2014年も公私ともに充実した1年だったように思います。
オオクワに関しても、東京、名古屋、福岡と3地域のオフ会を体験でき、12人の方々と楽しい時間を過ごすことができました。
ブリードにおいては、前年のハンドペアリングの検証結果を踏まえ、成功率が高いと思われる条件設定で、比較的スムーズな採卵によりスタートできました。
また、昨年の悲惨な程の暴れと羽化不全の結果を重く受けとめ、今年はここまで丁寧な飼育管理ができているように思います。
試験とデータ的裏付けをもって、より優れた飼育法を開発することを主眼においている当ブログですが、今年も1本目500ボトル vs 800ボトル、LEVIN-G vs E24などの比較項目を設けて楽しんでいます。
現時点で感じていることは、500ボトルでスタートすることの有用性は低そうだということです。
菌床比較は、羽化までの経過や成虫サイズを測るまでは何とも言えないでしょう・・・。
実は、これからも楽しみにしていることがあります。
丁寧に飼育して、何パーセントの暴れボトルが出てくるのか?です。
同じ条件で飼育しているにもかかわらず、ラインよって大きな差が出れば遺伝的な要因があるのかもしれません。
少なくとも、実験の精度を高めるために、飼育環境の酸素濃度を確保し、菌糸銘柄を統一し、菌糸状態の悪いものは交換を考慮し、温度以外の要因を出来る限り排除するよう努めています。(注:♂に限り)
今年は、昨年までとは異なるパターンの温度のかけ方を計画していますが、果たしてどうなるでしょうか?
これまでは、正確に数値化していないため、自分のところでも基準値がありません。
世間一般の基準値もわかりませんが、2割前後は暴れてしまうでしょうかねぇ・・・。
幼虫サイズによっても異なるかもしれませんが・・・。
ひと口に暴れと言っても、1回の移動で止まるケース、もう少し動くケース、菌糸の白い部分がなくなるまでとことん暴れるケースなどあり、どこまでを暴れと判断するのかも難しいところです。
今年は、いっそのこと、居食い状態から動き始めたら即、発酵マットに移動させてみようかとも考えています。
そうなれば、「暴れ群」ではなく、「居食いのまま蛹化できなかった群」として判断することになり、シビアな判定になりそうですが・・・。
一方で、暴れ幼虫の移動後のボトルが、菌糸と発酵マットで羽化不全率に差が出るのかも気になっています。
やはり、まだまだ確かめてみたい事がたくさんあります。
しかし、あくまでも目標は、大型幼虫を居食いのまま蛹化させることにあります!!
蛹化ホルモン分泌促進剤でもあればよいのですが、現時点では温度によってホルモンの分泌を促してやるしかありません。
ポイントは、どのような温度のかけ方がベストなのか?ということ!
先日は、酸素濃度のことを記事にしましたが、酸素濃度が低い方が蛹化スイッチが入りやすいのでは・・・なんて意見も頂戴しました。
このようにいろんな仮説があります。
ただ、それが真実かどうかを確かめるためには、検証してみるしかありません。
来年も仮説→条件設定→適正な比較試験→データ分析で楽しむつもりです。
時には、教科書としているなどのありがたい意見も頂戴しますが、これからも客観性と整合性を重んじ、飼育法を追及していくつもりですので、来年もよろしくお願い致します。
それでは、みなさんもよいお年を!
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