この時期になると、蛹化促進のための温度上昇に加え、冬眠覚醒のための加温の話題が増えてきます。
最近は、温度管理できる方が増え、自在に採卵時期をコントロールできるようなりましたが、もし常温でペアリングを待つとすれば、いつになるでしょう?
例年、越冬成虫を観察していると、遅いものは6月になっても摂食を開始しません。
最高気温が、5月中旬頃から25℃を記録していてもです。
成虫は、厳しい自然界の中で生きていくために、ちょっと温度が上昇したくらいでは起きて来ない習性を備えているのでしょう。
用心深く夏を待ち、間違いなく夏と判断してから活動を開始しているように思えます。
上記の現象から見ても、今の時期に覚醒させるには十分な加温が必要となることは容易に想像できます。
もし、成虫が体内時計のようなものを持っていたとしたら、早春のペアリングには、その時計を狂わせるだけの刺激が必要となるでしょう・・・。
この体内時計の存在を証明することは難しいのですが、これまで、3月に摂食を始めしばらくしてからペアリングしても失敗する例を経験し、6月のペアリングとの肌で感じる違いから、体内時計のようなものがありそうに思えてなりません。
昨年の3例の失敗経験を活かして、今年は一発で産卵を成功に導きたいと思っています。
毎年、あちらこちらで採卵できなかったとの記事を見かけますが、多くの場合、ペアリングがうまく行っていないのだと思います。
そのペアリング失敗の何割かは、本日の話題が関係しているのではないかと思っています。
採卵できない原因を材やマットに向ける前に大事なことをお忘れなく!
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