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♀の産卵について

♀の産み切りに関する質問がありましたので少々・・・。
オオクワ♀の生態に詳しい訳ではありませんので、観察される現象を根拠として考えてみます。

まず、交尾を完了した♀の産卵能力維持期間について
もし、夏に少数の卵を産卵させて中止し、冬眠越冬させた♀がいたとして、越冬後は未交尾で産卵セットに入れた場合どうなるか?⇒温度・湿度、産卵木などの条件がそろえば普通に産卵します。
この事実から、♀は長期間、腹の中に精子もしくは卵を保持できるようです。
この能力を利用して、寿命が短そうな♂と秋までにペアリングさせてから冬眠させ、翌春に未交尾で産卵セットを組む人もおられるようです。

私が、わからないのは、上記の場合、♀の腹の中には、たくさんの卵があるのか♂のたくさんの精子があるのか?
ここからは、仮説の域を出ませんが、もしたくさん卵を持っているのならカメのように一気に産み落とすのでは?
しかし、オオクワ♀が産む卵は1日1~2個であることを鑑みると、卵が1個ずつ作られ、それにプールしてある精子が受精して産み落とされるのではないかと考えますが、果たしてどうでしょう・・・?

では、次に産み切り現象について
オオクワ♀も産卵セットに入れておけば無尽蔵に産卵する訳ではありません。
数頭~数十頭まで個体差があります。
一度産み切ってしまえば、追加交尾をしない限り産卵はしないようです。
その証拠に、前年使ったペアを翌年もペアリングして使った場合に失敗する例があることからもわかります。つまり、冬眠からの覚醒不十分などの原因で、交尾が完全に完了しなかった場合は、前年成功したペアからでも1個の卵さえ採れないことがあり、その事実からも産み切っていると考えるのが自然でしょう!
また、こんな例もあります。
私の2006年ブリードの久留米は、♀49.5mmにインラインで♂を交配してお尻のはみ出た♂が連発しました。
翌年、同じ♀にメルリン久留米79mmを交配して産まれたWK07系の中には、お尻のはみ出した♂は1頭も出て来なかったことから、前年の精子は引き継いでいないと考えられます。つまり産み切りです。

つい先日、能勢アウトラインの3本目を割り出しましたが、1~2本目では発見しなかった孵化しない卵が3個も出てきました。
これは、私の推測ですが、♀の腹の中にプールされていた精子が使い切られ、受精させることができなかったのでは・・・。
これまでの事例を総合すると、産み切り現象にも卵を作り切った産み切りと精子を使いきって受精させられなくなった産み切りがあるのではないでしょうか・・・。

一方、1頭の♀をどれくらいの期間休ませて追加交尾をすれば再び産卵するのかは不明です。春と秋のように間隔をおいて追加交尾させれば産卵するとの報告は目にしますが・・・。

せっかくなので、未だに私が疑問に思っていることを聞いてください。
1頭の♀に2頭の♂を連続してペアリングし、双方とも交尾成立した条件で産卵セットに入れた場合、産まれてくる卵は、どちらの形質をどのように継承するのでしょうか?
先に交尾した♂の精子優先?後から交尾した♂の精子優先?双方の精子をプールして産み落とすときにランダムに受精?どれでしょう?
このことを証明するならホワイトアイを使えば検証できるでしょうねっ!
ただ、学問的おもしろさはあっても、私には現実的問題ではないので遠慮しておきますが・・・。

ところで、私がオークションに回すほど産卵させている理由ですが、今年の♀をすべて産み切りで終えておきたいからです。
そしておけば、今年の♂の影響を出にくくして、来年は他の♂とペアリングする楽しみができます。
その計画に応えるかのように84.5mmが登場してきたのですからうまくいったと思っています。
ただ、完全産み切りの確認方法を示せと言われると困りますが、手間でも今年使用した♀を来春一度未交尾で産卵セットに入れて卵を産まないことを確認すれば可能です。
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[ 2010/07/12 01:13 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(-)
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