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菌糸ビンを取り巻く環境 【酸素編1】

これまで菌床考察として基礎編を書いてきました。オオクワ幼虫を大きく育てることを考える場合、まず大きくなる系統があり、その中でも個体差があります。それを素質として競馬の馬の能力に例え、菌床はその素質を余すところなく開花させる騎手に例えてみました。しかし、競馬の場合、他に馬を日々管理する調教師以下厩舎スタッフがいます。
様々な調教技術で馬の能力を高める訳ですが、幼虫飼育に於いてはまさにブリーダーに当たるのではないでしょうか。
オオクワの世界でもよく飼育技法なんて言葉を耳にします。
でもこれって何なんでしょう・・・・。上級者だけが身につけている凄い技術があるような錯覚を覚えますが、私は単発的な秘技を知っているより、小さなことでも各状況に応じた基本を確実に積み重ねて行くことの方が大切だと思うのですが・・・・。
ということで、今回からは一歩踏み込んで、あまり知られていない(と思われる)基本を紹介してみたいと思います。
本日のテーマは「酸素」です。
幼虫が生きていく上でも菌糸が生きていく上でも酸素は不可欠です。
酸素供給量が充分であれば、幼虫の平均体重や太さまでアップすると言う人までいます。
大気中の酸素濃度は約21%で、人間の生存には最低18%が必要と言われ、12%になると極めて危険な状態、8%になると8分で死に至ります。
では、オオクワ幼虫の必要充分な濃度はどれくらいなのでしょうか?少なくとも閉鎖された菌糸ビンで成長するのですからそんなに高くはないのでしょうが、こればかりはわかりません。よって、少しでも酸素濃度を上げる工夫をして幼虫飼育を行い、比較してみるのが早いと思ったのが昨年の春でした。
そんな時、目に留まったのがこの度リンクして頂いた「DORCUS DESIGN」の実験報告です。二酸化炭素が酸素より重いことはだれでも知っていて、あちこちのHPに菌糸ビンを詰めた後は逆さまにと書いてあります。
しかし、検証結果を見るとそうではありません。温度上昇で空気の対流が起こるからです。頭で考えた通りにならないところが科学のおもしろいところですね!
だから私は根拠に拘るんですけど・・・。
結論から言うと菌糸ビンを詰めた後はそのまま10日以上置いて使用することが基本となり、1ヶ月以上寝かせて使用を開始する場合は、途中から逆にして保管するのがよいことになります。
それにしてもビン詰め後のビン内酸素濃度は予想以上に低いことがわかりました。
そして6日目以降落ち着いてくるようですが、私が行った菌糸ビン内温度の推移も6日目以降落ち着いてきます。ちなみに貼付画像が実験状況です。これはビン詰めして4日目ですが、最高でも29℃にしかならないこともわかりました。さらに言うと、左の菌床は活性が低く菌糸の回りも遅いため最高温度も若干低い結果となりました。(銘柄が違います)
また、DORCUS DESIGNの高酸素幼虫飼育もおもしろい試みで、効果と安全性の面からさらなる検討が期待されます。
その他にもプラボトルの底に穴を空け、通気性を高めて飼育した報告も目にします。
しかし、通気性がよすぎる故に、乾燥しすぎて失敗する例がほとんどのようです。
そこで、私は乾燥を防ぎつつ、通気性を高める工夫を菌糸ビンに施し検討してみました。
果たして結果はどうなったか?もったいぶる訳ではないのですが、長くなりましたので続きはまた・・・・。

菌糸ビン内温度
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[ 2006/02/06 21:10 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(-)
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