waizuの観察記録や検証結果を公開しています

温度計誤差の検討

小学校の夏休みも終わろうとしています。
工作、読書感想文、自由研究などがいつも残りがちで、苦戦していたことを思いだします。

私は、今でもクワガタ飼育の中で、小学校の自由研究レベルのことをやりながら楽しんでいる訳ですが、レベルは低くても研究と付くからにはキチンとやる努力をしているつもりです。
検証だのデータに基づく根拠だのと言っても、手法が間違っていれば、根本からお話になりませんので・・・。

しかし、実験や考察には難しい問題が多々あります。
実験では、条件の設定方法、測定機器の精度などで結果は異なり、考察の段階でも偏った見方で思考を構築してしまえば、真実に近づくことはできません。

オオクワ幼虫は、変温動物であることから、飼育温度が重要であり、飼育媒体の菌床も温度の影響に左右されるため、双方のバランスを考慮した温度設定が不可欠となります。
しかし、その設定基準である温度計が狂っていたらどうなるでしょう・・・?
ある人は、24℃がベストといい、またある人は26℃が最善といったデータを出したとしても、各人の温度計がバラバラであったなら、正確に再現することはできません。
一般のデジタル温度計は、小数以下1桁を表示するものも多くありますが、デジタル故に信じてしまいます。
しかし、ほとんどのものが誤差±1℃、ひどいものは±1.5℃を許容範囲としています。
夏前に当ブログでデジタル温度計の誤差を採り上げて以来、ずっと気になっていましたので、検証しておくことにしました。
1週間前に購入したアイテムがこれです。
標準温度計1
これは、30センチの標準水銀棒状温度計で、誤差は0.05℃以下、定価13,650円です。
検査成績表
このように検査成績表がついています。
読み取りやすい2重管タイプにしようかと思いましたが、3万円近くしたのでこれにしましたが、背景が黄色で意外に読み取りやすいと思います。
標準温度計2
29.6℃であることがおわかり頂けると思います。

早速、次のようなセットを組みました。
温度計比較実験

空調の影響を受けにくいように囲い、それぞれの計測部分の高さを一定にしました。
室温28℃からスタートし、エアコン設定を20℃まで段階的に下げてゆき、各温度計の表示を各ポイントで記録。
加温実験

次は、このように加温できる装置に入れて、35℃までを段階的に記録。
下に置いた温度計が地面からの伝導熱の影響を受けないよう断熱シートを敷いておきました。
そんなところまで配慮して実験したつもりでしたが、この実験には不備がありました。
扉を開けずに計測しない限り、扉を開けた瞬間に反応性のよい温度計の表示は低下していきます。

ちょっと、測定方法に工夫変更を加えようと思いますが、クワガタ管理に重要な20~28℃の範囲に関しては、これですべての温度計の補正表が出来上がりました。
これで、正確な温度を把握でき、自信を持って記載できます。

以上が、私の夏休みの自由研究でした。
9月からは、また忙しくなりそうです。
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[ 2010/08/31 23:58 ] 温度 | TB(-) | CM(-)

産卵木の堅さ

今日確認しておきたいのは、産卵木の堅さの問題です。
私がこれまで使用した中で、私好みの堅さでバラツキが少なく、対応の点からも気にいって毎年お世話になっているのが、大分のドルクスルームから取り寄せるクヌギA材です。
近年は、細いAS材を汎用していましたが、来年用は少し太い(8~10センチ)AL材1ケースを購入しました。
基本的には、【柔らか目~やや柔らか目】ですが、天然素材ですから、箱で買うとやや堅めも入っています。
堅めの言っても産卵数に影響するような堅さではありませんが、勝負血統には、箱の中から柔らかめを選別して使用します。
堅く割り出しで苦労しそうな材は、輪切りにして、♂成虫の安住の地として飼育ケースに入れたりもしています。

さて、選別方法ですが、至って簡単!!
産卵木
このように、ドライバーを振りおろして簡単に刺さればOK!
刺さらないものでも産卵数は確保できますが、割り出しが行いにくく、幼虫を潰すリスクが増大しすることがデメリットとなります。
みなさんも早いうちにドライバーがサクッと刺さるような良質の材を用意しておかれると、来年安心して採卵できると思います(*^^)v
ちなみに、左は、今回初めて千葉県から取り寄せたコナラ材です。
見た目は堅いのですが、実績のある材なので、感想を述べるのは、来年使用してからにします。

