桜のシーズンが到来!
オオクワブリードでは、ペアリング~産卵を迎える一方で、昨年のブリード個体の羽化を迎える時期でもあります。
大きな幼虫たちが暴れることなく、菌糸も劣化することなく、順調な蛹化→羽化となれば言うことはないのですが、100%順調に終えることは困難です。
暴れた場合は諦めるしかないかもしれませんが、菌糸の劣化等で期待する蛹の蛹室環境に問題が生じた時には、対処すべきです。
そんな時に役に立つのが人工蛹室ですが、市販品にするか自作するか悩みます。
私もたくさんの試行錯誤をしてきましたが、それぞれにメリットデメリットを感じます。
◆市販品
(メリット)買い置きしておくことで手軽にすぐに使用可能
(デメリット)コストがかかる上に消耗品である。
オアシス蛹室より安全性の点で劣る(個人的見解)
◆オアシス蛹室(自作)
(メリット)100円ショップでいつでも手軽に入手でき経済性も高い
(デメリット)作製が手間で削りカスを吸い込むと人体によくない
こうしてみると、自作蛹室が簡便な方法で作製できればデメリットはなくなるということになります。
そこで、3分でつくれる人工蛹室作製法を紹介してみます。

100円ショップの園芸コーナーでフラワー給水スポンジを買ってきます。

手頃な大きさのスーパーボールを押し付けながらローリングします。
木製の球体の方がベターだと思いますが、うちにはこれしかありませんでした(^^;

あっという間にこのようなきれいな蛹室を作製でき、しかも削りカスが出ないため人体にもやさしいと思います。
スプーン等で削る手法では、粉塵が飛ばないように湿らせてから行っていましたが、それでは作り置きできません。
この例では、左が♀用、右が♂用として作製し、使用する際にはカッターナイフで2つに分けて使用します。
超特大♂に使用する場合や切断せずに使用する場合には、ど真ん中に一つ作ればよいでしょう!
実は、ここまではほんの1分程度で出来ます。
この先は、さらに大きさの異なる球体で最終仕上げを行います。
それは、中央部をもう少し深くし、蛹の頭部から末尾にかけて傾斜を作るためです。
私自身、蛹室の理想形を試行錯誤していて、まだベストの形状にたどり着いていないため、ここから先は未完成な研究課題ということで、非公開です。
みなさんもより安全で有効な人工蛹室の形状を追及してみられてはいかがでしょうか?
その時は、是非この方法も試してみて頂ければ幸いです。
簡単ですよ(*^^)v
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オアシスを掘らずに圧迫、全く思いつきませんでした。今のところ使わずに済みそうですが、今度試してみます。