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新規ブリーダーからの質問

全盛期に比べるとオオクワ飼育人口は明らかに減少しています。
しかし、その一方で、新規に始められる方も結構いらっしゃるようです。
その多くは、息子さんが昆虫に興味をもつ年齢に達し、一緒に飼育を始めたところ、気がつけば親の方が熱中してしまうパターンのようです。
最近、新規参入された方々から質問を頂戴する機会が増えています。
ここをご覧の新規ブリーダーの方々にも参考になるかもしれませんので、いくつかの質問を紹介してみたいと思います。
私の率直な回答例も示しておきますが、私独自の考えも含むため、模範解答ではないことをご了承ください。

(Q1)オオクワガタの成虫や幼虫を数える時、「匹」はまちがいでしょうか?
(Ans)最近は、「頭」が浸透し、「匹」はまちがいと思っている方もいらっしゃいます。
「頭」に慣れてくると「匹」に違和感を覚えますが、慣習的には「匹」もまちがいではないようです。
学術的には、昆虫は「頭」で数えます。   

(Q2)ハンドペアリングは、本来、手に持って行うのでは?
(Ans)その通りです。蝶などの昆虫では、♂と♀をそれぞれ両手に持って、お互いのお尻を合わせて交尾させます。しかし、オオクワガタの場合は、両手に持っていては交尾しないでしょう・・・。^^;
よって、正確にはハンドペアリングと言えないと思いますが、オオクワブリーダー間の共通認識用語として使われているため、私は人工的に交配環境をつくり、監視下で行うペアリングもハンドペアリングとして扱っています。

(Q3)菌床飼育では、親と同じ銘柄を使うべきでしょうか?
(Ans)3代に渡って同じ銘柄を使うのがよいとする意見がある一方で、特に問題はないとする意見もあります。
この相反する見解をどう理解したらよいのでしょう・・・?
ここから先の話は、明快なデータによるものではなく、私の経験則による見解です。
マイギネスを更新した今年の久留米85.4mmは、親(LEVIN-G)とは違う銘柄のHSボトル3本で羽化させました。
また、今年報告されている86mmオーバーの中にも親と違う銘柄のものが散見されます。
これだけの結果があるからといって、問題なしと結論するには根拠不足です。
もし、同銘柄で飼育していれば、さらによい結果だったかもしれません。
経験的には、親と違う銘柄を使用すると、子のデータがばらつく印象があります。
これは、環境に順応できる個体とそうでない個体の差として現れているからではないかと推測しています。
もう一つおもしろい現象として、2銘柄のA菌床とB菌床があったとして、親A→子Bの場合と親B→子Aの場合で差を生じる例もあります。
この辺は、さらなる検証が必要ですが、高添加のエサに対する慣れなどが影響しているのではないでしょうか?

(Q4)初2令時の飼育温度は、低温がよいのでしょうか?
(Ans)専門誌に掲載される上級飼育編には、よく低温飼育法が紹介されています。
それを読んで実践した初級ブリーダーの中には、思うような成績がでなかった人も少なくないようです。
温度によって違うのは、成長速度となるため、飼育期間をきちんと確保すれば問題ないとは思いますが、一般人にはその環境を整備できないと思います。
思い起こせば、もう5年くらい前になるでしょうか?
関西の研究熱心なMさんと情報交換しながら、少しだけですが低温飼育を検証したことがあります。
その時、低温になると予想以上に成長速度が遅くなることを実感し驚いたことを思い出します。
結局は、二人とも低温飼育で大きく羽化させることはできませんでした。
整備された環境で、時間をかけて行えば違う結果になるのかもしれませんが、それ以来、私は断念したままです。
本来、菌床飼育は、1年1化で大きく羽化させるために開発された飼育法です!
しっかり温度をかけて飼育する方が、失敗が少なくなることはまちがいないと思いますし、その方が飼育スペース確保と次年度への準備を円滑に行えると思います。
また、最近の世間の取組みは節電です!
時代の流れに逆行する飼育法もどうかなと思うのは私だけでしょうか?

以上は、あくまでも私の個人的意見です。

追記:還元率に関するQ&Aは説明不足のため掲載後に削除しました。
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[ 2012/07/11 23:57 ] 飼育Q&A | TB(-) | CM(-)
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