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幼虫死亡率に関する考察(補足編)

昨日のブログでは、幼虫の高い死亡率が血の濃さだけでは説明できないことを確認しました。
では、他の原因として虚弱体質のような遺伝的素因が存在していて、それが継承される可能性はどうでしょうか?
私は、以前より少なからず遺伝もあるのではと思っていましたが、これも違う感触を得ています。
そこで、今日は遺伝による継承を否定する事例を採りあげてみます。

そのためにまず、能勢5番の種親♂83.8mm、♀53mmの同腹を含めた飼育経過を確認しておきます。
このラインはマサレッドさんの2010年能勢8番で、27頭が飼育され以下のような経過をたどっています。
27頭→1本目★4頭→2本目★6頭→3本目以降★4頭
このように飼育途中で14頭が脱落し無事に羽化したのは48.1%に相当する13頭だけとなっています。

次に私の能勢1番の飼育経過を確認しておきます。
初令幼虫27頭→1本目で★9頭→2本目★なし→蛹期間★2頭→羽化不全2頭
このように13頭が脱落し無事に羽化したのは51.9%に相当する14頭だけです。

以上のように、この2ラインとも約5割が脱落しています。
当初は、これらはインラインで血が濃くなっていることが原因と考え、これ以上インライン交配を継続することは危険ではないかと考えましたし、周りからもこれ以上はやめた方がよいのではと言われました。
結局、能勢1番早期羽化♀にはインラインを避けて871同腹♂を交配した能勢10番ラインとしましたが、怖いもの見たさで能勢5番は、死亡率の高い上記ラインのインラインとしてみました。
結果は、3本目交換までみて、5番は★なし、10番は3令で♂が1頭★となっただけです。
もし、強弱体質の素因があり、それが遺伝しているのであれば、もっと高頻度で★が出るハズです。
ただ、最終的に羽化するまでを追いかけて検討するべきでしょうし、もう1~2世代後まで累代してみないと隔世遺伝のように継承されている可能性もあり、まだ結論付けることはできませんが、現状では予想外の経過をたどっています。

オオクワ飼育途上ではまだまだわからないことがたくさんありますが、丁寧に一つ一つの事例を検証し、予測される因子を否定し消去していくことも真実に近づいていくためには重要だと思っています。
また、多くの事例を掌握しておくことは、ブリードの幅を広げることにもつながっていくと思います。

それにしても、久留米では遭遇しなかった幼虫の高い死亡率が、能勢YGでは突発的に発現するのはどうしてなのでしょう?
なかなか答えを見つけるのは難しそうです。
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[ 2012/12/04 23:11 ] 観察&考察 | TB(-) | CM(3)
こんばんは!
死亡率は、なるべくなら低い方がいいですが、血の濃さなのか、個体その物がいけないのか、累代していかないと、判らないのでしょうか?
初心者の私のオオクワバイブルは、waizu dorcus officeです!
[ 2012/12/05 00:38 ] [ 編集 ]
おはようございます。
死亡率高いですよね。
血が濃いからなんですかね?
うーん。
掘っていないと凹みますよね。
[ 2012/12/05 07:57 ] [ 編集 ]
みなさん、こんばんは。

>タケセイヨウさん
菌糸ビンが無駄になるので、死亡率は低い方がよいですよね!
でも、成績に当たり外れがあるように、これもやってみないとわかりません。
バイブルにして頂き光栄です。
そのご期待に沿えるようこれからも根拠に基づいた情報を発信できるようがんばりますのでよろしくお願い致します。

>よしくわさん
血の濃さではないと思いますが、どうもよくわかりません。
掘っていないと凹みますが、3ヶ月経過しても食痕が出ない場合はすでに覚悟ができているかも!?
[ 2012/12/05 21:52 ] [ 編集 ]
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