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飼育あれこれNo.14 【重要】産卵失敗時の対応

毎年経験することですが、採卵に失敗する例が出てきます。
♂に問題がある場合は論外ですが、♂の種を確認できていても100%成功させることは難しいのが現状です。
失敗には様々な要因があり、個体差もあるため、安易に失敗の割合を出すことはできませんが、私の今年の成績からみると18ラインで4ラインがダメでした。
毎年2割程度は失敗している印象ですが、このような個体は追い掛けしてもなかなかうまくいかないことが多かったため、最近では深追いすることを止め、ペアリングライン数を増やして採れないラインは諦めるスタンスで対応してきました。
しかし、時には個人的に魅力を感じる配合であった場合などは、追い掛けや翌年の再チャレンジを試みることがあります。

そして本題に入りますが、本日は駆け出しブリーダーの方々が認識不足で失敗されないよう、重要なことを確認させて頂きます。
それは、血統管理を行うのであれば「追い掛けの際にペアリングの組み合わせを変更しない!」ということです。
血統構成表を明記してブリードする以上は、それ以外の血が混ざらないことを確実に証明できない限り、同一ペアで行うべきであると私は考えています。
もう10年以上も前のことですが、私も未熟で、産卵セットを長く組み産み切らせてから越冬させ、翌年に違う♂との交配はありだと思っていました。
当時もネット上で議論となり、続けて異なる♂と交尾させた場合、後からの精子が優先であろう・・・などの意見もありましが、2頭の血が混ざっていないことを証明することは困難です。
よって、疑わしい行為は行わないという道を選択しました。
以来、私は異なる組み合わせでの追い掛けは一切行わず今日に至ります。

経験を積む中で、交尾行動および産卵行動の奥深さを痛感してきましたので、その事例を少々紹介しておきます。
①種なしと思える♂に対し何回もペアリングと産卵を繰り返した結果、幼虫が採れたことがある
  →種なしの中には、精子が薄いだけで完全に種が欠落していない例がある
②空砲を連発する♀の場合で、20数個の空砲の中から1~2頭の幼虫が採れたことがある
  →空砲=交尾不成立ではない。この例から数日の産卵セットで種なしと判断するのは危険
③産卵行動を開始しない♀の中には、1ヶ月以上が経過して産み始める個体がいる
  →交尾=産卵開始とならない例があり、翌年になって産卵を開始した報告もある
④産卵行動を中断する個体を経験しているため、10年前の産み切らせるという概念は崩壊
  →その上に♀は持ち腹での越冬能力があるため、それを加味すると翌年まで時間を空けても危険

以上の事例は、産卵の失敗が、無精子状態によってのみ引き起こされるのではないことを示しています。

本日は、あくまでも個人的な意見として追い掛け時のルールとその根拠を記載してみましたが、異なる意見もあると思います。
しかし、同じ見解の方も多いようなので、初心者の方々が認識不足のために失敗されないよう確認させて頂きました。

最近は、駆け出しブリーダーの方々からの問い合わせも多く、情熱的に楽しまれている様子を感じることがあります。
誰もが嫌な思いをすることなく、存分に楽しんで頂きたいと思っています。
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[ 2017/07/25 00:08 ] 飼育あれこれ | TB(-) | CM(-)
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