この2ヶ月間、時間を見つけては過去のブログ記事を吟味しカテゴリー分類をしていました。
やっと整理がついてホッとしています。
その間、仕事も多忙でしたが、一ヶ月ちょっと前にクワ友さんより「お勧めです!」と一冊の本を紹介して頂きました。
本年6月30日に発行されたこの本です!

早速Amazonで取り寄せて読み始めましたが、実験&研究好きにはたまりません!!
少年時代にクワカブ採集に熱中した方も楽しめると思います。
昆虫たちが種の保存をめぐって起こす繁殖行動などには、改めて納得できます。
また、ミヤマクワガタがノコギリクワガタに勝てない理由も動物行動学の見地から明快に解き明かされています。
子供の頃はこんなことは予想もしていませんでした。
この作者の研究手法は、自然界の生き物を相手にする訳ですから、だれにでもできる観察がメインです。
原始的とも思える方法ですが、多くのサンプルを漏れなく追跡観察して集めたデータを統計学的に処理することで、見事な研究成果となっています。
それにしても、データ収集に賭ける筆者の根気と取組みは半端ではなく、本当に感服しました。
一方で、次元やレベルは低くても、私たちのような素人でも観察⇒データ収集⇒考察のプロセスによって、何らかの根拠ある結論を導き出せることを再確認できました。
いま、私の頭の中には、あれをやろうか?こんなことをしてみようか?と自由研究テーマが浮かんできています。
今年に入り、超大型のオオクワガタの羽化報告が散見される中で、ほとんど血統と運で決まる?・・・数が勝負?・・・結局は環境と資金力?などと自問自答する中で、このままギネス更新だけを目標にしていたのでは、行きづまり、楽しむために始めたオオクワ飼育でなくなるような気がしてきました。
そこで、方向転換と言うよりはむしろ視野を広げて、もっとオオクワガタの生態や飼育途上で遭遇する疑問を自由に研究して行こうと思うようになりました。
研究成果が羽化サイズに結びつけば最高ですが・・・。
そこで、まずブログ記事の整理とタイトル変更を行い今に至っています。
私がこの本の存在を知った時には、すでに「オオクワガタ自由研究ノート」のタイトルを決めていたことを考えると、とても偶然とは思えないタイミングでの出会いでした。
有益虫でも害虫でもないクワガタでも、全国には本格的な研究をされる博士が多数いらっしゃることもわかりうれしく思っています。
もし、私が中学生の時にこの本に出会っていたら、進む道も違っていたかもしれませんね!
でも、もうやり直せないので、大人の自由研究を続けて行こうと思います。