【補足】
柔らかすぎるとボロボロになるとの懸念がありますが、私の場合は、1本を10~14日しかセットしないので全く問題ありません。
1ヶ月以上埋め込むスタイルの方には、適さない堅さかもしれませんので悪しからずです。

さらに確認ですが、今回の産卵木に関する記述は、あくまでもwaizu式の紹介であって、最高の方法でもなく、万人に押しつけるものでもありません。
文章というのは読み手の解釈でとんでもない誤解が生じます。
「産卵はこうでないといけない」と捉えないで欲しいと思います。

別に堅めでも幼虫がたくさん取れれば正解!前年から準備しなくても、箱で買わなくてもよし、近所のホームセンターで買ってもよし、太さも特に神経質になる必要もないでしょう・・・。
ただ、堅すぎると悲しい結果が待っていますので、気をつけなければいけないのは、それだけです。
[ 2010/08/30 08:12 ] 産卵 | TB(-) | CM(-)

産卵木に関する質問

産卵木に関しては、これまで色々な質問を受けてきました。

1.熱湯に浸けたり、電子レンジ処理すれば柔らかくなるか?
2.長い時間浸けると柔らかくなるか?
3.何時間つければ使用可能か?
4.樹皮は剥ぐべきか?
5.産卵のきっかけとなる傷を付けておいた方がよいか?
6.幼虫の糞をぬった方がよいか?
7.レイシ材やカワラ材の方がよいか?
8.クヌギとコナラのどちらがよいか?
9.産卵木はどこから購入するのがよいか?
10.セットは縦置き、横置き、マットに埋める深さは?

常識的なことなので回答はしませんが、どちらでもよかったり、好みの問題の部分も多いと思います。

そして、昨日、新たに質問がありました。
・1本ずつ短期セットするより長期間埋め込んだまま放置した方が多く産むのでは?
・産卵木の太さについて

最初の質問ですが、差はないのではと思います。
産みきるまで木をセットするなら、腹の中に持つ卵の数は変わらない訳ですから、同頭数を産み落とすと考えるのが自然ではないでしょうか?
各♀が十分な交尾を完了した後に産卵する卵の数は個体差が大きいようですが、
普通で20~30、多くて40~50程度だと思います。
(勿論、数個止まりだったり50以上のこともありますが・・・)

ただ、1日に1個しか産まないもの、2個以上産むものもいて、何日セットすれば完了するかは、これまた差があります。
よく、カワラ材、レイシ材、幼虫の糞などで産卵を誘発すれば多く産むと錯覚している人がおられます。
産卵を誘発する効果はあるでしょうが、腹の中の卵が増える訳ではありませんので、産卵数を増加させる効果はないと思います。

次に材の太さですが、来年用には直径8~10センチのクヌギと6~8センチのコナラを準備しました。
今年の産卵結果は、クヌギ7~8センチでの結果です。
私は、10~14日(かじる様子を見て状態で決定)で1本ずつセットしていくため、これくらい細くても問題ありません。
だいたい1本で10~16頭前後採れます。
細い材は、小ケースでも使えて便利でしたが、たまに20頭近く採れることがあり、密集によるつぶしのリスク軽減のため、来年用は、8~10センチにしました。
ちょっと書くつもりが長くなったため、堅さについては次回に・・・。
[ 2010/08/29 23:52 ] 産卵 | TB(-) | CM(-)

飼育状況

今年、手元に残し飼育している幼虫は、久留米5系統、能勢2系統、再出発のコクワ3系統となります。

実は、一昨年コクワギネスに迫った56.5mmのラインが絶えてしまいました。
オオクワに力を入れたことと、アウトライン系統を用意していなかったことが敗因ですが、昨年、今年と全く幼虫が採れませんでした。
このまま中途半端で終わる気にはなれず、WILDから再出発しています。
3系統から30頭程度は確保できそうですが、予期せぬ遠回りをしてしまいました。

一方、オオクワガタは順調でした。
以下、各ラインと実際に割り出した初令幼虫数(卵、つぶしなどは含まず)と手元に残した数を記載します。(カッコ内は★数と死亡率)

