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木屑で埋め戻すのは何のため?

ここ最近、産卵痕を木屑で埋め戻す作業を取り上げ、親♀から子への有益バクテリアの受け渡しがあるのかないのかと言うことを話題としてきました。
それに対し読者より次のような意見が寄せられましたので紹介します。
「初令の場合木屑側に食痕が延びているのを見た事がないように思います。木屑を食べ進めば、表に出てきてしまう訳ですが、そうならないように危険信号としての意味があの木屑にあるような気がするのです。」
「埋め戻しの木屑は、卵の乾燥とアリ等の敵の侵入を防ぐため」

それでは、それに対する私の見解も少々・・・。
まず、2番目の乾燥、外敵から守るとの意見は、これが本来の主目的と考えられそうな気がします。付け加えるとすれば、卵の周りの隙間をなくし卵がぐらつかないように安定させる効果、防カビ効果もあるでしょう。要するに卵の保護目的となります。
では、1番目の表面を知らせる信号としての役割はどうでしょう?
この事実を直接検証することは難しいので、他の事例から考察してみることにします。
事例1「埋め戻しの木屑のない方向に食い進んでも、表面に出ないように食い進むことから、木屑以外のものから外界(木の外)を判別していると推測される」
事例2「菌糸ビン飼育の場合でも、酸欠にでもならない限りビンの上表面まで出てくることはほとんどない。いくら上部に食い進んでも顔を出さないところを見ると外界を判別できていると考えられる」
補足すると、私は昨年、二酸化炭素を抜きながら飼育してみようと約30本の菌糸ビンを初令投入時から逆にして飼育してみましたが、3令になるまで飼育しても下に落ちた例はありませんでした。
彼らは、生存できない空間を認識して危険な場所には行かないのだな!と感心したものです。
その時、もうひとつおもしろいことに気づきました。菌糸ビンを普通に置いて飼育すると底から上に食い進む幼虫が多いものですが、ビンを逆に置いて飼育した場合は、ほとんどが上から下に食い進んでいました。
私は今まで幼虫がビン底に行くのは重力が関係しているのかと思っていましたが、この観察により空間から遠い方向から食い始めるのではとも思うようになりました。
では、幼虫は何を指標として外界を認識しているのでしょうか?
光と考える人がいるかもしれません。
しかし、真っ暗にして飼育しても菌床の上には出てきません。また、明るいところで飼育しても上表面ではないビンの内表面には出現します。どうも光は関係ないようです。
私は空気もしくは空間を認識しているのではと考えていますが、何の根拠もなく定かではありません。
話が反れましたが、元に戻しましょう!
産卵時のバクテリアの存在は、産卵木のカビが消滅していく現象から疑う余地はありません。この事実から、親♀のバクテリアには卵をカビから守る役目があることは間違いないでしょう。問題は、このバクテリアを初令幼虫が体内に取り込んだ時に有益な効果をもたらすかどうか・・・・?
今まで世間では、有益なバクテリアの継承があるかないかで議論されてきましたが、「木屑に存在する親♀由来のバクテリアが孵化後の幼虫の成長に有益な効果をもたらすかどうか?」という議題に置き換えた方がよさそうです。
そうなれば答えは簡単!
バクテリアを継承するかどうか、また初令幼虫が木屑を食べているかどうかなど、どうでもよいことです。卵で割り出したものと材から割り出したものを全く同じ条件で成虫まで飼育して結果を比較すればわかるはずです。
問題は、信頼できるプロセスで2群のデータを採る人がいるかどうかと言うことになりそうです。
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[ 2007/05/02 20:52 ] 産卵 | TB(-) | CM(-)
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