waizuの観察記録や検証結果を公開しています

読者からの質問 -1-

【質問内容】
4本飼育と3本飼育、結果は似てますけど、ギネスは4本飼育ですよね。どちらがいいのか、考察をブログに公開してください。

【考察】
比較検証したことがないため、まずは予測を述べてみます。
私は、こんな感じに捉えています。
高い山の頂上をめざす時、途中で3回休憩するのと4回休憩するのとどちらがよいのか?となった場合、多く休めば時間のロス、しかし、多く休んだ方が体力と気力を取り戻し、効率がよくなるかもしれません。
逆に、休憩は少なくして、集中力を切らさない方がよい人もいるでしょう・・・。
これらは、登山する方の年齢や性別でも違ってきます。

同じように、菌床飼育でビン交換を多く行えば、経費、労力のロスにつながるだけでなく、肝心となる幼虫の成長にストップをかけ一時的に体重が減少します。半面、常に新鮮なエサと蛹室をつくるためのよい環境を提供できます。
そうなれば、菌床劣化を抑え、3本目でもよい環境を維持する飼育ができる人には、3本返しがよい場合もあるのではないでしょうか?

管理温度や菌床の種類・詰め方でも差が出るところです。
交換サイクルも影響するでしょう・・・。
このようにエサ環境を重視するのか、体重ロスの軽減を重視するのかがポイントになると思います。
よって、3回と4回のどちらが優れているかは、状況によって違ってくると言えるのではないでしょうか?
ちなみに、ギネス個体の4本目は、ダルマビンとなっています。
これに関しては、私たちが飼育する個体よりも大きいため、蛹室作製のための十分な空間とよい環境を提供するための4本目と想像しています。

しかし、この説明は、私の個人的な意見で、あくまでも仮説です。
仮説は、適正なデータに基づく根拠を示さない限り、真実とはなりません。

【まとめ】
菌糸ビン交換が3回と4回の場合では、それぞれにメリットデメリットがあり、飼育スタイルによって使い分けるべきではないか!?
どちらが優れているかを証明するには、同腹幼虫を最初から3回交換群と4回交換群の2群にランダムに振り分け、データをとるしかないでしょう!
しかも、場所、管理温度、エサ、詰め方など一切の背景因子を統一して!

ただし、交換サイクルの設定をどうするのか?などの問題もあります。
例えば、12ヶ月で羽化させる場合、4本返しは、2+3+3+4ヶ月なのか2+3+2+5ヶ月なのか?
ここでも、2群を比較する必要が出てきます。
このように、比較検証と言うのは簡単なことではありません。
また、他のブリーダーの羽化実績データを解析する方法も考えられますが、各人の飼育背景がバラバラであるため、それも難しいと考えられます。

産地によって成長スピードも異なるため、産地別に最適な交換方法が異なる可能性もあります。

【waizuの方針】
私が3本返しを提唱するのは、4本と比べて大きくなる根拠があるからではありません。
私は、「結果(羽化サイズ)」「経済性」「飼育者の労力軽減」の3ポイントを重視して飼育法を構築しています。
そうなれば、3本の方が、使用菌床が少なく経済的で、菌床注文・ビン詰め・交換・使用済み菌床処理・ビン洗いなどの手間が減り、ブリーダーの負担は大幅に軽減できます。
よって、私の場合、最初から3本でギネスを狙う方法を検討しており、3本で最高の飼育をするにはどうしたらよいかを日々思案しています。
4本飼育の方が大型作出に有利との根拠が示されない限り、いまの路線に変更はないでしょう・・・。
科学的検証方法を見ると、2群を比較して、どちらが有意に優れているかを比較する場合が多く見受けられますが、非劣勢試験という組み立てもあります。
それは、2群に差がないことを証明し、同等性を示すものです。

よって、3本返しにこだわるなら、非劣勢試験により、せめて4本返しとの同等性を示すことができればなあ・・・と思っています。
3本飼育と4本飼育の同等性を示すことができれば、経済性と負担を考慮して3本飼育が優れていると結論できるのですが・・・。

最後まで読まれた方、お疲れさまでした。
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[ 2010/11/30 00:03 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(-)
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