◆久留米83.2×52.5アウト  43⇒28(★2 8.3%)
◆久留米83.2×52.5クロス  28⇒11(★0  0%)
◆久留米83.2×52.3イン   31⇒21(★2 9.5%)
◆久留米83.2×51.7アウト  19⇒8 (経過観察中) 
◆久留米81.7×52.6イン   20⇒20(経過観察中)
◆能勢81.0×52.2アウト   36⇒27(★8 29.6%)
◆能勢81.0×51.0イン    41⇒19(★3 15.8%)

経過観察中のものは、7月に初令で投入したばかりで、結果が出るのはもう少し先になります。

結局、218頭を無事に割り出し、オークション、直接譲渡で134頭に減らし、その後15頭が★で現在119頭を管理中ということになります。
コクワを入れてほぼ150頭で、予定最高頭数ピッタリになりました。

上記のデータから、能勢の死亡率が気になります。
意図せずに全く同じ手法で管理していることから、原因は幼虫にあるようです。
割り出しから直接菌糸ビンに行かず、発酵マットに一時保管すれば、この数値が小さくなるのかもしれませんが、検証してみないとわかりません。

今年は、本当に順調に産卵、割り出しを行うことができました。
その決め手は、やはり質のよい産卵木を用意していたことに尽きます。
よい材は、シーズンが始まる頃には手に入りにくくなるため、前年に用意しておくことをお奨めします。
今の時期は、温度も高いため、よく乾燥した朽ち木が手に入ります。
私は、この8月に2ヶ所からクヌギ材とコナラ材を合わせて50本取り寄せ、来年の準備を完了しました。
準備を怠らないことも飼育能力の一部だと思います。

では、どのような木を選択すれば、うまくいく確率を上げることができるのでしょうか?
HP、雑誌などの主流は、申し合わせたように「オオクワには堅めの材!柔らかいとポロポロになって云々・・・」とあります。
しかし、私は迷わず柔らかめの材を選びます。
実績のあるブリーダーと話しても、柔らかめでコンセンサスが得られますが、なぜ堅め意見が多いのでしょう?
ただ、硬度を数値化していないため、堅さの基準が各人の主観によって決まっていることも原因と思われます。
爪をたてて痕がつく程度とか言われますが、次回は、わかりやすい私の基準を紹介してみます。
[ 2010/08/27 23:53 ] ブリード2010 | TB(-) | CM(-)

血統の不思議

オオクワガタにおいても血統が重要です。
超良血などの表現は、競走馬の世界でよくつかわれますが、配合が競争成績に直結という簡単な話でもなく、失敗例が圧倒的に多いようです。

私がよく知っている例では、トウカイテイオー。
皇帝と呼ばれた7冠馬シンボリルドルフの代表産駒で、皐月賞、ダービー、ジャパンカップ、有馬記念を勝利。
1995年から種牡馬となり、良血牝馬100頭以上と交配するも、関係者の予想を大きく裏切り、産駒の成績は全く振いませんでした。
6年以上経過して、やっとトウカイポイントがマイルチャンピオンシップ、ヤマニンシュクルが阪神ジュベナイルフィールズを制した程度です。
悲しいことにトウカイポイントは去勢されたセン馬のため、あの日本を代表するシンボリルドルフの素質は、後継種牡馬に継承されなかったことになります。

昨日は、クワガタも血統のよい種親からは、凄い結果が出るのではとの安易な予想。
一転して今日は、大枚はたいて種親をそろえても、予想に反して成績が振るわない場合もあるのではとの危惧。

私の興味は、来年、超良血オオクワ配合から85~86mmが連発して出てくるのかどうかにあります。
種牡馬として大成功したサンデーサイレンス、だめだったトウカイテイオーのように、当たり外れがオオクワにもあるはずです。

隣の庭の飼育表を眺めていても一銭の得にもなりませんので、オオクワ界のサンデーサイレンスに巡り合えることを夢見て地道にがんばることにします。
久留米に関しては、平凡な個体から84.5mmまで来れたので、イケる気はしているのですが・・・。
[ 2010/08/23 23:55 ] 個人的意見 | TB(-) | CM(-)
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