いざ説明するとなると様々なパターンが想定されて文章では充分に説明できそうにありませんが、簡単にポイントを!
要するにゴールとなる羽化日を決めて、そこから逆算して各ステージの計画を立てた方が、うまく行くと言うことです。
そのためには、何℃で何日飼育すればどのステージとなり、また何日低温にしてどのような温度上昇を行えば何日後に蛹となり、さらに何日後に羽化するのか?
また、低温飼育にしても寒い季節に幼虫ステージが合うように計画しないとうまくいきませんよね!
低温期間が長いと予定日までに充分な大きさで羽化させられなくなります。
逆に幼虫期間を長くとりすぎると翌年の飼育空間がなくなります。
これらに加えて、血統にも個体差があって成長が早いものもあり、このような群は低温への移行を早い時期に設定する必要があります。
ざっとこんな感じですが、これらを具体的に計画として詰めていくには、幼虫の生態を熟知しておく必要があります。
例えば、24℃で飼育すれば、50~60日で3令幼虫になります。
そこから3ヶ月もすれば最高体重となることが見込めます。
低温から温度を上げてスイッチを入れてやれば約50日前後で前蛹となってシワが発現し、24℃で管理すればそこから♀は約11日、♂は約12日で蛹化する。
さらに、24℃では蛹期間は、♀約23日、♂約28日となります。
(前蛹期間、蛹期間は温度に依存し、低温では長く、高温では短くなります)
私は、自分の環境でまとめたデータを基に、幼虫の羽化日をコントロールしています。
上記のデータから逆算していけば、初令投入時期が決まり、それにあわせてペアリング、産卵時期もおのずと決まってきます。
私の場合のポイントは、一点だけ!
3令熟成期間を低温にするため、蛹化時期を迎える時が10月中旬以降に来ることです。
このようにして導き出されたwaizuの飼育開始時期は、5月中旬~6月下旬と決まっています。
計画的な飼育をすれば、この時期に何gの幼虫が合格ラインかもわかるようになりますので、漠然と飼育されている方には、計画的飼育とデータの集積をおすすめします。
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