と一緒に保管しておいた卵との孵化率に有意差はなかった」という検証結果です。

しかし、この検証過程はおかしくないですか?
そもそも卵は、内部環境を外界から守るための特殊な殻を持っていて、酸素は通しますが、異物は通さないようにできているはずです。
卵は、酸素、適正な温度、水分があれば孵化すると思いますが・・・・?
そもそも、有用なバクテリアの受け渡しの意味するところは、孵化した幼虫が最初に食べる木屑によって親♀から子へのバクテリアの継承が行なわれるということです。
そして、そのバクテリアが、以後の子における健全な消化吸収システムの発育に関与しているのではなかろうか?もしそうなら、そのバクテリアによって初2令時の順調な発育が得られ、死亡率や成長不全率の低下、3令時最高体重や平均羽化サイズの増大をデータの上で有意差として示せるのではないかと私は捉えていました。
ですから孵化率を比較したデータだけでの批判には、正直言ってあきれました。
では、洗浄して孵化した幼虫と木屑の中で孵化した幼虫をその後も同じ条件で飼育比較してあるのでしょうか?
そのうちに私も比較検証してみたいものです。
[ 2007/04/27 16:05 ] 情報への疑問 | TB(-) | CM(-)

卵派それとも初令派?

ここを御覧のみなさまは、割り出す時、卵ですか?それとも初令ですか?
世の中には、卵での割り出しにこだわる人もいるようです。
卵割り出しのメリットとして、「孵化日を特定でき発酵マット飼育から早期に菌床飼育に移行できる」「マットで元気なことを確認して投入するため菌糸ビン内で★になる率を低減できる」「材割より潰したり幼虫で傷つけたりするリスクが軽減できる」「産卵数から準備する菌糸ビンの数を予測できる」などが挙げられるようです。
しかし、卵のすべてが孵化してくる確証もなく、菌糸ビンの準備に無駄がないかどうかは疑問です。現に私は昨年5割以下の孵化率のペアにも遭遇しています。
また、その他のメリットも特に優位なことでもないと思うのですが・・・。
みなさんは、小島啓史氏の著作「クワガタムシ飼育のスーパーテクニック」という本を読まれたでしょうか?
1996年11月30日に発刊されたこの本は、当時2万部弱を売り上げ、むし社で一番多く売れた本になったそうです。
今となっては、だれでも知っている内容かもしれませんが、クワガタの繁殖方法すら確立されていなかった当時としては、画期的な本だと思います。
オオクワ飼育の先駆けともなった累代飼育のバイブルとも言えるこの書を読まずしてオオクワガタを語れないと思った私は、昨年、古本として5,600円出してこの本を取り寄せ読破しました。(すでに廃刊となっているため)
その中に、産卵痕を埋めた木クズによって親から子へ有益なバクテリアの受け渡しが行なわれていると書かれています。
すでに10年以上前から一般論のように紹介されていることであっても、現代になって忘れ去られているのでしょうか?
それともあの記述は誤りなのでしょうか?
では、どちらが正しいのか証明したデータはあるのでしょうか?
哺乳動物は、親から母乳を介して免疫能を高めるようで、人間の場合も出始めの黄色い母乳が重要と言われることに似ています。
私も小島氏のように考えるのが自然だと思うので、最近は卵での割り出しは行わなくなりました。
卵と初令割り出しの明らかな差をデータとして示せればよいのですが・・・。
[ 2007/04/17 22:04 ] 産卵 | TB(-) | CM(-)
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